Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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(1) ユーザのSchedulerホームサーバの変更手順(Assist連携していない場合)
(a) 事前準備(クライアント側の設定変更)
Scheduler Clientを使用する場合,事前にすべてのクライアントで次の手順を実施します。
- Scheduler Clientを起動します。
- 「ツール」−「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
- Scheduler Clientを終了します。
終了時に次のメッセージが出力された場合は,「はい」を選択してください。
『現在クライアントにあるユーザ情報をサーバに保存しますか?
[注意]「はい」を選択すると別のクライアントPCから既にサーバに
保存している場合,上書きされます。』
- 注意事項1
- クライアント側で上記の設定をしないでhostchgコマンドを実行すると,ホームサーバを変更したメンバに対して一部の操作が実行できない場合があります。該当するケースを次に示します。
- ホームサーバを変更したメンバが,各ユーザが登録したローカルグループに含まれている場合
- ホームサーバを変更したメンバが,クライアント起動時に自動表示されるスケジュール画面に含まれている場合
- これらのメンバに対しては次の操作が実行できません。
- スケジュールの表示
- 予約
- 空時間検索
- 自分又は上司のスケジュールの登録・変更・削除・回答
- なお,クライアント側で上記の設定変更を実施できない場合は,次のどちらかの対処を実施してください。
- 移行後の運用開始後に,上記の設定変更手順をエンドユーザに実施してもらい,該当するユーザのSchedulerホームサーバでhostchgコマンドを再実行してください。
その際,hostchgコマンドで使用するホスト名変換ファイルは,移行時と同じものを使用してください。
- 移行後に,エンドユーザが終了保存しているタブ情報とローカルグループを再作成してください。
なお,移行後に移行元サーバが稼働しない場合,「詳細エラー番号:12060」又は「詳細エラー番号:12061」が発生します。これらのエラーが発生したら,次の手順で対応してください。
1. エラーとなったメンバをタブ情報,及びローカルグループから削除する。
2. メンバツリーの「メンバ」下から選択して再追加する。
- 注意
- サーバ移行後もしばらくの間(1か月程度)は,移行元のサーバをLAN接続状態で起動(Groupmaxのサービスはすべて停止)しておいてください。
- 理由は次のとおりです。
- Scheduler Clientで上記のクライアント側の設定変更を実施していない場合,終了保存しているタブ情報とローカルグループを使用すると,移行元サーバへの通信が発生します。その際に移行元マシンが起動していれば,即時にクライアントへエラーを返します。
- 移行元マシンが起動していないと,Scheduler Clientはタイムアウトするまで移行元サーバから応答を待つことになります(タイムアウト時間は60秒です)。例えば,移行元サーバに登録されていたメンバを30人表示していた場合,すべてがエラーになるまでに「60秒×30人=30分」かかることになります。
- 移行元サーバを起動状態にできない場合は,DNSサーバで移行元サーバのホスト名に対し,Scheduler Serverが稼働していないマシンのIPアドレスが解決されるよう設定してください。この方法は,DNSを使用されている場合だけ可能です。
- 注意事項2
- Groupmax Client Light又はGroupmax Client Light Ex 07-52以前で,ホームサーバの変更作業前から保存していたスケジュール画面を操作した際に,次の現象が発生する場合があります。
- スケジュールの表示に失敗する
- 予約に失敗する
- 自分又は上司のスケジュールを登録できない
- 自分又は上司のスケジュールを削除できない
- 自分又は上司のスケジュールの回答ができない
- これらの現象が発生した場合は,クライアントで次の手順で対処してください。
- ホームサーバ変更作業前から保存していたスケジュール画面を閉じる。
- メンバツリーからメンバのスケジュール画面を開き直す。
(b) 移行当日の作業(サーバ側)
サーバ側で実施する作業の手順を次に示します。
- 運転席又はgmaxsetコマンドで,ユーザの「Schedulerサーバ」を変更してください。
- 注意
- どのユーザを,どのサーバからどのサーバに変更したかメモしておいてください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- バックアップの取得
すべてのサーバで次のデータのバックアップを取得してください。
- <インストールディレクトリ>\etc配下
- <インストールディレクトリ>\room配下
- <インストールディレクトリ>\log配下
- スケジュール格納ディレクトリ配下
- Scheduler親サーバで,「コンフィギュレーション」から[手動実行]で[変更通知情報取得]を実行してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを起動してください。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- すべてのScheduler子サーバで,「コンフィギュレーション」から[手動実行]で[管理データ取得]を実行してください。
- ホームサーバを変更したユーザの一覧ファイルを作成してください(hostchgコマンドで使用する「ホスト名変換ファイル」を作成してください)。
メモ帳などを使用して,次のフォーマットで作成してください。最終レコードの最後にも必ず改行を入れてください。
<変換したい施設ID><スペース><移動後のホスト名><改行>
|
この作業は,事前に実施しておいてもかまいません。
ホスト名変換ファイルの作成については,「11.2.8(1) コマンドを実行する前の準備(ホスト名変換ファイルの作成)」を参照してください。
- UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへ移動する場合は,bitechgコマンドを実行してください。
bitechgコマンドの実行方法については,「12.2.3(1)(c) UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへの移動」を参照してください。
- 移動するユーザのスケジュールデータを移動先のサーバに移動してください。
スケジュール格納ディレクトリ下にユーザID名のディレクトリがあるので,移動対象のユーザのディレクトリをディレクトリごと移動先サーバへ移動させてください。
移動元のサーバに,移動したユーザのディレクトリを残さないようにしてください。
- すべてのSchedulerサーバで,hostchgコマンドを実行してください。
hostchg <ホスト名変換ファイル名> <Schedulerインストールディレクトリ> <スケジュール格納ディレクトリ> <ログファイル名>
|
<ホスト名変換ファイル名>には,手順7で作成したホスト名変換ファイルを指定してください。すべてのサーバで同じファイルを使用してください。
hostchgコマンドについては,「11.2.8 hostchg(ホスト名変換)」を参照してください。
作業完了後,必要に応じて手順2で示すサービスを起動してください。
(c) UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへの移動
UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへ移動する際の,bitechgコマンドの実行手順を次に示します。bitechgコマンドについては,「11.2.3 bitechg(スケジュールデータのバイトオーダの変換)」を参照してください。
- UNIXサーバからWindowsサーバへ移動するユーザについて
- UNIXサーバからWindowsサーバへ移動するユーザのディレクトリ(スケジュール格納ディレクトリ下のユーザID名のディレクトリ)を移動先サーバ(Windowsサーバ)の任意のワークディレクトリに移動させてください。移動させる際は,バイナリモードで転送してください。
移動元サーバには,該当するユーザのディレクトリを残さないでください。
- 移動先サーバ(Windowsサーバ)で,コマンドプロンプトで次のようにbitechgコマンドを実行してください。
bitechg <Schedulerインストールディレクトリ> <ワークディレクトリ> <ログファイル>
|
<ワークディレクトリ>には,手順1で作成したワークディレクトリを指定してください。
- ワークディレクトリ下の変換後のユーザID名のディレクトリを移動先サーバ(Windowsサーバ)のスケジュール格納ディレクトリ下に移動させてください。
- WindowsサーバからUNIXサーバへ移動するユーザについて
- WindowsサーバからUNIXサーバへ移動するユーザのディレクトリ(スケジュール格納ディレクトリ下のユーザID名のディレクトリ)を移動元サーバ(Windowsサーバ)の任意のワークディレクトリに移動させてください。該当するユーザのディレクトリをスケジュール格納下に残さないでください。
- 移動元サーバ(Windowsサーバ)で,コマンドプロンプトで次のようにbitechgコマンドを実行してください。
bitechg <Schedulerインストールディレクトリ> <ワークディレクトリ> <ログファイル>
|
<ワークディレクトリ>には,手順1で作成したワークディレクトリを指定してください。
- 移動元サーバ(Windowsサーバ)のワークディレクトリ下の変換後のユーザID名のディレクトリを移動先サーバ(UNIXサーバ)のスケジュール格納ディレクトリ下に移動させてください。移動させる際は,バイナリモードで転送してください。
(2) ユーザのSchedulerホームサーバの変更手順(Assist連携している場合)
(a) 事前準備(クライアント側の設定変更)
Scheduler Clientを使用する場合,事前に各クライアントで次の手順を実施します。
- Scheduler Clientを起動します。
- 「ツール」−「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
- Scheduler Clientを終了します。
終了時に次のメッセージが出力された場合は,「はい」を選択してください。
『現在クライアントにあるユーザ情報をサーバに保存しますか?
[注意]「はい」を選択すると別のクライアントPCから既にサーバに
保存している場合,上書きされます。』
- 注意事項1
- クライアント側で上記の設定をしないでhostchgコマンドを実行すると,ホームサーバを変更したメンバに対して一部の操作が実行できない場合があります。該当するケースを次に示します。
- ホームサーバを変更したメンバが,各ユーザが登録したローカルグループに含まれている場合
- ホームサーバを変更したメンバが,クライアント起動時に自動表示されるスケジュール画面に含まれている場合
- これらのメンバに対しては次の操作が実行できません。
- スケジュールの表示
- 予約
- 空時間検索
- 自分又は上司のスケジュールの登録・変更・削除・回答
- なお,クライアント側で上記の設定変更を実施できない場合は,次のどちらかの対処を実施してください。
- 移行後の運用開始後に,上記の設定変更手順をエンドユーザに実施してもらい,該当するユーザのSchedulerホームサーバでhostchgコマンドを再実行してください。
その際,hostchgコマンドで使用するホスト名変換ファイルは,移行時と同じものを使用してください。
- 移行後に,エンドユーザが終了保存しているタブ情報とローカルグループを再作成してください。
なお,移行後に移行元サーバが稼働しない場合,「詳細エラー番号:12060」又は「詳細エラー番号:12061」が発生します。これらのエラーが発生したら,次の手順で対応してください。
1. エラーとなったメンバをタブ情報,及びローカルグループから削除する。
2. メンバツリーの「メンバ」下から選択して再追加する。
- 注意
- サーバ移行後もしばらくの間(1か月程度)は,移行元のサーバをLAN接続状態で起動(Groupmaxのサービスはすべて停止)しておいてください。
- 理由は次のとおりです。
- Scheduler Clientで上記のクライアント側の設定変更を実施していない場合,終了保存しているタブ情報とローカルグループを使用すると,移行元サーバへの通信が発生します。その際に移行元マシンが起動していれば,即時にクライアントへエラーを返します。
- 移行元マシンが起動していないと,Scheduler Clientはタイムアウトするまで移行元サーバから応答を待つことになります(タイムアウト時間は60秒です)。例えば,移行元サーバに登録されていたメンバを30人表示していた場合,すべてがエラーになるまでに「60秒×30人=30分」かかることになります。
- 移行元サーバを起動状態にできない場合は,DNSサーバで移行元サーバのホスト名に対し,Scheduler Serverが稼働していないマシンのIPアドレスが解決されるよう設定してください。この方法は,DNSを使用されている場合だけ可能です。
- 注意事項2
- Groupmax Client Light又はGroupmax Client Light Ex 07-52以前で,ホームサーバの変更作業前から保存していたスケジュール画面を操作した際に,次の現象が発生する場合があります。
- スケジュールの表示に失敗する
- 予約に失敗する
- 自分又は上司のスケジュールを登録できない
- 自分又は上司のスケジュールを削除できない
- 自分又は上司のスケジュールの回答ができない
- これらの現象が発生した場合は,クライアントで次の手順で対処してください。
- ホームサーバ変更作業前から保存していたスケジュール画面を閉じる。
- メンバツリーからメンバのスケジュール画面を開き直す。
(b) 移行当日の作業(サーバ側)
サーバ側で実施する作業の手順を次に示します。
- Assist Viewer,運転席又はgmaxsetコマンドで,ユーザの「Schedulerサーバ」を変更してください。
- Assist連携が正常に完了していることを確認してください。
<インストールディレクトリ>\log\agent\ScheExec.log
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- バックアップの取得
すべてのサーバで次のデータのバックアップを取得してください。
- <インストールディレクトリ>\etc配下
- <インストールディレクトリ>\room配下
- <インストールディレクトリ>\log配下
- スケジュール格納ディレクトリ配下
- 親サーバで次のファイルの控えを取得してください(後のhostchgコマンドで使用します)。
<インストールディレクトリ>\etc\MV.tbl
- 注意
- MV.tblファイルは,<インストールディレクトリ>\etcに残したままにしてください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを起動してください。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- Scheduler親サーバ上で,SFdatacp.exeコマンドを実行してください。
コマンドプロンプトで次のように実行してください。
<インストールディレクトリ>\bin\SFdatacp.exe(引数の指定は不要)
|
SFdatacpコマンドについては,「11.2.10 SFdatacp(ユーザのホームサーバの移動)」を参照してください。
- Scheduler親サーバ上で,SFdatacpコマンドの実行結果を確認してください。
- 詳細ログファイル
<インストールディレクトリ>\log\agent\<実行日時分秒>\SFdatacp.log
- ホームサーバ移動結果ファイル
<インストールディレクトリ>\log\agent\<実行日時分秒>\MVresult.tbl
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- すべてのSchedulerサーバで,hostchgコマンドを実行してください。
hostchg <ファイル名> <Schedulerインストールディレクトリ> <スケジュール格納ディレクトリ> <ログファイル名>
|
hostchgコマンドについては,「11.2.8 hostchg(ホスト名変換)」を参照してください。
<ファイル名>には,手順5.で取得したMV.tblファイルを指定してください。すべてのサーバでこのファイルを使用してください。
ただし,Scheduler Server 06-00〜06-02のサーバで実行する場合は,MV.tblファイルの各レコードの第3項目を削除し,次のファイルフォーマットに修正してください。
ユーザID <スペース又はタブ>移動後ホスト名 <改行>
|
作業終了後,必要に応じて手順3.で示すサービスを起動してください。
(3) 施設のホームサーバ変更手順
(a) 事前準備(クライアント側の設定変更)
Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを使用する場合,事前に各クライアントで次の手順を実施します。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを起動します。
- 「ツール」−「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを終了します。
終了時に次のメッセージが出力された場合は,「はい」を選択してください。
『現在クライアントにあるユーザ情報をサーバに保存しますか?
[注意]「はい」を選択すると別のクライアントPCから既にサーバに
保存している場合,上書きされます。』
- 注意事項1
- クライアント側で上記の設定をしないでhostchgコマンドを実行すると,ホームサーバを変更したメンバに対して一部の操作が実行できない場合があります。該当するケースを次に示します。
- ホームサーバを変更したメンバが,各ユーザが登録したローカルグループに含まれている場合
- ホームサーバを変更したメンバが,クライアント起動時に自動表示されるスケジュール画面に含まれている場合
- これらのメンバに対しては次の操作が実行できません。
- スケジュールの表示
- 予約
- 空時間検索
- 自分又は上司のスケジュールの登録・変更・削除・回答
- なお,クライアント側で上記の設定変更を実施できない場合は,次のどちらかの対処を実施してください。
- 移行後の運用開始後に,上記の設定変更手順をエンドユーザに実施してもらい,該当するユーザのSchedulerホームサーバでhostchgコマンドを再実行してください。
その際,hostchgコマンドで使用するホスト名変換ファイルは,移行時と同じものを使用してください。
- 移行後に,エンドユーザが終了保存しているタブ情報とローカルグループを再作成してください。
なお,移行後に移行元サーバが稼働しない場合,「詳細エラー番号:12060」又は「詳細エラー番号:12061」が発生します。これらのエラーが発生したら,次の手順で対応してください。
1. エラーとなったメンバをタブ情報,及びローカルグループから削除する。
2. メンバツリーの「メンバ」下から選択して再追加する。
- 注意
- サーバ移行後もしばらくの間(1か月程度)は,移行元のサーバをLAN接続状態で起動(Groupmaxのサービスはすべて停止)しておいてください。
- 理由は次のとおりです。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientで上記のクライアント側の設定変更を実施していない場合,終了保存しているタブ情報とローカルグループを使用すると,移行元サーバへの通信が発生します。その際に移行元マシンが起動していれば,即時にクライアントへエラーを返します。
- 移行元マシンが起動していないと,Scheduler Client又はFacilities Manager Clientはタイムアウトするまで移行元サーバから応答を待つことになります(タイムアウト時間は60秒です)。例えば,移行元サーバに登録されていたメンバを30人表示していた場合,すべてがエラーになるまでに「60秒×30人=30分」かかることになります。
- 移行元サーバを起動状態にできない場合は,DNSサーバで移行元サーバのホスト名に対し,Scheduler Serverが稼働していないマシンのIPアドレスが解決されるよう設定してください。この方法は,DNSを使用されている場合だけ可能です。
- 注意事項2
- Groupmax Client Light又はGroupmax Client Light Ex 07-52以前で,ホームサーバの変更作業前から保存していたスケジュール画面を操作した際に,次の現象が発生する場合があります。
- スケジュールの表示に失敗する
- 予約に失敗する
- 自分又は上司のスケジュールを登録できない
- 自分又は上司のスケジュールを削除できない
- 自分又は上司のスケジュールの回答ができない
- これらの現象が発生した場合は,クライアントで次の手順で対処してください。
- ホームサーバ変更作業前から保存していたスケジュール画面を閉じる。
- メンバツリーからメンバのスケジュール画面を開き直す。
(b) 移行当日の作業(サーバ側)
サーバ側で実施する作業の手順を次に示します。
- ホームサーバを変更する施設の一覧ファイル(hostchgコマンドで使用するホスト名変換ファイル)を作成してください。
メモ帳などを使用して,次のフォーマットで作成してください。最終レコードの最後にも必ず改行を入れてください。
<変換したい施設ID><スペース><移動後のホスト名><改行>
|
この作業は,事前に実施しておいてもかまいません。
詳細については,「11.2.8(1) コマンドを実行する前の準備(ホスト名変換ファイルの作成)」を参照してください。
なお,施設IDの一覧はSFexportコマンドで取得できます。Scheduler親サーバ上で,コマンドプロンプトで次のとおり実行してください。
SFexport /fu <出力ファイル名> <Schedulerインストールディレクトリ> <ログファイル名>
|
SFexportコマンドについては,「11.2.11 SFexport(CSVファイルへの出力)」を参照してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- バックアップの取得
すべてのサーバで次のデータのバックアップを取得してください。
- <インストールディレクトリ>\etc配下
- <インストールディレクトリ>\room配下
- <インストールディレクトリ>\log配下
- スケジュール格納ディレクトリ配下
- Scheduler親サーバで次のサービスを起動してください。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- Scheduler_Facilities管理ツールで,次の作業を実施してください。
- メニュー「ファイル」−「管理データの取得」を実行してください。
- メニュー「オプション」−「DNSホスト名」を選択して表示される「DNSホスト名の登録」画面で,移動後のサーバのホスト名が登録されていない場合は,登録してください。
- メニュー「ファイル」−「管理データの転送」を実行してください。
- Scheduler_Facilities管理ツールを終了してください。
- 手順5で移動後のサーバのホスト名を追加した場合は,次の作業を実施してください。
- すべてのSchedulerサーバで,次のサービスを起動してください。
Groupmax Scheduler Server Tool
Groupmax Facilities Manager Tool
- すべてのScheduler子サーバで,「Groupmax Facilities Managerコンフィギュレーション」から[手動実行]で[管理データ取得]を実行してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへの移動が発生する場合は,bitechgコマンドを実行してください。
bitechgコマンドの実行方法については,「12.2.3(3)(c) UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへの移動」を参照してください。
- 移動する施設のスケジュールデータを移動先のサーバに移動してください。
手順1.で作成した「ホスト名変換ファイル」のとおりに移動させてください。
スケジュール格納ディレクトリ下に施設ID名のディレクトリがありますので,移動対象の施設IDのディレクトリを移動先サーバへ移動させてください。
移動元のサーバに,移動したユーザのディレクトリを残さないようにしてください。
- すべてのSchedulerサーバでhostchgコマンドを実行してください。
hostchg <ホスト名変換ファイル名> <Schedulerインストールディレクトリ> [<スケジュール格納ディレクトリ> [<ログファイル名>]]
|
hostchgコマンドについては,「11.2.8 hostchg(ホスト名変換)」を参照してください。
<ホスト名変換ファイル名>には,手順1.で作成したホスト名変換ファイルを指定してください。すべてのサーバでこのファイルを使用してください。
作業終了後,必要に応じて手順2.で示すサービスを起動してください。
(c) UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへの移動
UNIXサーバからWindowsサーバへの移動,又はWindowsサーバからUNIXサーバへ移動する際の,bitechgコマンドの実行手順を次に示します。bitechgコマンドについては,「11.2.3 bitechg(スケジュールデータのバイトオーダの変換)」を参照してください。
- UNIXサーバからWindowsサーバへ移動する施設について
- UNIXサーバからWindowsサーバへ移動する施設のディレクトリ(スケジュール格納ディレクトリ下の施設ID名のディレクトリ)を移動先サーバ(Windowsサーバ)の任意のワークディレクトリに移動させてください。移動させる際は,バイナリモードで転送してください。
移動元サーバには,移動した施設のディレクトリを残さないでください。
- 移動先サーバ(Windowsサーバ)で,コマンドプロンプトで次のようにbitechgコマンドを実行してください。
bitechg <Schedulerインストールディレクトリ> <ワークディレクトリ> <ログファイル>
|
<ワークディレクトリ>には,手順1で作成したワークディレクトリを指定してください。
- ワークディレクトリ下の変換後の施設ID名のディレクトリを移動先サーバ(Windowsサーバ)のスケジュール格納ディレクトリ下に移動させてください。
- WindowsサーバからUNIXサーバへ移動する施設について
- WindowsサーバからUNIXサーバへ移動する施設のディレクトリ(スケジュール格納ディレクトリ下の施設ID名のディレクトリ)を移動元サーバ(Windowsサーバ)の任意のワークディレクトリに移動させてください。移動した施設のディレクトリをスケジュール格納下に残さないでください。
- 移動元サーバ(Windowsサーバ)で,コマンドプロンプトで次のようにbitechgコマンドを実行してください。
bitechg <Schedulerインストールディレクトリ> <ワークディレクトリ> <ログファイル>
|
<ワークディレクトリ>には,手順1で作成したワークディレクトリを指定してください。
- 移動元サーバ(Windowsサーバ)のワークディレクトリ下のbitechgで変換後の施設ID名のディレクトリを移動先サーバ(UNIXサーバ)のスケジュール格納ディレクトリ下に移動させてください。移動させる際は,バイナリモードで転送してください。
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