9.1.1 開発環境の準備
Webアプリケーションを開発するための準備について説明します。
(1) フォルダの準備
開発環境で,資源を格納するフォルダを準備しておくと,開発環境と同じフォルダ構成のまま,実行環境にデプロイできます。このため,開発環境は実行環境と同じフォルダ構成で準備してください。
開発環境の準備は,開発するWebアプリケーションのプロジェクト単位に実施する必要があります。
(2) フォルダの構成
Webアプリケーションのプロジェクト単位に,資源(各ファイル)を格納する専用のフォルダを作成します。推奨するフォルダ構成例を次に示します。
+-- WebAppProject A(開発環境フォルダ) | +-- MAPS(マップ定義ファイル格納フォルダ) | +-- SEQ(遷移ファイル格納フォルダ) | +-- SOURCE(ソース格納フォルダ) | +-- WebApp(実行環境フォルダ) | +-- Data(データファイル格納フォルダ) | +-- WEB-INF(WEB-INFフォルダ) | +-- classes(classファイル格納フォルダ) +-- WebAppProject B(開発環境フォルダ) :
(3) 各フォルダの説明
各フォルダのフォルダ名および用途について次の表に示します。
フォルダの種類 |
フォルダ名 |
用途 |
備考 |
---|---|---|---|
開発環境フォルダ |
任意 |
Webアプリケーション単位(プロジェクトごと)の開発資源をまとめて管理するためのルートフォルダです。 |
− |
マップ定義ファイル格納フォルダ |
任意※1 |
開発で作成する次のファイルを格納するフォルダです。
|
− |
遷移ファイル格納フォルダ |
任意※1 |
開発で作成する画面遷移ファイルを格納するフォルダです。 |
− |
ソース格納フォルダ |
任意※1 |
COBOLアクセス用Bean(またはTP1/COBOLアクセス用Bean),通信制御サーブレットを格納するフォルダです。 |
− |
実行環境フォルダ |
任意※2 |
実行資源をまとめて管理するためのフォルダです。EARファイル作成時のフォルダとなります。 |
− |
データファイル格納フォルダ |
任意※2 |
実行時に必要な次のファイルを格納するフォルダです。
|
起動HTMLの「DataPath」パラメタに,このフォルダのパスを指定してください。 |
WEB-INFフォルダ |
WEB-INF(固定) |
実行環境サブフォルダです。 |
− |
classファイル格納フォルダ |
classes(固定) |
ソース格納フォルダ内のソースをコンパイルして作成したclassファイルを格納するフォルダです。 |
− |
(4) フォルダ構成の注意事項
フォルダを作成するときには,次の内容に注意してください。
-
「WEB-INFフォルダ」および「classファイル格納フォルダ(classesフォルダ)」は,フォルダ構成やフォルダ名を変更しないでください。また,Webアプリケーションの実行時に,これらのフォルダに必要なファイルが格納されてない場合,Webアプリケーションは動作しません。
(5) フォルダ構成のポイント
フォルダを作成するときには,次の内容を参考にしてください。
-
画面や帳票の変更によってプログラムを修正したり更新したりするため,プロジェクト単位に次のフォルダを作成および配置することを推奨します。
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「マップ定義ファイル格納フォルダ」
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「遷移ファイル格納フォルダ」
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「ソース格納フォルダ」
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「実行環境フォルダ」下のフォルダ構成は,開発時に生成するファイルをあとでデプロイするため,Webアプリケーションの開発時から,同じフォルダ構成で作業することを推奨します。
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「データファイル格納フォルダ」は,起動HTMLで格納先を指定できるため,「実行環境フォルダ」以外のフォルダにも格納できます。