Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


6.1.3 フェールオーバーの契機

フェールオーバーは,次のどちらかの契機で発生します。

JP1/SLMが検知する,フェールオーバーの契機となる障害を次の表に示します。これらの障害を検知した場合,JP1/SLMによって自動的にWindowsサービスが停止され,クラスタソフトに障害の発生が通知されます。

表6‒3 JP1/SLMがフェールオーバーの契機として検知する障害

項番

状態

契機となる障害

説明

1

すべての状態

プロセス異常停止

JP1/SLMのプロセスが異常停止した場合です。

2

メモリ不足

JP1/SLMでメモリ不足が発生した場合です。

この場合,該当するプロセスが異常停止するため,項番1と同じ状態になります。

3

サービス監視中

通信エラー

サービス監視中に通信エラーが発生し,かつリトライに失敗した場合です。

この場合,接続元のプロセスが異常停止するため,項番1と同じ状態になります。

4

データベースアクセスエラー

サービス監視中にデータベースアクセスエラーが発生し,かつリトライに失敗した場合です。

この場合,接続元のプロセスが異常停止するため,項番1と同じ状態になります。

注※

JP1/SLM - URは該当しません。

なお,クラスタソフトが検知する障害は,クラスタソフトの仕様に従います。詳細は,クラスタソフトのドキュメントなどで確認してください。