機器の種別は，システム装置，拡張装置，ネットワーク装置の三つの種別に分類されて，それぞれさらに詳細に分類できます。デフォルトで用意されている機器の種別を次に示します。

機器の種別を詳細に管理することによって，機器管理業務で目的の機器をすばやく検索できるだけでなく，契約管理やライセンス管理でも役立ちます。また，保守履歴情報を予防保守に利用する際，セキュリティ対策を徹底する際にも役立ちます。

機器の種別は，不要な種別を管理対象から削除したり，必要な種別を追加したりできます。デフォルトの種別を変更する方法については，マニュアル「運用ガイド」の「4.8　種別や状態を追加および変更する（コード管理）」を参照してください。

Asset Information Managerでは，部署および設置場所などの情報を機器と関連づけて管理することで，効率良く機器管理を実行できます。機器と関連づけて管理できる情報を次に示します。

• 部署，利用者，設置場所
  機器を使用している部署，機器の利用者，および機器の設置場所を管理できます。部署，利用者，および設置場所は，機器の棚卸，障害発生時の迅速な対処など，機器管理のすべての業務に利用できます。
  部署，利用者，設置場所の情報は，操作画面から登録することはもちろん，JP1/NETM/DMのユーザインベントリ情報やディレクトリ情報から取得したり，IPアドレスから対応する部署や設置場所を自動的に設定したりすることもできます。
  
• 契約情報
  機器の保守，リースおよびレンタルの契約内容を管理できます。契約情報を登録することで，契約対象の機器と関連づけて管理できます。
  
• 問題点
  機器に障害が発生した場合など，障害内容を問題点として登録して管理できます。同機種のトラブルに対策内容を役立てたり，機器の購入や交換の業務に利用したりできます。
  また，JP1/IMのJP1イベントやJP1/IM - IDMのインシデントを登録して，資産管理システム上の問題点を共有することもできます。JP1/IMおよびJP1/IM - IDMとの連携については，「2.2.1　JP1/IM，JP1/IM - IDMと連携して問題点を管理する」を参照してください。
  
• ネットワーク情報
  IPアドレス，サブネットマスク，デフォルトゲートウェイなどのネットワーク情報と関連づけて管理できます。
  ネットワーク情報は，操作画面から登録する以外に，NNMiやバージョン8以前のNNMのノード情報からも取得できます。NNMiとの連携については，「2.2.2　NNMiと連携してネットワーク構成を管理する」を参照してください。バージョン8以前のNNMとの連携については，「2.2.3　バージョン8以前のNNMと連携してネットワーク構成を管理する」を参照してください。
  
• 監視図
  監視図とは，バージョン8以前のNNMで検出したネットワーク機器のマップのことで，ネットワーク機器の接続，ネットワークの問題点などを参照できます。バージョン8以前のNNMのネットワークプレゼンタを起動して，ネットワーク上にトラブルが発生していないかを監視できます。
  
• フロアレイアウト図
  フロアレイアウト図とは，機器の設置場所を示した図です。NetInsight IIのフロアレイアウト図を表示して，機器の設置場所をビジュアルに把握できます。NetInsight IIとの連携については，「2.2.6　NetInsight IIと連携して機器の位置情報を表示する」を参照してください。
  
• 関連機器
  機器同士を親子関係として管理できます。関連づけたい機器を検索し，関連機器として登録することで，当該機器に関連する機器を容易に把握できます。
  

  参考

  Asset Information Managerで機器を管理している場合，Asset Information Managerで管理している資産情報を利用して，JP1/IM - CMで構成管理，JP1/NETM/CSCでセキュリティ管理を実行できます。JP1/IM - CMとの連携については，「2.2.5　Asset Information Managerの資産情報を利用してJP1/IM - CMで構成管理をする」を参照してください。JP1/NETM/CSCとの連携の詳細については，マニュアル「JP1/NETM/Client Security Control」を参照してください。