8.1.2 ビルドとは
ビルドとは,[Service Builder]画面で作成または編集したサービステンプレートを検証するための操作です。ビルドに成功すると,サービステンプレートがパッケージングされ,デバッグしたり,サービスを作成したりできる状態になります。
目的
開発サービステンプレートを検証する場合にビルドを行います。ビルドしたサービステンプレートは,デバッグ状態のサービステンプレートとしてパッケージングされたあと,JP1/AOサーバにインポートされます。
実行できる回数
1つのサービステンプレートに対して,ビルドは何回でも実行できます。デバッグや運用テストでサービステンプレートの問題点が摘出された場合は,開発サービステンプレートまたは開発部品の修正から,ビルド,デバッグおよび運用テストまでの一連の作業を,すべての問題点が解消されるまで繰り返し実施します。
一度デバッグしたサービステンプレートを編集し,再度ビルドした場合,前回生成されたデバッグサービスおよびデバッグタスクは削除されます。一度運用テストをしたサービステンプレートを再度ビルドした場合,前回作成したサービスは削除され,タスクはアーカイブされます。サービスおよびタスクの削除・アーカイブ範囲についての詳細は,「付録A.1(5) ビルドまたはリリースする場合のサービステンプレート,サービス,タスクの削除・アーカイブ範囲」を参照してください。
設定される状態
ビルド後のサービステンプレートは状態に「デバッグ」が設定されます。デバッグ状態のサービステンプレートおよび作成されたサービスやタスクは,AdminまたはDevelopロールが設定されているユーザーだけが参照および操作できます。
サービステンプレートの出力先
ビルドによって作成されたサービステンプレートパッケージは,「ベンダーID_名称_バージョン_d.st」のファイル名で,次のフォルダに作成されます。
- Windowsの非クラスタシステムの場合
JP1/AOのインストール先フォルダ\develop\output
- Linuxの非クラスタシステムの場合
/var/opt/jp1ao/develop/output
- Windowsのクラスタシステムの場合
共有フォルダ名\develop\output
- Linuxのクラスタシステムの場合
共有フォルダ名/develop/output