8.1.2 データベースのバックアップを取る
データベースのバックアップを取るには,コマンドを実行します。
ここでは,データベースのバックアップを取る方法について説明します。
なお,データベースについては,定期的にバックアップを取ることを推奨します。
(1) 作業の前に
JP1/SLM - ManagerおよびJP1/SLM - URのセットアップが完了していることを確認してください。
JP1/SLM - Managerのセットアップ方法については「5.1.6 JP1/SLM - Managerをセットアップする」を,JP1/SLM - URのセットアップ方法については「5.1.7 JP1/SLM - URをセットアップする」を参照してください。
(2) 作業手順
データベースをバックアップするJP1/SLM - Managerに接続しているすべてのJP1/SLM - URを終了する。
JP1/SLM - URの終了方法については,「2.1.3 JP1/SLM - URを終了する」を参照してください。
データベースをバックアップするJP1/SLM - Managerをインストールしたホストで,Windowsの[スタート]メニューから[管理ツール]−[サービス]を選択する。
データベースをバックアップするJP1/SLM - Managerのサービス「JP1/SLM - Manager Web Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Web_Service)を終了する。
データベースをバックアップするJP1/SLM - Managerのサービス「JP1/SLM - Manager Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Service)を終了する。
データベースのバックアップコマンドを実行する。
実行するバックアップコマンドは次のとおりです。
jslmdbcopy△バックアップファイルの絶対パス
バックアップコマンドの詳細については,「9. コマンド」の「9.4 jslmdbcopy(データベースのバックアップ)」を参照してください。
手順4.で終了したJP1/SLM - Managerのサービス「JP1/SLM - Manager Service」を起動する。
手順3.で終了したJP1/SLM - Managerのサービス「JP1/SLM - Manager Web Service」を起動する。
手順1.で終了したすべてのJP1/SLM - URを起動する。
JP1/SLM - URの起動方法については,「2.1.2 JP1/SLM - URを起動する」を参照してください。
データベースのバックアップコマンドが正常に終了し,JP1/SLM - ManagerおよびJP1/SLM - URが起動すれば,データベースのバックアップは完了です。
(3) 補足事項
短周期でJP1/SLM-Managerのサービスを終了できない場合,次の運用例のようにデータベースのバックアップコマンドと監視情報のエクスポートコマンドを組み合わせて使用して,データベースのバックアップを取ることを推奨します。
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1か月間隔でjslmdbcopyコマンドによるバックアップを実行する。
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1週間間隔でjslmmgrexportコマンド(引数に-t 7を指定)によるバックアップを実行する。
システム障害などによって,製品内で格納されているデータの欠損が発生した際は,次の手順でデータを復旧します。
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監視対象サービスの監視を停止する。
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次のサービスを停止する。
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「JP1/SLM - Manager Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Service)
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「JP1/SLM - Manager Web Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Web_Service)
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直近のjslmdbcopyコマンドで出力したファイルをjslmdbrstrコマンドでリストアする。
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手順2.で停止したサービスを開始する。
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直近のjslmdbcopyコマンドよりもあとに実行したjslmmgrexportコマンドで出力したファイルをjslmmgrimportコマンドで時系列昇順にインポートする。
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監視対象サービスの監視を開始する。