画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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6.1.6 COBOLによる画面管理プログラム

画面管理プログラムをCOBOLで作成することもできます。この場合,COBOL85が必要です。また,このサンプルではCommuniNet Extension制御機能を利用するため,COBOL拡張ライブラリが必要です。

<この項の構成>
(1) ファイル名
(2) 処理の概要
(3) コンパイルとリンケージ

(1) ファイル名

ONLNPRC2.CBLです。

(2) 処理の概要

プログラムの内容は,ONLNPRC2.Cと同じものです。継続入力および継続出力については,「6.1.2 XDM/DCCM3で2,920バイトを超えるデータをやり取りする(拡張ホストアクセス)」を参照してください。

  1. 開始
    ウィンドウハンドルを取得して,拡張ホストアクセス機能を開始します。
  2. 拡張ホストアクセス
    メインフレームからデータを受信します。
    次に,メインフレームからの命令に応じて,次のどれかの処理をします。
    • 仮想端末のオープン要求
    • 仮想端末のクローズ要求
    • 仮想端末の入出力要求(入出力の前に,入力論理マップを初期化します)
    • 仮想端末の出力要求
    • 仮想端末の継続出力要求
    • 仮想端末の継続入力要求
    必要に応じて,結果をメインフレームに送信します。
    業務がすべて終了するまで,2.を繰り返します。
  3. 終了
    拡張ホストアクセス機能を終了します。

(3) コンパイルとリンケージ

COBOL拡張ライブラリのCommuniNet Extension制御機能を利用するので,実行形式のプログラムを作成するにはコンパイルのほかにリンケージ処理が必要です。

(a) 必要なファイル

コンパイルおよびリンケージに必要なファイルを次に示します。

COPYファイル
COBOL拡張ライブラリのバージョンが02-00,またはそれ以降の場合
COBOL拡張ライブラリのバージョンが02-00より前の場合

インポートライブラリ
次に示すライブラリを,COBOL85の開発マネージャを使って実行ファイルの直下に取り込んでください。
  • COBOL85 Version7またはCOBOL85 Version6の場合
    XMAP3インストール先\LIB\X3MWHD32.LIB:XMAP3で提供
  • COBOL85 Version5.0の場合
    XMAP3インストール先\LIB\V3Compatible\X3MWHD32.LIB:XMAP3で提供
  • EXCNEX32.LIB:COBOL拡張ライブラリで提供
  • EXHA32.LIB:CommuniNet Extensionで提供
(b) 環境変数の設定(COBOL拡張ライブラリのバージョンが02-00より前の場合)

COBOL拡張ライブラリのバージョンが02-00より前の場合,使用するCOPYファイルの拡張子が「.CPY」となっているので,環境変数CBLFIXを設定する必要があります。

環境変数を設定するには,COBOL85の開発マネージャから,次のように操作してください。

COBOL85 Version7またはCOBOL85 Version6の場合

  1. [プロジェクト]-[プロジェクトの設定...]コマンドを選択する。
    プロジェクト設定ダイアログが表示されます。
  2. プロジェクト設定ダイアログの「環境変数」タブを選択し,[CBLFIX]ボタンをクリックする。
    環境変数の設定ダイアログが表示されます。
  3. 環境変数の設定ダイアログの値に'.cpy'を指定して[追加]ボタンをクリックし,[OK]ボタンをクリックする。
  4. プロジェクト設定ダイアログの[OK]ボタンをクリックする。

COBOL85 Version5.0の場合

  1. [オプション]-[コンパイラ...]コマンドを選択する。
    コンパイラオプションダイアログが表示されます。
  2. コンパイラオプションダイアログの[環境変数設定...]ボタンをクリックする。
    環境設定ダイアログが表示されます。
  3. 変数に'CBLFIX',値に'.cpy'を指定して[設定...]ボタンをクリックする。
  4. [OK]ボタンをクリックして環境設定ダイアログを閉じ,コンパイラオプションダイアログの[OK]ボタンをクリックする。
(c) コンパイル時のオプション

コンパイル時は,COBOL85のコンパイルオプションで-Cpを指定して,CBWファイルを作成します。このとき,CBWファイルには次に示す外部関数名を記述してください。

さらに,コンパイルオプションとして-Bb(2進数をビッグエンディアンで処理)を必ず指定してください。

また,サンプルを修正した場合,修正内容によっては次に示すコンパイルオプションの指定が必要になります。

コンパイルおよびリンケージの手順については,マニュアル「COBOL85ユーザーズガイド」およびマニュアル「COBOL拡張ライブラリ」を参照してください。