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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


8.1.2 ビルドとは

ビルドとは,[Service Builder]画面で作成または編集したサービステンプレートを検証するための操作です。ビルドに成功すると,サービステンプレートがパッケージングされ,デバッグしたり,サービスを作成したりできる状態になります。

目的

開発サービステンプレートを検証する場合にビルドを行います。ビルドしたサービステンプレートは,デバッグ状態のサービステンプレートとしてパッケージングされたあと,JP1/AOサーバにインポートされます。

実行できる回数

1つのサービステンプレートに対して,ビルドは何回でも実行できます。デバッグや運用テストでサービステンプレートの問題点が摘出された場合は,開発サービステンプレートまたは開発部品の修正から,ビルド,デバッグおよび運用テストまでの一連の作業を,すべての問題点が解消されるまで繰り返し実施します。

一度デバッグしたサービステンプレートを編集し,再度ビルドした場合,前回生成されたデバッグサービスおよびデバッグタスクは削除されます。一度運用テストをしたサービステンプレートを再度ビルドした場合,前回作成したサービスは削除され,タスクはアーカイブされます。サービスおよびタスクの削除・アーカイブ範囲についての詳細は,「付録A.1(5) ビルドまたはリリースする場合のサービステンプレート,サービス,タスクの削除・アーカイブ範囲」を参照してください。

設定される状態

ビルド後のサービステンプレートは状態に「デバッグ」が設定されます。デバッグ状態のサービステンプレートおよび作成されたサービスやタスクは,AdminまたはDevelopロールが設定されているユーザーだけが参照および操作できます。

サービステンプレートの出力先

ビルドによって作成されたサービステンプレートパッケージは,「ベンダーID_名称_バージョン_d.st」のファイル名で,次のフォルダに作成されます。

Windowsの非クラスタシステムの場合

JP1/AOのインストール先フォルダ\develop\output

Linuxの非クラスタシステムの場合

/var/opt/jp1ao/develop/output

Windowsのクラスタシステムの場合

共有フォルダ名\develop\output

Linuxのクラスタシステムの場合

共有フォルダ名/develop/output