画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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9.3.6 Windowsのサービスとして運用する場合のOS設定

サーバPCのOSに,Windows NT,Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003,またはWindows Server 2003 x64を使用する場合は,XMAP3サーバをWindowsサービスとして設定して運用できます。なお,WindowsサービスとしてのXMAP3サーバは,サーバPCのデスクトップ上,またはターミナルサービスクライアント上で操作できます。

<この項の構成>
(1) Windowsサービスの設定手順
(2) Windowsサービスで外字を出力する場合の設定

(1) Windowsサービスの設定手順

Windows サービス運用の設定手順を,Windows NTを例にして説明します。

  1. Windows NTのコントロールパネルから[サービス]を起動します。
    [サービス]ダイアログが表示されます。
  2. [サービス]ダイアログで「XMAP3 Server」を選択し,[スタートアップ]ボタンをクリックします。
    表示されるダイアログでサービスを設定します。設定する内容を次に示します。

(2) Windowsサービスで外字を出力する場合の設定

WindowsサービスでXMAP3を実行すると,OSとサービスの実行アカウントおよびPCへのログイン状況によって外字の出力結果が異なります。

Windowsサービスで外字を出力するときの動作を変更する場合には,次の環境変数を設定して,XMAP3サーバを起動します。

環境変数名:XMAP3_ENABLEEUDC

環境変数に設定できる値は,「ON」または「OFF」です。それ以外の設定値や値を省略すると,「OFF」が仮定されて動作します。

Windowsサービスの実行アカウント,実行時のWindowsへのログインの状態および環境変数の設定値に対応する外字の出力動作を次の表に示します。なお「OFF」の場合,印刷実行時に割り当てられる外字環境は,Windowsのシステム依存となるため,動作が異なることがあります。明示的に外字を出力させるときは,環境変数に「ON」を設定して運用することをおすすめします。

《Windows NTまたはWindows 2000の場合》

サービスアカウント ログイン状態 環境変数 XMAP3_ENABLEEUDC
OFF ON
システムアカウント ログインなし 外字は出力されません 外字は出力されません
ログインあり ログインユーザの外字が出力されます ログインユーザの外字が出力されます
ユーザアカウント ログインなし 外字は出力されません ユーザアカウントの外字が出力されます
ログインあり ログインユーザの外字が出力されます ログインユーザの外字が出力されます

《Windows XP,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64の場合》

サービスアカウント ログイン状態 環境変数 XMAP3_ENABLEEUDC
OFF ON
システムアカウント ログインなし 外字は出力されません ユーザ共通外字が出力されます
ログインあり ログインユーザの外字が出力されます ログインユーザの外字が出力されます
ユーザアカウント ログインなし 外字は出力されません ユーザアカウントの外字が出力されます
ログインあり ログインユーザの外字が出力されます ユーザアカウントの外字が出力されます

注※
ファイルEUDCに定義された共通の外字が出力されます。ユーザごとのフォントのリンクは適用されません。