画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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2.4.11 スピンボックス

スピンボックスでは,ボックスに表示されている数値データを,ボックスの右端にあるアップダウンボタンで増減させて指定します。データを増減するときの値(増分値)はドロー定義時に設定します。APからは変更できません。

なお,スピンボックスの最小値と最大値の差分は,増分値の倍数になるようドローで定義してください。最大値に,最小値と最大値の差分が増分値の倍数にならない値を指定した場合には,増加の最終値は最大値になります。また減少操作での最終値は最小値となります。また,最大値後に減少操作をした場合の値は,増加操作時の変位と異なる変位を取ることになります。

(例)
最大値「13」,最小値「3」,増分値「4」の場合
この場合,最小値と最大値の差分は「10」となるので,増分値「4」の倍数にはなりません。このときのアップダウンボタンでの値の動きを次に示します。
  1. 初期値が「3」の状態で値を増加させると,増分値が「4」のため,「7」「11」「15」の順に値が増加します。ただし,この場合,最大値に「13」を指定しているため,値は「7」「11」「13」の順に増加し,最終値は「13」になります。
  2. 最終値「13」の状態からアップダウンボタンで値を減少させると,「9」「5」「3」の順に値が減少していきます。
    このように,最小値と最大値の差分が増分値の倍数にならない場合,減少操作をすると,増加したときと異なる変位を取ります。
<この項の構成>
(1) 表示形式
(2) スピンボックスの例
(3) 出力時のAPインタフェース
(4) 入力時のAPインタフェース
(5) 表示属性の動的変更

(1) 表示形式

[図データ]

(2) スピンボックスの例

(a) 増分値について

最小値を「1」,最大値を「100」とし,増分値を「2」,APからの表示データを「50」で設定した場合。

[図データ]

増分値には数字だけ指定できます。
(b) スピンボックスとAPの関係について

スピンボックスとAPの関係を示します。

[図データ]

(3) 出力時のAPインタフェース

APから,論理マップに初期値を設定します。

(4) 入力時のAPインタフェース

最終的に表示された値が,APに渡ります。

(5) 表示属性の動的変更

スピンボックスの表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「1.5.6 表示属性の動的変更」を参照してください。