Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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DBモードのGetAdAllコマンドは,Address Serverの最上位組織,組織及びユーザ情報をデータベースへ登録するための移行用ファイルを作成します。
GetAdAllコマンドの実行によって作成される移行用ファイルは次のとおりです。これらのファイルは,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)の入力ファイルとなります。
- pdload用入力データファイル
- pdload用制御情報ファイル
GetAdAllコマンドはマスターサーバで実行します。GetAdAllコマンドを実行するために必要な条件は次のとおりです。
- Scheduler ServerのマスターサーバがAddress Serverと同一サーバにインストールされていること。
- 同一サーバにインストールされているGroupmax製品のバージョンがすべて同じであること。
- Address Serverが起動していること。
- システム全体のScheduler Serverのユーザ数が140万以下で,システム全体の最上位組織数と組織数の合計が300万以下であること。
- <この項の構成>
- (1) コマンドの書式
- (2) 引数
- (3) コマンドパス
- (4) リターンコード
- (5) 作成されるファイル
- (6) HiRDBへのデータ登録に使用するバッチファイル
- (7) 注意
(1) コマンドの書式
GetAdAll.exe [/k<pdload用ファイルの出力先フォルダ名>] /p<pdload用ファイルの転送先フォルダ名>
- 第1引数
/k<pdload用ファイルの出力先フォルダ名>:pdload用ファイルの出力先フォルダ名の指定
「11.3.1(5) 作成されるファイル」に示すpdload用入力データファイルとpdload用制御情報ファイルの出力先フォルダ名を絶対パスで設定します。ここで指定したフォルダの下にフォルダ「GetAdAll」が作成され,「11.3.1(5) 作成されるファイル」に示すファイルが出力されます。
この引数を指定する場合は,次のことに注意してください。
- /kと<pdload用ファイルの出力先フォルダ名>の間にスペースを入れないでください。
- 存在する出力先フォルダを指定してください。
- 指定するフォルダ名は,「""(ダブルクォーテーション)」を含めて256バイト以内としてください。
この引数は省略することもできます。デフォルト値は,インストールで生成されたフォルダ「<インストールディレクトリ>\tmp」です。指定値が不正な場合や,指定値が省略された場合も,デフォルト値で動作します。
- 第2引数
/p<pdload用ファイルの転送先フォルダ名>:pdload用ファイルの転送先フォルダ名の指定
「11.3.1(5) 作成されるファイル」に示す生成ファイルを格納する,HiRDBサーバ上のフォルダ名を絶対パスで設定します。HiRDBへの登録にはHiRDBのpdloadコマンドが使用されます。指定は省略できません。
この引数を指定する場合は,次のことに注意してください。
- /pと<pdload用ファイルの転送先フォルダ名>の間には,スペースを入れないでください。
- 指定するフォルダ名は,「""(ダブルクォーテーション)」を含めて256バイト以内としてください。pdload用制御情報ファイルのsource文の1レコード長が長くならないよう,短いパスを指定してください。
ここで指定したフォルダとは異なるフォルダに転送した場合は,環境設定バッチファイル及びpdload用制御情報ファイル内のパスの記述を編集する必要があります。編集方法については,「7.5(6) HiRDBコマンド実行用のバッチファイルの編集」を参照してください。
(3) コマンドパス
<インストールディレクトリ>\bin\GetAdAll.exe
デフォルトは,C:\Groupmax\apposv\bin\GetAdAll.exe
(4) リターンコード
(5) 作成されるファイル
コマンドの実行によって作成されるファイルを次に示します。出力先フォルダはオプション「/k」で指定したフォルダです。
表11-15 GetAdAllコマンドの実行後に生成されるファイル
| 出力されるファイル |
ファイルの種類 |
説明 |
| GetAdAll_[表識別子].csv |
pdload用入力データファイル |
Address ServerのデータをHiRDBのpdloadコマンドに指定できる形式へ変換したファイルです。Address Serverの最上位組織,組織,ユーザ数が出力されます。
同じファイル名が既に存在する場合は,新しいファイルで上書きされます。 |
| GetAdAll_control_[表識別子].txt |
pdload用制御情報ファイル |
データをHiRDBへロードするための制御文が記述されたファイルです。実行にはpdload用入力データファイルを使用します。
同じファイル名が既に存在する場合は,新しいファイルで上書きされます。 |
- (凡例)
- ファイル名の[表識別子]に出力される表識別子とテーブルの対応は次のとおりです。
- ・TBL_ORG:組織テーブル
- ・TBL_USER:ユーザテーブル
HiRDBへデータを登録する前に,これらのファイルをHiRDBサーバへコピーする必要があります。コピー先は,オプション「/p」で指定したフォルダです。
GetAdAllコマンドの実行からHiRDBへデータを登録するまでの流れについては,「7.7 ユーザ情報再作成」を参照してください。
(6) HiRDBへのデータ登録に使用するバッチファイル
GetAdAllコマンドの実行後,HiRDBへデータを登録するには,<インストールディレクトリ>\tool\GetAdallフォルダ下にあるバッチファイルとその関連ファイルをHiRDBサーバへコピーする必要があります。
コピーが必要なバッチファイルとその関連ファイルを次の表に示します。コピー方法については,「7.7(2) HiRDBマシンへの実行結果ファイルのコピー」を参照してください。コピー先は,オプション「/p」で指定した,HiRDBサーバ上のpdload用ファイルの転送先フォルダ名です。
表11-16 HiRDBサーバへコピーするファイル
| 出力されるファイル |
ファイルの種類 |
説明 |
| GetAdAll_config.bat |
環境設定バッチファイル |
データベース作成ユティリティ(pdload)を実行する環境を設定するバッチファイルです。
実行する前に,出力されたバッチファイルの内容を編集する必要があります。編集内容については,「7.7(3) pdload実行バッチファイルでのpdloadの実行」を参照してください。 |
| GetAdAll_pdload.bat |
pdload実行バッチファイル |
出力データをHiRDBへ移行するためのバッチファイルです。
バッチファイルの実行時には,同じフォルダに出力されたpdload用入力データファイルとpdload用制御情報ファイルを使用します。 |
| GetAdAll_column_W_[表識別子].txt |
列構成情報ファイル |
pdload実行バッチファイルを実行した後,表の列数よりも入力データ列が少ない場合に使用されるファイルです。 |
| GetAdAll_inspection_W.txt |
pdsql入力用ファイル |
pdload実行バッチファイルを実行した後,HiRDBへ登録されたテーブルの検証に使用されるファイルです。
このファイルでHiRDBへ登録されたテーブルの件数を求めて,Address Serverに登録されているユーザ数と組織数を確認してください。 |
- このコマンドは実行時にトレース情報を出力します。トレース情報については「付録E.3 コマンド実行時に出力されるトレース情報」を参照してください。
- 運用開始後のユーザ情報再作成をGetAdAllコマンドで実行することは推奨しません。「コンフィギュレーション」の[手動実行]の[変更通知情報取得]を実行してください。
Address ServerとScheduler Server間の同期を取り直す必要がある場合には,次の手順で実行してください。この作業中にAddress Server上でユーザ情報の更新をしないでください。
- <Address Serverインストールフォルダ>\Groupmax\GroupAppフォルダ以下に変更通知ファイル(数字8桁のファイル名のファイル)が存在する場合,変更通知情報取得を実行する。
- <Address Serverインストールフォルダ>\Groupmax\GroupAppフォルダ以下にGroupApp.datというファイルがある場合は,Address Serverを再起動してから変更通知情報取得を実行する。
- 不要スケジュール削除コマンド(SFdelsch.bat)を実行する。
- GetAdAllコマンドを実行する。
- サービス「Groupmax Schedule Server」「Groupmax Facilities Manager」を停止する。これ以降,運用コマンドや管理ツールコマンドを実行しないこと。
- GetAdAllで出力したファイルを使ってpdloadを実行する。
- 管理ツールコマンドのsfsetrotusrnod.batで,ユーザの組織のルートノードを設定する。
- サービス「Groupmax Schedule Server」「Groupmax Facilities Manager」を起動する。
- Address Serverに登録している組織略称の文字コードをUTF-8に変換した時に,文字列長が65バイト以上になる場合,先頭から64バイトまでの名称でScheduler Serverに登録されます。文字列の内容によっては、64バイトより短くなる場合もあります。
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