9.1 AP開発の概要
ユーザが作成するAPは次の三つから構成されています。
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通信制御サーブレット
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COBOLアクセス用Bean
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ユーザプログラム
APを開発する手順を次に示します。
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ユーザプログラムの作成
XMAP3 Cosminexus連携機能が提供するデータ送受信用の登録集原文を取り込んだユーザプログラムを生成します(Cosminexusベースの場合はDLL形式です。OpenTP1サーバとの連携の場合はEXE形式で,入力用と出力用にカスタマイズします)。詳細については,「9.3 ユーザプログラムの作成(Cosminexusベースの場合)」,「9.4 ユーザプログラムの作成(OpenTP1サーバ連携の場合)」,「9.5 ユーザプログラムの作成(DCCM3連携の場合)」を,開発するシステムに合わせて参照してください。
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COBOLアクセス用Bean(またはTP1/COBOLアクセス用Bean)の生成
XMAP3 Cosminexus連携機能のデータ送受信用の登録集原文を基に,COBOL2002 Cosminexus連携機能(またはTP1/COBOL adapter for Cosminexus)を使用してCOBOLアクセス用Bean(またはTP1/COBOLアクセス用Bean)を生成します。詳細については,「9.6.1 COBOLアクセス用Beanの生成(Cosminexusベースの場合)」,「9.7.1 TP1/COBOLアクセス用Beanの生成(OpenTP1サーバ連携の場合)」,「9.8.1 TP1/COBOLアクセス用Beanの生成(DCCM3連携の場合)」を開発するシステムに合わせて参照してください。
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通信制御サーブレットの生成
XMAP3 Cosminexus連携機能のServletのソースファイルをカスタマイズし,通信制御サーブレットを生成します。詳細については,「9.6.2 通信制御サーブレットの作成(Cosminexusベースの場合)」,「9.7.2 通信制御サーブレットの作成(OpenTP1サーバ連携の場合)」,「9.8.2 通信制御サーブレットの作成(DCCM3連携の場合)」を開発するシステムに合わせて参照してください。
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プログラムのコンパイル
通信制御サーブレットをコンパイルして,EARファイルを作成します。
コンパイルの方法については,「9.10 Beanおよび通信制御サーブレットのコンパイルとEARファイルの生成」を参照してください。
なお,XMAP3 Cosminexus連携機能で,COBOLを使用してAPを開発する場合は,次に示すシステムがあります。
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Cosminexusベースのシステム
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CosminexusとOpenTP1サーバで連携するシステム
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TP1/Client/J※1を使ってバックエンドのOpenTP1(SPP)にサービスを要求
既存のCOBOLデータのSPPに,RPCでサービスを要求する形態
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TP1 Connector※2を使ってバックエンドのOpenTP1(SPP)にサービスを要求
既存のCOBOLデータのSPPに,性能と信頼性を重視したRPC(トランザクション処理)でサービスを要求する形態
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CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するシステム
- 注※1
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TP1/Client/Jは,バックエンドのOpenTP1で動作するSPPだけでなく,MHPとも通信できます。このマニュアルでは,SPPとの通信を想定して説明します。
- 注※2
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TP1 Connectorを使用する場合は,別途TP1/Client/Jが必要になります。また,TP1 Connectorを使用する場合は,追加の設定が必要になります。
- 〈この節の構成〉