Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


7.2.3 統合トレースログ

統合トレースログは,統合トレース機能(HNTRLib2)によって,各プログラムの出力するトレース情報が特定の出力先にまとめて出力されたログ情報です。JP1/SLMの起動・終了に関連するメッセージが出力されます。

統合トレースログの出力先は次のとおりです。

システムドライブ:\Program Files\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N.log

システムドライブ:\Program Files(x86)\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N.log

注※ Nには1〜4の数字が入ります。

統合トレースログに出力されるヘッダ情報と出力項目を次の表に示します。

表7‒8 統合トレースログに出力されるヘッダ情報

項番

ヘッダ

説明

1

OS情報

統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力されます。

2

ホスト名

統合トレース機能が起動しているホスト名が出力されます。

3

タイムゾーン

OSのタイムゾーンが出力されます。

4

統合トレースログ機能起動時刻

統合トレース機能が起動した時刻が出力されます。

表7‒9 統合トレースログに出力される出力項目

項番

出力項目

説明

1

番号(4桁)

トレースレコードの通番です。

ログを出力したプロセスごとに採番されます。

2

日付(10バイト)

トレースの出力日付です。次の形式で出力されます。

YYYY/MM/DDYYYY:年,MM:月,DD:日)

3

時刻(12バイト)

トレースの出力時刻(ローカル時刻)です。次の形式で出力されます。

hh:mm:ss.ssshh:時間,mm:分,ss:秒,sss:ミリ秒)

4

AP名(16バイト以内)

アプリケーションを識別するための名称です。

JP1/SLMで出力されるAP名は次のとおりです。

  • JP1ITSLMProcCtrl

  • JP1ITSLMView

  • JP1ITSLMUsrResp

  • JP1ITSLMWebSysAn

  • JP1ITSLMPerColct

  • JP1ITSLMRmiSrv

  • JP1ITSLMDao

  • JP1ITSLMAdaptor

  • コマンド別識別子

5

pid

OSが設定するプロセスIDです。

6

tid

スレッドを識別するためのIDです。

7

メッセージID

メッセージIDです。

8

メッセージテキスト

メッセージテキストです。

注※

コマンドが出力するメッセージの場合,コマンド別の識別子が出力されます。出力される識別子については,「9. コマンド」の機能の説明を参照してください。

なお,統合トレースログに出力されるログの時刻は,出力したプロセスのタイムゾーンでフォーマットされます。そのため,環境変数TZを変更してサービスの起動やコマンドの実行をすると,OSに設定されているタイムゾーンと異なる時刻が出力されることがあります。

出力例

統合トレースログの出力例を次に示します。

**** Microsoft WindowsNT6.1(Build:7600)                           host01           TZ=(local)-9:00                  2011/04/20 19:51:04.437
     yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss                      pid      tid      message-id            message(LANG=0x0411)
0000 2011/04/20 19:53:57.639     JP1ITSLMView     000010FC J33D2EED KNAS15300-I           ログインしました。ユーザー名=super