画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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1.3.4 運用をサポートするプログラムプロダクトとの連携

XMAP3は,次に示すプログラムプロダクトと連携して運用できます。

ここでは,各プログラムプロダクトとの連携の概要について説明します。連携のための環境設定については,「5.6 運用をサポートするPPと連携する場合の設定手順」で説明していますので,必要に応じて参照してください。

連携するプログラムプロダクトの詳細については,各プログラムプロダクトのマニュアルを参照してください。

<この項の構成>
(1) 日立拡張プリンタマネージャとの連携
(2) FAXコネクションとの連携
(3) 統合システム運用管理JP1との連携
(4) 日立ビジネスユティリティのメニュー機能との連携
(5) HOPSS3/AS 日立電子帳票システムとの連携

(1) 日立拡張プリンタマネージャとの連携

日立拡張プリンタマネージャは,Windows NT,Windows 2000,Windows XP,およびWindows Server 2003上でプリンタへの帳票印刷での障害発生時の回復操作(エラーリカバリ)を支援します。XMAP3と日立拡張プリンタマネージャとの連携は,一般に,クライアントサーバ型のシステムでサーバから帳票印刷する場合に利用します。

システム構成例を次に示します。

[図データ]

例えば,サーバで多量のページを一括して連続印刷するAPを実行する場合,Windows NTのプリントマネージャを使った印刷では,印刷途中のプリンタ障害に対する回復操作後は,先頭ページから出力し直すことになり,むだな印刷が発生します。これを,日立拡張プリンタマネージャと連携して帳票印刷を実行することで,プリンタ障害発生後の回復操作として,印刷済みページ以降の途中ページから出し直すことができるようになります。

注意
XMAP3で印刷するときの印刷モードは,PDLスルーモードを選択し,かつ,プリンタのスプールデータの形式は必ず「RAW」にしてください。なお,印刷モードを「GDI」にして帳票印刷での障害発生時のリカバリ操作をしたい場合には,日立拡張プリンタマネージャは利用できませんので,JP1/NPSの回復操作機能を利用してください。このときに使用するプリンタのスプールデータの形式は,必ず「EMF」にしてください。

(2) FAXコネクションとの連携

FAXコネクションと連携して,XMAP3で作成した帳票印刷APから帳票をFAXへ出力できます。FAXコネクションは,FAXC/SPOOLFAXCなどの複数のプログラムプロダクトから構成されています。XMAP3からのFAX出力では,FAXC/SPOOLを使用します。

システム構成例を次に示します。

[図データ]

実行時に対話形態でFAXの宛先を指定するようなFAX通信プログラムを使った印刷とは異なり,バッチ形態で帳票印刷APを実行できます。また,APから,出力先のFAXの宛先情報をファイル設定することによって,動的に宛先を変えることができます。

なお,FAXコネクションのクライアントサーバ機能を利用すれば,FAXコネクションのクライアントPCでのAP実行によって,FAXコネクションのサーバPCからFAX出力することもできます。APを実行するPCとは別のPCにFAX通信設備(モデム接続)があるネットワークシステム形態で,FAX通信設備を各PCで共用したい場合に利用できます。

使用するOSによって,前提となるプログラムプロダクトが異なります。前提プログラムプロダクトについては,「7.4.1 FAXコネクションと連携したFAX出力」を参照してください。

(3) 統合システム運用管理JP1との連携

PC(Windows NT,Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003,またはWindows Server 2003 x64)で動作するJP1を利用しバッチジョブで業務を運用するシステムの場合,XMAP3で作成した帳票印刷APをバッチジョブとして実行できます。また,JP1のネットワーク印刷機能によって,ネットワーク上のプリンタに帳票を配布できます。ただし,JP1運用管理の下では,XMAP3の画面表示APをバッチジョブとして実行することはできません。

システム構成例を次に示します。

[図データ]

XMAP3との連携では,次に示すJP1の機能を利用できます。なお,印刷先プリンタの切り替え機能,およびジョブの印刷完了通知機能を使用する場合には,JP1のバージョン05-10以降が前提となります。

注※
Windows Server 2003 x64ではJP1のネットワーク印刷機能は使用できません。

(4) 日立ビジネスユティリティのメニュー機能との連携

日立ビジネスユティリティユーザがメニュー表示したい画面をGUIベースで作成できるメニュー機能をサポートしています。ユーザはメニュー機能を使用し起動したいプログラム名バッチファイルをメニュー画面中にプッシュボタンやアイコンで登録できます。メニュー作成後プッシュボタンやアイコンを選択すると登録されているプログラムやバッチファイルが起動します。

XMAP3/NETではビジネスユティリティのメニュー機能に対してXMAP3/NETのサービス起動コマンドおよびサービス監視コマンドを提供します。このコマンドでメニュー機能からXMAP3/NETの連携ができます。連携の概要を次の図に示します。

使用するコマンドや連携の設定に関しては「5.6.4 日立ビジネスユティリティのメニュー機能との連携」を参照してください。

図1-7 XMAP3/NETと日立ビジネスユティリティの連携の概要

[図データ]

(5) HOPSS3/AS 日立電子帳票システムとの連携

HOPSS3/AS 日立電子帳票システムは,帳票を電子化して管理することで,参照・検索などの業務を自動化し,帳票運用をトータルにサポートします。

XMAP3でPDFファイルに出力した帳票はHOPSS3/AS 日立電子帳票システムで利用できます。このため,HOPSS3/AS 日立電子帳票システムと連携した電子帳票システムを構築できます。

また,PDFファイルに出力する帳票に外字データが含まれる場合,XMAP3は外字データにユーザ定義文字情報を付加します。このため,HOPSS3/AS 日立電子帳票システムで外字データを検索することもできます。

HOPSS3/AS 日立電子帳票システムとの連携の概要を次の図に示します。

図1-8 XMAP3とHOPSS3/AS 日立電子帳票システムとの連携の概要

[図データ]