7.1.4 フェールオーバーの失敗に対処する(クラスタシステム)
実行系サーバから待機系サーバへのフェールオーバーに失敗した場合は,失敗の要因に応じて対処します。
- 〈この項の構成〉
(1) 作業手順
クラスタソフトのログを確認して,フェールオーバーが失敗した要因を判断する。
フェールオーバーが失敗した要因は,次のどちらかです。
JP1/SLMの待機系サーバでのWindowsサービスの起動失敗
クラスタソフトの障害
JP1/SLMの待機系サーバでのWindowsサービスの起動失敗の場合は,手順2.に進んでください。クラスタソフトの障害の場合は,手順3.に進んでください。
待機系サーバのイベントログ,統合トレースログ,またはメッセージログに出力されたメッセージを確認して,待機系サーバのWindowsサービスの起動失敗の要因を取り除く。
イベントログ,統合トレースログ,メッセージログの出力先については,「7.1.1 メッセージの出力内容を確認して対処する」を確認してください。また,メッセージの詳細については,「11.3 メッセージの一覧」を参照してください。対処後,手順4.に進んでください。
クラスタソフトの障害によってフェールオーバーに失敗した場合は,クラスタソフトのログを参照して,障害の要因を取り除く。
JP1/SLMのWindowsサービスをクラスタソフトから起動する。
起動するWindowsサービスについては,「2.1.1 JP1/SLM - Managerを起動する」および「2.1.2 JP1/SLM - URを起動する」を参照してください。
待機系サーバのWindowsサービスが起動できたら,対処は完了です。ただし,メッセージに従った対処を実施しても,待機系サーバのWindowsサービスが起動できない場合は,トラブルの要因調査に使用する資料を採取してシステム管理者に連絡してください。要因調査に必要な資料の採取方法については,「7.1.6 トラブルの要因調査に使用する資料を採取する」を参照してください。