画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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5.6.4 日立ビジネスユティリティのメニュー機能との連携

Windows NT,Windows 2000,およびWindows Server 2003環境下のXMAP3/NETでは,ビジネスユティリティのメニュー機能と連携ができます。

<この項の構成>
(1) XMAP3と日立ビジネスユティリティ連携の概要
(2) サービス起動コマンド
(3) サービス監視コマンド
(4) C/Sシステム構成でのビジネスユティリティとの連携

(1) XMAP3と日立ビジネスユティリティ連携の概要

ビジネスユティリティは,ユーザがメニュー表示したい画面をGUIベースで作成できるメニュー機能をサポートしています。ユーザはメニュー機能を使用し,起動したいプログラム名,バッチファイルをメニュー画面中にプッシュボタンやアイコンで登録できます。メニュー作成後,プッシュボタンやアイコンを選択すると,登録されているプログラムやバッチファイルが起動します。

XMAP3/NETでは,ビジネスユティリティのメニュー機能に対して,XMAP3/NETのサービス起動コマンドおよびサービス監視コマンドを提供します。このコマンドで,次の図に示すように,メニュー機能からXMAP3/NETの連携ができます。

図5-7 XMAP3/NETとビジネスユティリティの連携

[図データ]

XMAP3/NETで提供するコマンドは,次のとおりです。

(2) サービス起動コマンド

サービス起動コマンド機能と指定方法について説明します。

(a) コマンド機能概要

コマンドの引数で指定された表示サービスを起動します。

(b) コマンド形式

次のコマンドを指定します。

[図データ]

(c) コマンド引数

表示サービス名
起動したい表示サービス名を指定します。ここでは,XMAP3の「C/Sセットアップ」(サービス名ファイル)で設定した表示サービス名を指定してください。

/E
エラー発生時のメッセージを出力しないようにします。この引数を省略すると,エラーメッセージが表示されます。
(d) リターン情報

正常時: 0以外

異常時: 0
(e) エラーメッセージ

エラーが発生した場合,ダイアログで次のエラーメッセージを表示します。

項番 エラーメッセージ エラー内容
1 表示サービス名称が指定されていません。 表示サービス名が指定されていない。
2 コマンド名:起動に失敗しました。
      [エラー番号]
XMAP3の内部関数のエラーリターン。

(3) サービス監視コマンド

(a) コマンド機能概要

すでにサービスが起動している場合,起動中のサービスが終了するまで,メニューで登録された該当するサービス起動を抑止し,メニューに制御を戻しません。すでにサービスが起動している場合には,該当するサービスを起動しませんが,このコマンドを使用しない場合,該当するサービスの起動が実行できなくてもメニューは正常終了します。ユーザは,該当するサービスが起動できなかったことを認識できません。

(b) コマンド形式

次のコマンドを指定します。

[図データ]

(c) コマンド引数について

/E:エラー発生時のメッセージを出力しません。
省略時エラーメッセージを表示します。
(d) リターン情報

正常時: 0以外

異常時: 0
(e) エラーメッセージ

エラーが発生した場合,ダイアログで次のエラーメッセージを表示します。

項番 エラーメッセージ エラー内容
1 ウィンドウの生成に失敗しました。 XMAP3内部で使用しているWindows関数がエラーリターン。
(f) その他

(4) C/Sシステム構成でのビジネスユティリティとの連携

C/Sシステム構成でのXMAP3とビジネスユティリティのメニュー機能を使用した連携時の設定について説明します。

(a) サーバ側での設定

サーバ側でのXMAP3の設定について説明します。C/Sシステム構成の設定は,[C/Sセットアップ]ダイアログの[C/S構成]タブと[アプリケーション]タブに次に示す内容を設定します。

(b) クライアント側での設定

クライアント側では特に設定する項目はありません。

(c) クライアント側での詳細設定

クライアント側で詳細なC/Sシステムの設定をする必要がある場合は,XMAP3CLT.exe(XMAP3クライアント)を起動してください。XMAP3CLT.exeでは次に示すオプションを指定できます。各オプションの詳細は,「9.4.1 XMAP3クライアント起動用のショートカットアイコンの登録」を参照してください。

/x
起動されたアプリケーションを終了した時点で,XMAP3クライアントも終了します。このオプションは,表示サービス上のアプリケーション実行時だけで有効です。

/h サーバ側ホスト名
アプリケーションがあるサーバ側のホスト名を設定します。

/pg アプリケーション名
プッシュボタンが選択されたら起動させるサーバ側のアプリケーション名を設定します。

メニュー機能の詳細については,ビジネスユティリティのマニュアルを参照してください。