画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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9.1.1 XMAP3サーバの環境設定とは

XMAP3サーバ側での環境設定の概要を説明します。設定の詳細については,「9.3 XMAP3サーバに関する設定詳細」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 必要な設定項目
(2) C/Sセットアップ機能の操作

(1) 必要な設定項目

XMAP3サーバ/クライアントのC/S構成でXMAP3システムを実行して画面表示および帳票印刷するためには,サーバ側で,次に示す環境設定が必要です。

(a) TCP/IP環境を設定する

XMAP3のC/S構成環境で動作する業務プログラムを開発する場合,まず,ネットワークを使用するためのTCP/IP環境を,サーバPC,クライアントPCのそれぞれに設定します。TCP/IP環境の設定方法については,「9.2 XMAP3関連のTCP/IPの設定」を参照してください。

(b) XMAP3のC/S構成の実行環境を設定する

サーバPCでは,XMAP3のC/Sセットアップ機能を使用し,XMAP3のC/S構成の実行環境を設定します。C/Sセットアップを使って設定した内容は,情報別に次のファイルに登録されます。仮想端末名ファイルとサーバAP名ファイルの詳細に関しては,「9.3.5 C/S構成の環境設定で使用するファイル」を参照してください。

なお,C/Sセットアップでは,新規登録の場合は設定内容がファイルにそのまま格納され,一度設定している場合には新しい内容に更新されます。変更した個所以外の設定はそのまま保存されます。ただし,前回登録した内容は,.BAKの拡張子を付けて保存されます。誤って修正した場合は,作成したファイルを削除したあと,.BAK付きのファイルを元のファイル名に戻すことで,以前の状態に戻すことができます。

(c) C/Sシステム環境の対応づけ

XMAP3のC/S構成の環境のセットアップでは,サーバAPで扱う仮想端末とネットワークで画面表示および帳票印刷するため環境を対応づけます。このセットアップは,C/Sセットアップ機能で設定します。

C/S構成の環境設定の概要を次の図に示します。

図9-1 C/S構成の環境設定の概要

[図データ]

C/S構成の環境の画面に関する設定は,基本的には,C/Sセットアップで指定した仮想端末名をAPと対応づけるだけで設定できます。C/S構成の環境の帳票(プリンタ)に関する設定は,サーバ側でC/Sセットアップで指定した仮想端末名とAPとを対応づけ,さらにクライアント側で表示・印刷セットアップを使って設定したプリンタデバイス名とサーバ側のC/Sセットアップで設定したプリンタデバイス名との対応づけが必要になります。

(d) OLTPサーバ構成のセットアップ

OLTPサーバ構成のセットアップでは,XMAP3側のC/Sセットアップの設定とOpenTP1側のTP1/NET/XMAP3の設定を合わせる必要があります。セットアップは,サーバで設定します。

OLTPサーバ構成のセットアップの概要を次の図に示します。

図9-2 OLTPサーバ構成の環境セットアップの概要

[図データ]

OLTPサーバ構成では,XMAP3のC/Sセットアップで設定したサービス名およびサービスタイプをTP1/NET/XMAP3のプロトコル固有定義ソースファイルに反映したり,XMAP3の動的変更テーブルに設定されているデータ有無コードの値をTP1/NET/XMAP3のマッピングサービス属性定義ファイルに反映したりします。

セットアップの詳細については,「9.3.4 OpenTP1と連携する場合の環境設定の関連性」を参照してください。

(e) Windowsサービスとして運用する場合の設定

XMAP3サーバをWindowsサービスとして運用する場合は,OSの設定が必要です。設定手順は,「9.3.6 Windowsのサービスとして運用する場合のOS設定」を参照してください。

(2) C/Sセットアップ機能の操作

[スタート]メニューの[プログラム]−[XMAP3]から[C/Sセットアップ]を選択すると[C/Sセットアップ]ダイアログが表示されます。[C/Sセットアップ]ダイアログで,[C/S構成]タブを表示して設定します。

C/S セットアップ機能を起動しているときは,表示・印刷セットアップ機能を同時に起動しないでください。同時に起動して,[OK]ボタンまたは[更新]ボタンをクリックすると,先に設定の変更をしたセットアップ機能の設定が元の状態に戻ってしまいます。