画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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1.3.5 1サーバ当たりに接続できるクライアント数

XMAP3サーバが管理している通信路および接続できるクライアント数について説明します。

<この項の構成>
(1) XMAP3サーバが管理している通信路
(2) 接続できるクライアント数の概算式

(1) XMAP3サーバが管理している通信路

TP1/NET/XMAP3またはAPとXMAP3は,サーバ側のXMAP3サーバ(通信管理デーモン)で通信管理しています。XMAP3サーバが管理している通信路は次の図の1.〜3.で,最大1,000個が同時に接続できます。XMAP3サーバが管理している通信路を次に示します。

[図データ]

  1. XMAP3クライアント起動時から,XMAP3クライアント終了時までのXMAP3クライアントとXMAP3サーバの通信です。
  2. XMAP3表示・印刷サービスが起動したときのXMAP3サーバとの一時的な通信です。
    2.はサーバに定義したXMAP3表示・印刷サービス数となります。
  3. OLTPサーバ構成の場合は,OpenTP1の一つの通信サーバからコネクション確立するときのXMAP3サーバとの一時的な通信です。
    OpenTP1の通信サーバが複数起動している場合は,その数分と通信します。
    XMAP3のC/S構成の場合は,APからオープン要求するときのXMAP3サーバとの一時的な通信です。
  4. OLTPサーバ構成の場合は,OpenTP1のコネクション確立時からコネクション閉塞までのTP1/NET/XMAP3通信サーバプロセスとXMAP3表示・印刷サービスとの通信です。
    XMAP3のC/S構成の場合は,APのオープン要求からクローズ要求までのXMAP3表示・印刷サービスとの通信です。

(2) 接続できるクライアント数の概算式

一つのXMAP3サーバに接続できるクライアント台数の概算の式を次に示します。なお,一つのPCで起動できるXMAP3クライアントは,必ず一つです。

なお,クライアントの最大接続数は,XMAP3システムとしての最大数であり,サーバマシンのスペックによっては性能に影響するため,システム環境に応じてチューニングする必要があります。

また,概算式で算出した数より接続するクライアントの数が多い場合,1台のマシン上にXMAP3サーバを複数起動するC/Sシステムを構築して,クライアントを分散してください。

(a) OLTPサーバ構成の場合

接続台数≒(1000−OpenTP1の通信サーバ数(3.))÷(各PCで起動するXMAP3表示・印刷サービスの平均値(2.)+1(1.))
括弧で囲まれた数字の1.〜3.は,「(1) XMAP3サーバが管理している通信路」の番号を指します。
注※
XMAP3クライアント分です。

接続できるクライアント数の計算例を次に示します。

(例1)
サーバでOpenTP1の通信サーバが二つ起動,各クライアントでXMAP3表示サービスが一つ起動する場合
(1000−2)÷(1サービス+1)=998÷2=499台

(例2)
サーバでOpenTP1の通信サーバが四つ起動,各クライアントでXMAP3表示サービスと印刷サービスが各一つで,合計二つのXMAP3サービスが起動する場合
(1000−4)÷(2サービス+1)=996÷3=332台
(b) XMAP3のC/S構成の場合

接続台数≒1000÷(各PCに対しサーバ側で起動するAPの平均値(3.)+(各PCで起動するXMAP3表示・印刷サービスの平均値(2.)+1(1.))
括弧で囲まれた数字の1.〜3.は,「(1) XMAP3サーバが管理している通信路」の番号を指します。
注※
XMAP3クライアント分です。

接続できるクライアント数の計算例を次に示します。

(例1)
サーバで各クライアントに対しAPを一つ起動,各クライアントでXMAP3表示サービスが一つ起動する場合
1000÷(1+1サービス+1)=1000÷3=333台

(例2)
サーバで各クライアントに対しAPを二つ起動,各クライアントでXMAP3表示サービスと印刷サービスが各一つで,合計二つのXMAP3サービスが起動する場合
1000÷(2+2サービス+1)=1000÷5=200台