7.1.3 フェールオーバーが発生した要因を調査する(クラスタシステム)
JP1/SLMをクラスタシステムで運用している場合にフェールオーバーが発生したときには,フェールオーバーが発生した要因を調査する必要があります。フェールオーバーは,実行系のサーバで契機となる障害が起こったときに発生します。フェールオーバーの契機となる障害の種類については,「6.1.3 フェールオーバーの契機」を参照してください。
(1) 作業の前に
メッセージが出力されていることを確認してください。
メッセージが出力されていない場合の対処については,「7.1.6 トラブルの要因調査に使用する資料を採取する」を参照してください。
(2) 作業手順
実行系のサーバで出力されているメッセージを確認する。
メッセージは,クラスタソフトのログのほか,JP1/SLMの画面,イベントログ,統合トレースログ,またはメッセージログに出力されます。
クラスタソフトのログについては,クラスタソフトのドキュメントを確認してください。
イベントログ,統合トレースログ,メッセージログの出力先については,「7.1.1 メッセージの出力内容を確認して対処する」を確認してください。
メッセージの出力内容が対処できる内容であれば対処する。
メッセージの詳細については,「11.3 メッセージの一覧」を参照してください。
メッセージの出力内容の確認・対処は完了です。ただし,メッセージに対処できない場合,または対処しても改善しない場合は,要因調査に必要な資料を採取した上で,システム管理者に連絡する必要があります。
要因調査に必要な資料の採取方法については,「7.1.6 トラブルの要因調査に使用する資料を採取する」を参照してください。