Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


4.2 連動パターンの設計

Datareplicatorのデータ連動には,7種類のパターンがあります。これらからデータ連動の目的に合ったパターンを選択します。また,これら複数のパターンを組み合わせて使うこともできます。

データ連動のパターンを次の表に示します。

表4‒2 データ連動のパターン

データ連動のパターン

内容

同一形式の表にデータ連動するパターン

抽出対象表を,すべて同一の表に反映します。

抽出対象表の表名,列名だけを変更して反映します。

別形式の表にデータ連動するパターン

抽出対象表の列を抽出側で並べ替えて抽出し,反映します。

抽出対象表の列を反映側で並べ替えて反映します。

抽出対象表の一部の列を抽出側で選択して抽出し,反映します。

抽出対象表の一部の列を反映側で選択し,反映します。

抽出対象表に,反映側で固定値の列を追加して反映します。

1表からn表にデータ連動するパターン

一つの抽出対象表を抽出側で複数に分割して抽出し,一つの反映側で反映します。

一つの抽出対象表を抽出側で複数に分割して抽出し,複数の反映側で反映します。

一つの抽出対象表を反映側で複数に分割して反映します。

n表から1表にデータ連動するパターン

複数の抽出対象表を反映側で一つにまとめ,一つの表に反映します。

送信行を選択して反映するパターン

送信行を選択して反映します。

ユーザオウンコーディングを使ってデータ連動するパターン

更新情報を反映側のUOCでユーザ任意に加工して反映します。

更新情報の履歴を時系列順に取得するパターン

更新情報のほかに反映日付,反映時間などを,時系列順に取得します。

以降,データ連動のパターン別に,抽出側システムの抽出定義の内容について説明します。

ここではDatareplicatorの抽出側システムの定義で説明します。

抽出側DBがメインフレーム(XDM/SD E2,XDM/RD E2,ADM,PDMII E2,TMS-4V/SP)の場合には,抽出定義はXDM/DSで指定します。XDM/DSの抽出定義については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。

抽出側DBがSAMファイルを使うメインフレーム(PDMII E2,RDB1 E2)の場合は,製品ごとに定義に相当する指定をする場合としない場合があります。詳細は,各製品の該当するマニュアルを参照してください。

〈この節の構成〉