画面・帳票サポートシステム XMAP3 入門
「受注データ入力プログラム」のように,一つの画面に対して入出力処理をするプログラムのコーディングには,APパターン「GENDSP01.cbl」を利用します。このパターンには,画面入出力処理に必要な,ディスプレイに対する通信記述項の指定や標準的な手続きの骨組みが記述されています。このAPパターンを基にして,使用するマップ名や,業務固有の手続きをコーディングしていきましょう。
APパターンを利用したコーディングについては,「4.3.2 APパターンを利用したアプリケーションプログラムの作成手順」もあわせて参照してください。
完成したコーディングは,サンプル(COBOLソースプログラム)として提供されています。コーディングの際には,ソースリストを印刷したり,エディタで開いたりして参考にすることをお勧めします。詳細については,「7.4 画面の作成で使用したサンプルプログラムを紹介します」を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) APパターンを利用してコーディングしましょう
- (2) サンプルを利用してコーディングするときの注意事項
(1) APパターンを利用してコーディングしましょう
使用しているエディタのウィンドウを開きます。
- APパターン「GENDSP01.cbl」を開きます※。
APパターンは,次のフォルダに格納されています。
XMAP3インストールフォルダ\Patterns\Cobol
- コーディングします。
固有のプログラム名,マップ名,データ定義や手続きなどを記述してソースプログラムを作成します。手続きのコーディングには,共通処理として用意されているAP部品を,処理内容に合わせて挿入します。受注データ入力プログラムでは,次のAP部品を利用します。
SETCRS01…フォーカス位置の設定
- コーディングが終了したら,エディタのウィンドウを閉じて保存します。
- 注※
- COBOLエディタを使用している場合は,次の説明を参照してください。
- COBOLエディタでプログラムテンプレートを利用するには
- COBOLエディタでのプログラムテンプレートの利用手順を説明します。なお,COBOL85 Version 5.0でプログラムテンプレートを利用するには,あらかじめ,XMAP3のAPパターンを登録しておく必要があります。APパターンの登録方法については「4.2.4 APパターンをCOBOLエディタのテンプレートに登録します(COBOL85 Version 5.0の場合)」を参照してください。
- COBOL2002,COBOL85 Version 7およびVersion 6の場合
- COBOLエディタウィンドウのメニューバー[ファイル]−[新規作成]を選びます。
「新規作成」ダイアログが表示されます。
- 作成したいファイルの種類を選びます。
- [...]ボタンを選び,表示されるダイアログボックスからテンプレートファイルを選びます。
テンプレートファイルは次の場所に格納されています。
XMAP3のインストールフォルダ\Patterns\Cobol
- プログラムテンプレートのチェックボックスをオンにします。
- [OK]ボタンを選びます。
新規にファイルが作成され,テンプレートの内容が表示されます。
APパターンを挿入するには,挿入したい行にテキストカーソルを位置づけ,メニューバー[編集]−[ファイルの挿入]を選びます。ダイアログボックスに表示されたファイルの一覧から,目的のAP部品を選択してください。
- COBOL85 Version 5.0の場合
- COBOLエディタウィンドウのメニューバー[ファイル]−[新規作成]を選びます。
「新規作成」ダイアログが表示されます。
- ファイルタイプから作成したいファイルの種類を選びます。
- テンプレートファイルの一覧から,目的のAPパターンを選びます。
- [OK]ボタンを選びます。
APパターンを挿入するには,挿入したい行にテキストカーソルを位置づけ,メニューバー[編集]−[ファイルの挿入]を選びます。ダイアログボックスに表示されたファイルの一覧から,目的のAP部品を選択してください。
(2) サンプルを利用してコーディングするときの注意事項
- なお,5章,6章で作成した画面は,APパターンを使わずに,製品添付のCOBOLプログラムをそのまま使ってコンパイル・実行できます。このとき,作成した画面の各オブジェクトのデータ名とコーディングサンプル中のデータ名を合わせておく必要があります。
- データ名を合わせるには,次に示す方法があります。
- コーディングサンプルを作成した画面のデータ名に合わせて修正する。
- ドローのレイアウト定義の「データ名編集」ダイアログボックスで,コーディングサンプルで使用しているデータ名に変更する。
- ドローのレイアウト定義での変更については「5.2(6) オブジェクトのデータ名に関する注意事項」を参照してください。
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