画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

17.3.2 画面・帳票のインポート手順

<この項の構成>
(1) パネル定義文をPC用のマップ定義ファイルに変換するまでの流れ
(2) 定義を修正する

(1) パネル定義文をPC用のマップ定義ファイルに変換するまでの流れ

HI-UX/WE2またはHP-UX環境で使用していたパネル定義文をPC用のマップ定義ファイルに変換するまでの流れを次に示します。

  1. 必要なソフトウェアの準備
    XMAP3をPCにインストールします。また,PCで,FTPが使用できることを確認してください。
  2. パネル定義文の転送
    PCにパネル定義文を転送します。PCに転送したパネル定義文には,必ず拡張子を付けてください。「17.3.3 パネル定義文の転送」を参照してください。
  3. パネル定義文を修正する
    必要に応じて,テキストエディタなどを使用してパネル定義文の内容を修正します。「17.3.2(2) 定義を修正する」を参照してください。
  4. ドローセットアップを行う
    一部の機能については,ドローセットアップで指定する必要があります。「17.3.4 ドローセットアップでの指定」を参照してください。
  5. インポート機能でファイルを変換する
    3.および4.の作業のあとで,ユティリティのインポート機能を呼び出して,パネル定義文を変換してマップ定義ファイルを生成します。変換結果のメッセージの内容を確認し,エラーがあればパネル定義文の内容またはドローセットアップの設定を修正します。「17.3.5 パネル定義文のインポート」を参照してください。
  6. ドローで画面・帳票を編集する
    変換したマップ定義ファイルは,ドローを利用して編集できます。一部の機能はインポート機能ではそのまま変換されないので,ドロー機能で改めて定義してください。「付録D.1 パネル定義文のインポートで変換できる機能範囲」を参照してください。

(2) 定義を修正する

画面・帳票定義には,インポート機能ではそのまま変換されない機能があります。そのため,定義を修正したり,定義し直す必要があります。

インポート機能では変換しない定義およびそのままの形では変換されない定義について,次の表に示します。また,変換できる範囲の詳細については,「付録D.1 パネル定義文のインポートで変換できる機能範囲」を参照してください。

表17-7 HI-UX/WE2またはHP-UX環境とPCとで違いが生じる定義

種別 WSでの定義 ユーザの対応
共通 論理項目の展開順序 ドロー
マップ名称のない論理項目 ドローおよび
ドローセットアップ
従論理項目の繰り返し1
画面 論理マップ属性(LOGSEG文のREDEF以外のオペランド,PHSEG文のNULLオペランド,およびCTLFLD文) ドローセットアップ
CTLFLD文によるカーソル指定 ドローセットアップ
表示属性の動的変更2
(MODCTLおよびMODATTR)
ドローセットアップ
イベント通知コード
(PHSEG文のINCオペランド)
ドローセットアップ
帳票 論理マップ属性(LOGSEG文のREDEF以外のオペランド,およびCTLFLD文) ドローセットアップ
CTLFLD文によるコピー枚数の動的変更2のデータ名 ドローセットアップ

(凡例)
ドローセットアップ:インポート機能で変換する前に,ドローセットアップで指定する。「17.3.4 ドローセットアップでの指定」を参照のこと。
ドロー:インポート機能で変換したあとのマップ定義ファイルを,ドローを利用して編集する。「17.3.6 ドロー機能による編集」を参照のこと。
−:なし。

注※1
XMAP3では,従論理項目の繰り返しを定義できません。インポート機能では,従論理項目の長さを(繰り返し回数)×(項目長)として変換します。

注※2
パネル定義文中にある動的変更属性の有無についてはインポートされますが,動的変更属性の内容は「17.3.4(3) 項目の表示属性動的変更」に示す適用オブジェクトグループの内容となります。
また,ドローセットアップで修飾名をすべて削除,または適用外としている場合,動的変更属性を設定できません。したがって,このような設定環境で,動的変更属性を定義したパネル定義文をインポートしても「動的変更なし」としてインポートされます。