画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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17.1.1 定義を修正する

画面・帳票定義には,インポート機能ではそのまま変換されない機能があります。そのため,定義を修正したり,定義し直す必要があります。

インポート機能では変換しない定義およびそのままの形では変換されない定義について次の表に示します。また,変換できる範囲については,「付録C.1 インポート機能で変換できる画面・帳票の機能範囲」を参照してください。

表17-1 メインフレームとPCとで違いが生じる定義

種別 メインフレームでの定義 ユーザの対応
共通 560/20 DS2,HT-2311,HT-5344以外のデバイス指定 パネル定義文修正
COBOL以外の言語で使用するパネル定義文 パネル定義文修正
16進数による指定1 パネル定義文修正
16進DFC ドローセットアップ
(パラメタ設定)
論理項目の展開順序2 ドロー
マップ名称のない論理項目 ドローおよび
ドローセットアップ
従論理項目の繰り返し3
物理フレームのない論理フレーム
画面 ページング(複数のLOGSEG文,PHSEG文) パネル定義文修正
論理マップ属性(LOGSEG文のREDEF以外のオペランド,PHSEG文のNULLオペランド,およびCTLFLD文) ドローセットアップ
CTLFLD文によるカーソル指定 ドローセットアップ
(10進指定はなし)
表示属性の動的変更4
(MODCTLおよびMODATTR)
ドローセットアップ
イベント通知コード
(PHSEG文のINCオペランド)
ドローセットアップ
隠しフィールド(LOGFLD文のPOSオペランドにDUMMYを指定) ドローによる編集
帳票 PHSEG文でCSCFオペランドを指定していない帳票5
論理マップ属性(LOGSEG文のREDEF以外のオペランド,およびCTLFLD文) ドローセットアップ
CTLFLD文によるコピー枚数の動的変更4のデータ名 ドローセットアップ
ページプリンタ帳票のけい線のDFC パネル定義文修正
またはドロー
書式 タイプ1/2/R書式 6

(凡例)
パネル定義文修正:インポート機能で変換する前に,パネル定義文の内容を修正する。「17.3 パネル定義文の編集」を参照のこと。
ドローセットアップ:インポート機能で変換する前に,ドローセットアップで指定する。「17.4 ドローセットアップでの指定」を参照のこと。システムで統一した設定となる。
ドロー:インポート機能で変換したあとのマップ定義ファイルを,ドローを利用して編集する。「17.6 ドローによる編集」を参照のこと。
−:ユーザによる対応はなし。

注※1
VARFLD文,CNSFLD文,およびLOGFLD文のVALオペランドでのNX指定(16進数によるKEISコード直接指定)は変換できるので,修正の必要はありません。

注※2
インポート機能の変換オプションを利用して,論理項目順に論理マップを展開できますが,論理項目の展開順序は,ドロー機能の「データ名編集」ダイアログで編集できる範囲となります。CTLFLD文のTYPEオペランドでのATTR指定位置で論理項目を展開する場合や,展開順序を変更する場合は,ドロー機能の「データ名編集」ダイアログで編集してください。

注※3
XMAP3では,従論理項目の繰り返しを定義できません。インポート機能では,従論理項目の長さを(繰り返し回数)×(項目長)として変換します。

注※4
パネル定義文中にある動的変更属性の有無についてはインポートされますが,動的変更属性の内容は「17.4.3 項目の表示属性動的変更」に示す適用オブジェクトグループの内容となります。
また,ドローセットアップで修飾名をすべて削除,または適用外としている場合,動的変更属性を設定できません。したがって,このような設定環境で,動的変更属性を定義したパネル定義文をインポートしても「動的変更なし」としてインポートされます。

注※5
PHSEG文のCSCFオペランドを指定していない場合,次の値を指定したものとして変換します。
・基準字間値:0I
・基準文字サイズ:9ポイント
文字サイズはメインフレーム用のパネル定義文では指定できませんが,XMAP3では上記の値を使用します。

注※6
タイプ1/2/R書式定義をPC用に変換できます。詳しくは,「18. メインフレームのタイプ1/2/R書式をPCへ移行する」を参照してください。