JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 設計・構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

4.3.1 BSMおよびBSM Plusのインストール

BSMおよびBSM Plusが持つ各サービスを管理サーバにインストールする手順を次に示します。

注意
インストール手順に記述している「setup.exe」を実行する場合のパスは,ハードウェアに添付されているメディアからセットアップする場合,「<CD-ROMドライブ>:\BSM\Disk1\setup.exe」になります。
また,ハードウェア添付品がDVD-ROMの場合,CD-ROMをDVD-ROMに読み替えてください。
<この項の構成>
(1) インストール手順(新規インストールの場合)
(2) インストール手順(変更インストールの場合)
(3) インストール手順(更新インストールの場合)

(1) インストール手順(新規インストールの場合)

新規インストールの場合のインストール手順を次に示します。

  1. BSMおよびBSM PlusをインストールするマシンにOSのAdministrators権限を持つユーザでログインする
  2. BSMのインストールCD-ROMをセットする
  3. 「<CD-ROMドライブ>:\Disk1\setup.exe」または「<CD-ROMドライブ>:\BSM\Disk1\setup.exe」を実行する
    表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
  4. [ユーザ情報]画面でユーザ情報を入力する
    BSMおよびBSM Plusを使用するユーザの名前と会社名を指定します。デフォルトではOSに登録されているユーザ情報が表示されます。
    名前
    BSMおよびBSM Plusを使用するユーザの名前を0〜50文字で指定します。
    会社名
    BSMおよびBSM Plusを使用するユーザの会社名を0〜80文字で指定します。
    注※
    全角文字も半角文字も1文字として認識されます。
  5. [インストール先のフォルダ]画面でインストールするフォルダを選択する
    インストール先フォルダを変更したい場合は,[変更]ボタンをクリックします。
    [インストール先フォルダの変更]画面が表示されるので,インストール先フォルダを変更し,[OK]ボタンをクリックします。
    注意
    ・BSMおよびBSM Plusをインストールするマシンに,すでにAgentがインストールされている場合は,インストール先フォルダを変更できません。
    ・インストール先フォルダを変更した場合,[インストール先のフォルダ]画面に表示されるフォルダは,次のようになります。
    <[インストール先フォルダの変更]画面で選択したフォルダ>\Server Manager\
    BSMおよびBSM Plusはこのフォルダにインストールされます。
  6. [運用方法の選択]画面が表示された場合,クラスタ構成を使用するか使用しないかを選択する
    システムにMSCSまたはフェールオーバークラスタがインストールされている場合,[運用方法の選択]画面が表示されます。デフォルトでは[使用しない]が選択されています。

    [図データ]

    [使用する]を選択した場合,手順7に進みます。
    [使用しない]を選択した場合,手順9に進みます。
  7. [クラスタ構成の選択]画面で,実行系サーバとしてインストールするか,待機系サーバとしてインストールするかを選択する
    デフォルトでは[実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]が選択されています。

    [図データ]

    [実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]を選択した場合,手順8に進みます。
    [待機系(パッシブ系)サーバとしてインストールする]を選択した場合,手順9に進みます。
  8. [共有データフォルダの指定]画面で,共有データの格納先を選択する
    デフォルトでは何も指定されていないため,[変更]ボタンをクリックして共有データの格納先を指定します。必ず,共有ディスク上のフォルダを選択してください。
    共有データは,次のフォルダに格納されます。
    <[インストール先フォルダの変更]画面で選択したフォルダ>\ServerConductor\Server Manager\

    [図データ]

  9. [カスタムセットアップ]画面でインストールするサービスを選択する
    BSMおよびBSM Plusが提供するサービスを選択してインストールします。BSM Plusの機能を使用する場合は,[Blade Server Manager Plus]または[マネージャサービス追加機能]を選択します。
    デフォルトでは[コンソールサービス]および[マネージャサービス]が選択されています。

    [図データ]

    インストールするサービスはシステム構成や使用する機能に応じて選択してください。システム構成ごと,または使用する機能ごとに必要なサービスについては,「3. システム構成例」を参照してください。
    前提製品や前提となるJP1/ServerConductorのサービスがインストールされていないとインストールできないサービスがあります。インストール時のサービスの依存関係については,「4.2.2 サービスの依存関係」を参照してください。
    クラスタ構成での注意
    マネージャサービス以外のサービスは,クラスタシステムでの運用に対応していません。管理サーバにマネージャサービス以外のサービスをインストールする場合は,実行系サーバと待機系サーバで,インストールするサービスの種類およびバージョンを同じにしてください。
  10. [カスタムセットアップ]画面で[Blade Server Manager Plus]または[マネージャサービス追加機能]を選択した場合,[ライセンスキー]画面でライセンスキーを入力する

    [図データ]

  11. [インストール]ボタンをクリックする
    インストールが開始されます。
    インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
  12. インストールしたサービスの環境を設定する
    [カスタムセットアップ]画面で選択したサービスに合わせて,必要な設定をしてください。

    [図データ]

    JP1/ServerConductorの各サービスを利用するのに最低限必要な設定については,「4.5 JP1/ServerConductorの環境設定(Windowsの場合)」を参照してください。
  13. 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
    環境設定ユティリティが終了し,[セットアップ完了]画面が表示されます。
  14. [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
    マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。

なお,インストールが完了したあと,環境設定ユティリティを起動して,設定することもできます。環境設定ユティリティの起動方法については,「4.5.1 環境設定ユティリティの起動」を参照してください。また,環境設定ユティリティで設定できる項目については,「付録B 環境設定ユティリティの設定項目一覧」を参照してください。

(2) インストール手順(変更インストールの場合)

バージョンはそのままで,インストールするサービスの種類を変更する場合は,次のどちらかの方法で変更できます。

ここでは,インストールCD-ROMを使用する場合の変更インストール手順を示します。

Windowsの[コントロールパネル]−[プログラムの追加と削除]で[変更]ボタンをクリックすると,[プログラムの保守]画面が表示されます。これ以降の手順は,手順4以降と同じになります。

注意
変更インストールが有効になるのは,BSMおよびBSM Plusのバージョンが08-21以降の場合です。
  1. インストールされているサービスの種類を変更するマシンにOSのAdministrators権限を持つユーザでログインする
  2. BSMのインストールCD-ROMをセットする
  3. 「<CD-ROMドライブ>:\Disk1\setup.exe」または「<CD-ROMドライブ>:\BSM\Disk1\setup.exe」を実行する
    表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
  4. [プログラムの保守]画面で[変更]ラジオボタンをONにする

    [図データ]

  5. [運用方法の選択]画面が表示された場合,クラスタ構成を使用するか使用しないかを選択する
    システムにMSCSまたはフェールオーバークラスタがインストールされている場合,[運用方法の選択]画面が表示されます。デフォルトでは[使用しない]が選択されています。

    [図データ]

    [使用する]を選択した場合,手順6に進みます。
    [使用しない]を選択した場合,手順8に進みます。
  6. [クラスタ構成の選択]画面で,実行系サーバとしてインストールするか,待機系サーバとしてインストールするかを選択する
    デフォルトでは[実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]が選択されています。

    [図データ]

    [実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]を選択した場合,手順7に進みます。
    [待機系(パッシブ系)サーバとしてインストールする]を選択した場合,手順8に進みます。
  7. [共有データフォルダの指定]画面で,共有データの格納先を選択する
    共有データフォルダの変更が不要な場合は,設定を変更しないで[次へ]を選択してください。
  8. [カスタムセットアップ]画面でインストールの有無を変更するサービスを選択する
    デフォルトではインストール済みのサービスが選択されています。サービスを追加する場合は,追加するサービスを選択してください。
    インストールされているサービスを削除する場合は,そのサービスのアイコンをクリックして,[図データ]の状態にしてください。

    [図データ]

    前提製品や前提となるJP1/ServerConductorのサービスがインストールされていないとインストールできないサービスがあります。インストール時のサービスの依存関係については,「4.2.2 サービスの依存関係」を参照してください。
    クラスタ構成での注意
    マネージャサービス以外のサービスは,クラスタシステムでの運用に対応していません。管理サーバにマネージャサービス以外のサービスをインストールする場合は,実行系サーバと待機系サーバで,インストールするサービスの種類およびバージョンを同じにしてください。
  9. [カスタムセットアップ]画面で[Blade Server Manager Plus]または[マネージャサービス追加機能]を選択した場合,[ライセンスキー]画面でライセンスキーを入力する

    [図データ]

  10. [インストール]ボタンをクリックする
    インストールが開始されます。
    インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
  11. インストールしたサービスの環境を設定する
    [カスタムセットアップ]画面で選択したサービスに合わせて,必要な設定をしてください。
    JP1/ServerConductorの各サービスを利用するのに最低限必要な設定については,「4.5 JP1/ServerConductorの環境設定(Windowsの場合)」を参照してください。また,環境設定ユティリティで設定できる項目については,「付録B 環境設定ユティリティの設定項目一覧」を参照してください。
  12. 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
    環境設定ユティリティが終了し,[セットアップ完了]画面が表示されます。
  13. [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
    マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。

(3) インストール手順(更新インストールの場合)

旧バージョンの情報をそのまま引き継いでBSMおよびBSM Plusをバージョンアップする場合のインストール手順を次に示します。

注意
インストールしようとしているBSMおよびBSM Plusよりも新しいバージョンがすでにインストールされている場合は,更新インストールは実行できません。
  1. BSMおよびBSM PlusをインストールするマシンにOSのAdministrators権限を持つユーザでログインする
  2. BSMのインストールCD-ROMをセットする
  3. 「<CD-ROMドライブ>:\Disk1\setup.exe」または「<CD-ROMドライブ>:\BSM\Disk1\setup.exe」を実行する
  4. アップグレードするかどうか確認するメッセージで,[はい]ボタンをクリックする
    表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
  5. [運用方法の選択]画面が表示された場合,クラスタ構成を使用するか使用しないかを選択する
    システムにMSCSまたはフェールオーバークラスタがインストールされている場合,[運用方法の選択]画面が表示されます。デフォルトでは[使用しない]が選択されています。クラスタ構成にしている場合は,[使用する]を選択してください。

    [図データ]

    [使用する]を選択した場合,手順6に進みます。
    [使用しない]を選択した場合,手順8に進みます。
  6. [クラスタ構成の選択]画面で,実行系サーバとしてインストールするか,待機系サーバとしてインストールするかを選択する
    デフォルトでは[実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]が選択されています。待機系サーバとして運用している場合は,[待機系(パッシブ系)サーバとしてインストールする]を選択してください。

    [図データ]

    [実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]を選択した場合,手順7に進みます。
    [待機系(パッシブ系)サーバとしてインストールする]を選択した場合,手順8に進みます。
  7. [共有データフォルダの指定]画面で,設定を変更しないで[次へ]を選択する
    更新インストールの場合,共有データフォルダは変更しないでください。
  8. [ライセンスキー]画面が表示された場合,BSM Plus(マネージャサービス追加機能)のライセンスキーを入力する
  9. [インストール]ボタンをクリックする
    インストールが開始されます。
  10. [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
    マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。