画面・帳票サポートシステム XMAP3 入門
図5-1のGUI画面の例題は,次に示す作成手順に従って作成します。
- 定義を開始します
- タイトルと画面に関する情報を定義します
- オブジェクトを配置します
- 得意先コードの欄を定義します
- 数量の欄を定義します
- 入金区分の欄を定義します
- 商品名の欄を定義します
- 割引特典の欄を定義します
- グループボックスを定義します
- プッシュボタンを定義します
- 完成したGUI画面を確認します
- 定義を終了します
- <この節の構成>
- (1) 定義を開始します
- (2) タイトルと画面に関する情報を定義します
- (3) オブジェクトを配置します
- (4) 完成したGUI画面を確認します
- (5) 定義を終了します
- (6) オブジェクトのデータ名に関する注意事項
(1) 定義を開始します
- [スタート]−[プログラム]−[XMAP3]から[ドロー]アイコンを選びます。
「新規・更新選択」ダイアログボックスが表示されます。
- [画面・帳票・書式を新規作成する]を選びます。
- [OK]ボタンを選びます。
「新規作成」ダイアログボックスが表示されます。
- [マップ名]に「JYU1GC」と入力します。
- [定義対象の選択]から「GUI画面(一次)」を選び,[パターンの選択]から「中汎用ウィンドウ」を選びます。[言語種別]が「COBOL」になっていることを確認します。
- [OK]ボタンを選びます。
「GUI画面定義」ウィンドウが表示されます。
(2) タイトルと画面に関する情報を定義します
- ツールバーから
([画面属性]アイコン)を選びます。
「画面属性」ダイアログボックスが表示されます。
- 「画面属性」ダイアログボックスで次のように設定します。
- 画面の縦方向のますに「36」,横方向のますに「48」を入力します。
- [ウィンドウ]の背景色から「白」を選びます。
- [タイトル]に「受注データ入力」と入力します。
- [メニューバー定義]ボタンを選びます。
「メニューバー定義」ダイアログボックスが表示されます。
- 「メニューバー定義」ダイアログボックスで次のように設定します。
- [プルダウンメニュー]・・・「終了」
- [通知コード]・・・「PF03」
- [OK]ボタンを選んで,ダイアログボックスを閉じます。
「画面属性」ダイアログボックスが表示されます。
- [OK]ボタンを選びます。
「GUI画面定義」ウィンドウが表示されます。
(3) オブジェクトを配置します
(a) 得意先コードの欄を定義します
- ツールボックスから
(固定テキスト(日本語))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 5」「横 6」にポインタを位置づけてクリックします。
- 「得意先コード」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
「得意先コード」が配置されます。
- ツールボックスの
(入出力テキスト(文字用))を数回クリックして,
(入出力テキスト(英数))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 5」「横 22」に,ポインタを位置づけてクリックします。
自動的に横8ます分の入出力テキストが配置されます。
(b) 数量の欄を定義します
- ツールボックスから
(固定テキスト(日本語))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 28」「横 6」にポインタを位置づけてクリックします。
- 「数量」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
同様に,(固定テキスト(日本語))を選び,レイアウト領域の「縦 28」「横 29」の位置に定義して,「台」と入力します。
オブジェクトが次のように配置されます。
- ツールボックスの
(入出力テキスト(数字))を数回クリックして
(入出力テキスト(数値))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 28」「横 19」にポインタを位置づけてクリックします。
自動的に横4ます分の入出力テキストが配置されます。
- 定義した入出力テキストをダブルクリックします。
「入出力テキストボックス」ダイアログボックスが表示されます。
- [空白入力]から「禁止」を選びます。
- [OK]ボタンを選びます。
「GUI画面定義」ウィンドウが表示されます。
(c) 入金区分の欄を定義します
- ツールボックスから
(固定テキスト(日本語))を選びます。次に,レイアウト領域の「縦 9」「横 6」にポインタを位置づけクリックします。
- 「入△金△区△分」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
注 ’△’は半角1文字分の空白を表します。
- ツールボックスから
(固定ラジオボタン(新規))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 9」「横 19」にポインタを位置づけ,「縦 10」「横 14」サイズ分ドラッグします。
- いちばん上のラジオボタンのラベルをクリックしたあとで,「現△△△△金」と入力します。
- [Enter]キーを押します。
同様に,ほかの二つのボタンに「手△△△△形」,「銀行振込」と入力します。
- いちばん上のラジオボタンの領域をダブルクリックします。
「固定ラジオボタン」ダイアログボックスが表示されます。
- [動的変更(APから表示属性を変更する)]項目のチェックボタンを選択したあとで,[OK]ボタンを選びます。
残り二つのボタンについても,「固定ラジオボタン」ダイアログボックスを表示させて,[動的変更(APから表示属性を変更する)]を設定します。
(d) 商品名の欄を定義します
- ツールボックスから
(固定テキスト(日本語))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 19」「横 6」にポインタを位置づけクリックします。
- 「商△品△名」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
- ツールボックスから
(リストボックス(単一選択))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 21」「横 6」にポインタを位置づけ,「縦6」「横26」サイズ分ドラッグします。
- 定義したリストボックスをダブルクリックします。
「単一選択リストボックス」ダイアログボックスが表示されます。
- プレーンの行に「6」と入力します。
- [OK]ボタンを選びます。
「GUI画面定義」ウィンドウが表示されます。
(e) 割引特典の欄を定義します
- ツールボックスから
(固定テキスト(日本語))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 31」「横 6」にポインタを位置づけクリックします。
- 「割引特典」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
- ツールボックスから
(固定チェックボタン(単独/追加))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 31」「横 18」にポインタを位置づけクリックします。
- 配置されたチェックボタンをダブルクリックします。
「固定チェックボタン」ダイアログボックスが表示されます。
- [ラベル]項目に「割引あり」と入力します。
- [OK]ボタンを選びます。
(f) グループボックスを定義します
- ツールボックスから
(グループボックス(枠あり))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 3」「横 3」にポインタを位置づけ,「縦 32」「横 31」サイズ分ドラッグします。
(g) プッシュボタンを定義します
- ツールボックスから
(プッシュボタン(複数))を選びます。
- レイアウト領域の「縦 4」「横 36」にポインタを位置づけ,「縦 7」「横 11」サイズ分ドラッグします。
- 上のプッシュボタンをダブルクリックします。
「プッシュボタン」ダイアログボックスが表示されます。
- [テキスト]に表示されている「OK」を削除して,「次入力」と入力します。また,[通知コード]に「PF02」を設定します。
- [OK]ボタンを選びます。
同様に,[キャンセル]のプッシュボタンをダブルクリックします。表示された「プッシュボタン」ダイアログボックスで,[テキスト]の「キャンセル」を削除したあとで,「終△△了」と入力します。また,[通知コード]に「PF03」を設定します。
(4) 完成したGUI画面を確認します
- ツールバーから
(テスト表示)を選びます。
実際に画面上で表示されるレイアウトを確認します。気になる部分があれば,「2.2.5 レイアウト定義の基本操作を紹介します」を参照して修正してください。
- テスト表示されたGUI画面から[終了]のプッシュボタンを選びます。
任意のファンクションキー,または[Enter]キーを押してテスト表示を終了することもできます。
- ツールバーから
(論理マップ表示)を選び,論理マップを確認します。
- [閉じる]ボタンを選びます。
「GUI画面定義」ウィンドウが表示されます。
(5) 定義を終了します
- ツールバーから
(ドローの終了)を選びます。またはメニューバーの[ファイル]−[ドローの終了]を選びます。
- レイアウト定義の保存を問い合わせるダイアログボックスから[はい]ボタンを選びます。
「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。
- ファイル名を確認して[保存]ボタンを選びます。
自動的に論理マップと物理マップが生成されます。
(6) オブジェクトのデータ名に関する注意事項
定義した画面の各項目に対応するデータ名(COBOLプログラムで参照・更新するデータ領域の名称)は,XMAP3が適当な名称を仮定します。通常の開発手順では,仮定されたデータ名を参照しながらコーディングを行います。
ただし,製品添付のCOBOLプログラムのコーディングサンプルをそのまま使う場合には,各項目のデータ名は,コーディングサンプルで参照・更新している領域名称に合わせておく必要があります。
製品添付のCOBOLプログラムをそのまま使用する場合には,ドローのレイアウト定義画面から,メニューバーの[属性]−[データ名]を選んで「データ名」画面を表示し,データ名を修正する必要があります。
サンプルで設定しているデータ名を次に示します。データ名が異なる場合は,次の内容に合わせて修正してください。なお,データ名とオブジェクト名の対応については「付録A 例題プログラムの論理マップ」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2004, Hitachi, Ltd.