Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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SFimportでサポートしている機能を次の表に示します。
表11-8 SFimportでサポートしている機能
| 項番 |
サポートする機能 |
| 1 |
部署テーブルの登録 |
| 2 |
部署テーブルの「部署名」変更 |
| 3 |
部署テーブルの削除 |
| 4 |
ユーザの登録 |
| 5 |
ユーザの「ユーザ名」変更 |
| 6 |
ユーザの「セキュリティランク」変更 |
| 7 |
ユーザの「E-Mailアドレス」登録 |
| 8 |
ユーザの「E-Mailアドレス」変更 |
| 9 |
ユーザの「E-Mailアドレス」削除 |
| 10 |
ユーザの削除 |
| 11 |
種別テーブルの登録 |
| 12 |
種別テーブルの「種別名」変更 |
| 13 |
種別テーブルの削除 |
| 14 |
施設の登録 |
| 15 |
施設の「施設名」変更 |
| 16 |
施設の「セキュリティランク」変更 |
| 17 |
施設の削除 |
SFimportでサポートしていない機能を次の表に示します。
表11-9 SFimportでサポートしていない機能
| 項番 |
サポートしていない機能 |
回避策 |
| 1 |
部署テーブル,種別テーブルのテーブルIDの変更 |
変更対象テーブルをいったん削除してから再登録してください。
登録レコードの並び順は,変更対象テーブル下位に登録されている部署テーブル(種別テーブル)やユーザ(施設)を先に削除するような並び順にしてください。再登録する並び順は,削除の順番と逆になります。
- 部署テーブル(種別テーブル)を削除する場合,下位に部署テーブル(種別テーブル)やユーザ(施設)が登録されているとエラーとなり,削除できません。
|
| 2 |
ユーザID,施設IDの変更 |
codechgを利用してください。詳細は,「11.2.6 codechg(ユーザ(施設)IDの変換)」を参照してください。 |
| 3 |
ユーザ,施設のホームサーバ名の変更 |
hostchgを利用してください。詳細は,「11.2.8 hostchg(ホスト名変換)」を参照してください。 |
| 4 |
部署テーブル,種別テーブル,ユーザ,施設の移動 |
変更対象テーブルやユーザ,施設をいったん削除してから再登録します。
部署テーブル(種別テーブル)を移動する場合,登録レコードの並び順は,変更対象テーブル下位に登録されている部署テーブル(種別テーブル)やユーザ(施設)を先に削除するような並び順にしてください。再登録する並び順は,削除の順番と逆になります。
- Scheduler_Facilities管理ツールでの移動もできます。
- 部署テーブル(種別テーブル)を削除する場合,下位に部署テーブル(種別テーブル)やユーザ(施設)が登録されているとエラーとなり,削除できません。
|
| 5 |
その他の機能 |
Scheduler_Facilities管理ツールで設定してください。 |
SFimportの実行に必要な登録ファイルについて説明します。
登録ファイルとは,SFimportで追加・変更・削除する部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設の情報を設定したCSVファイルです。1レコード(行)に一つずつ,情報をコンマで区切って設定します。
SFimportは登録ファイルを読み込んで,設定されている情報をScheduler Server,又はFacilities Managerに登録します。
登録ファイルの記述規則は次のとおりです。
- 先頭に「#」のついたレコードや,処理区分が「I」のレコードは,コメント行として扱われます。
- 「"(ダブルクォーテーション)」で囲まれた項目も登録できます。そのため,SFexportで出力した登録ファイルをExcelで編集してから読み込むこともできます。
- 項目内に「,(コンマ)」又は「"(ダブルクォーテーション)」を使用する場合は,項目を「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
また,項目内に「"(ダブルクォーテーション)」を指定する場合は,「"(ダブルクォーテーション)」を二つ重ねて「""」と指定してください。
例:項目「pass"wrd」を指定する場合,「"pass""wrd"」と指定する
(b) 登録ファイルの設定内容
ファイルモード用の登録ファイルの1レコード(行)には14項目分の領域を確保する必要があります。登録ファイルの14項目の名称と項目に設定する内容を次に示します。
14項目のうち登録ファイル作成時に設定が必要な項目は,組織種別(部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設)や処理区分(追加・変更・削除)によって異なります。
- 処理種別
部署テーブルとユーザの場合"S"を,種別テーブルと施設の場合"F"を指定します。ただし,Facilities Manager をインストールしていない場合,"F"は指定できません。
"#"を指定した場合,そのレコード(行)はコメントレコードになります。
- 組織種別
登録するデータの組織種別を指定します。最上位の部署テーブルの場合は"C"を,それ以外の部署テーブルの場合は"G"を,ユーザの場合は"U"を指定します。
また,最上位の種別テーブルの場合は"C"を,それ以外の種別テーブルの場合は"G"を,施設の場合は"U"を指定します。
- 処理区分
"A"(追加),"C"(変更),"D"(削除),"I"(コメント)を指定します。これ以外の文字を指定しないでください。"A"(追加)を指定した場合,情報を新規に追加します。"C"(変更)を指定した場合,登録済みの情報を変更します。"D"(削除)を指定した場合,登録済みの情報を削除します。"I"(コメント)を指定した場合,そのレコード(行)はコメントレコード(処理種別の先頭に#を挿入)として扱います。
- 上位組織ID
処理対象が部署テーブルの場合,上位部署のテーブルIDを指定します。ただし,処理対象の部署テーブルが最上位の部署テーブルの場合は,処理対象の部署テーブルIDを上位組織IDにも指定します(上位組織IDと所属組織IDに同じ部署テーブルIDを指定します)。
部署テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".uid"を付けたものを指定してください。
処理対象が種別テーブルの場合,上位種別のテーブルIDを指定します。ただし,処理対象の種別テーブルが最上位の種別テーブルの場合は,処理対象の種別テーブルIDを上位組織IDにも指定します(上位組織IDと所属組織IDに同じ種別テーブルIDを指定します)。
種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
処理対象がユーザ,又は施設の場合は,設定しないでください。
- 所属組織ID
処理対象が部署テーブルの場合,その部署テーブルのテーブルIDを指定します。
処理対象がユーザの場合,所属する部署テーブルのテーブルIDを指定します。
部署テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".uid"を付けたものを指定してください。
処理対象が種別テーブルの場合,その種別テーブルのテーブルIDを指定します。
処理対象が施設の場合,所属する種別テーブルのテーブルIDを指定します。
種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
- 日本語組織名
処理対象が部署テーブルの場合,その部署テーブルの部署名を指定します。
処理対象が種別テーブルの場合,その種別テーブルの種別名を指定します。
処理対象がユーザ,又は施設の場合は,設定しないでください。
全角文字,数字,英小文字,英大文字,半角片仮名,及び次の半角記号を使用して,20バイト以内の文字列で指定します。
:,|,=,<,>,$,!,~(チルダ),"(ダブルクォーテーション),.(ピリオド),#,@,(,),+,,(コンマ),_,^(ハット),`(バッククォート),{,},[,],*,;,\,半角スペース,?,/,%,。(句点),「,」,、(読点),・(中点),゛(濁点),゜(半濁点),-(マイナス),&,'(シングルクォーテーション)
ただし,半角スペースは先頭には使用できません。
- ホームサーバ
処理対象ユーザ,又は施設のホームサーバ(Scheduler Server,又はFacilities Manager)のドメイン名,又はホスト名を指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
数字,英小文字,英大文字,及び次の半角記号を使用して,255バイト以内の文字列で指定してください。
.(ピリオド),-(マイナス)
ホームサーバ名は,「6.1.4(1) DNSホスト名の登録」で登録したホスト名を指定してください。
- 日本語名
処理対象のユーザのユーザ名,又は施設の施設名を指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
全角文字,数字,英小文字,英大文字,半角片仮名,及び次の半角記号を使用して,20バイト以内の文字列で指定します。
:,|,=,<,>,$,!,~(チルダ),"(ダブルクォーテーション),.(ピリオド),#,@,(,),+,,(コンマ),_,^(ハット),`(バッククォート),{,},[,],*,;,\,半角スペース,?,/,%,。(句点),「,」,、(読点),・(中点),゛(濁点),゜(半濁点),-(マイナス),&,'(シングルクォーテーション)
ただし,半角スペースは先頭には使用できません。
- ユーザID
処理対象のユーザのユーザID,又は施設の施設IDを指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
半角英数文字か”-(マイナス)”を使用して8文字以内で指定してください。ただし,”-(マイナス)”は先頭には使用できません。また,大文字か小文字かだけが異なるユーザID,又は施設ID(例:abc12345とAbc12345)を指定しないでください。
- セキュリティ
処理対象がユーザ,又は施設の場合,セキュリティランクを,英大文字(A〜Z),1文字で指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
- 未使用
何も指定しないでください。
- E-mail ID
処理対象がユーザの場合,E-Mailアドレスを255バイト以内の文字列で指定します。
処理対象がユーザ以外の場合は,設定しないでください。
既に登録済みのE-Mailアドレスを削除する場合は,"D"を1文字で指定します。
- 入力ファイルのチェック
SFimportがチェックした結果,設定項目に誤りがある場合にエラー番号を出力します。設定は不要ですが,項目欄は必ず確保してください。
エラー番号については,「13.8.1 入力ファイルのチェックのエラー番号」を参照してください。
- 登録結果
SFimportが実行結果を出力します。登録処理でエラーが発生した場合は,エラー番号を出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
エラー番号については,「13.8.2 登録結果のエラー番号」を参照してください。
(c) 登録ファイルの設定項目
登録ファイルに設定する場合に必要な項目を次の表に示します。
表11-11 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(部署テーブル)
| 登録ファイルで設定する順番 |
処理内容 |
最上位の部署テーブルの新規登録 |
最上位の部署テーブルの「部署名」変更 |
最上位の部署テーブルの削除 |
部署テーブルの新規登録 |
部署テーブルの「部署名」変更 |
部署テーブルの削除 |
| 1 |
処理種別 |
S |
S |
S |
S |
S |
S |
| 2 |
組織種別 |
C |
C |
C |
G |
G |
G |
| 3 |
処理区分 |
A |
C |
D |
A |
C |
D |
| 4 |
上位組織ID |
○ |
● |
● |
○ |
● |
● |
| 5 |
所属組織ID |
○ |
● |
● |
○ |
● |
● |
| 6 |
日本語組織名 |
○ |
△ |
− |
○ |
△ |
− |
| 7 |
ホームサーバ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 8 |
日本語名 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 9 |
ユーザID |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 10 |
セキュリティ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 11 |
未使用 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 12 |
E-mail ID |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 13 |
入力ファイルのチェック |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 14 |
登録結果 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
- (凡例)
- ○:必ず設定することを示します。
- ●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
- △:任意で設定することを示します。
- −:設定する必要がないことを示します。
- ×:値を設定してはいけないことを示します。
- A,C,D,G,S:表中の値を設定することを示します。
表11-12 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(ユーザ)
| 登録ファイルで設定する順番 |
処理内容 |
ユーザの新規登録 |
ユーザの「ユーザ名」変更 |
ユーザの「セキュリティランク」変更 |
ユーザの「E-Mail ID」登録/変更 |
ユーザの「E-Mail ID」削除 |
ユーザの削除 |
| 1 |
処理種別 |
S |
S |
S |
S |
S |
S |
| 2 |
組織種別 |
U |
U |
U |
U |
U |
U |
| 3 |
処理区分 |
A |
C |
C |
C |
C |
D |
| 4 |
上位組織ID |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 5 |
所属組織ID |
○ |
● |
● |
● |
● |
● |
| 6 |
日本語組織名 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 7 |
ホームサーバ |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
| 8 |
日本語名 |
○ |
△ |
− |
− |
− |
− |
| 9 |
ユーザID |
○ |
● |
● |
● |
● |
● |
| 10 |
セキュリティ |
○ |
− |
△ |
− |
− |
− |
| 11 |
未使用 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 12 |
E-mail ID |
△ |
− |
− |
△ |
D |
− |
| 13 |
入力ファイルのチェック |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 14 |
登録結果 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
- (凡例)
- ○:必ず設定することを示します。
- ●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
- △:任意で設定することを示します。
- −:設定する必要がないことを示します。
- ×:値を設定してはいけないことを示します。
- A,C,D,S,U:表中の値を設定することを示します。
表11-13 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(種別テーブル)
| 登録ファイルで設定する順番 |
処理内容 |
最上位の種別テーブルの新規登録 |
最上位の種別テーブルの「種別名」変更 |
最上位の種別テーブルの削除 |
種別テーブルの新規登録 |
種別テーブルの「種別名」変更 |
種別テーブルの削除 |
| 1 |
処理種別 |
F |
F |
F |
F |
F |
F |
| 2 |
組織種別 |
C |
C |
C |
G |
G |
G |
| 3 |
処理区分 |
A |
C |
D |
A |
C |
D |
| 4 |
上位組織ID |
○ |
● |
● |
○ |
● |
● |
| 5 |
所属組織ID |
○ |
● |
● |
○ |
● |
● |
| 6 |
日本語組織名 |
○ |
△ |
− |
○ |
△ |
− |
| 7 |
ホームサーバ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 8 |
日本語名 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 9 |
ユーザID |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 10 |
セキュリティ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 11 |
未使用 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 12 |
E-mail ID |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 13 |
入力ファイルのチェック |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 14 |
登録結果 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
- (凡例)
- ○:必ず設定することを示します。
- ●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
- △:任意で設定することを示します。
- −:設定する必要がないことを示します。
- ×:値を設定してはいけないことを示します。
- A,C,D,F,G:表中の値を設定することを示します。
表11-14 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(施設)
| 登録ファイルで設定する順番 |
処理内容 |
施設の新規登録 |
施設の「施設名」変更 |
施設の「セキュリティランク」変更 |
施設の削除 |
| 1 |
処理種別 |
F |
F |
F |
F |
| 2 |
組織種別 |
U |
U |
U |
U |
| 3 |
処理区分 |
A |
C |
C |
D |
| 4 |
上位組織ID |
× |
× |
× |
× |
| 5 |
所属組織ID |
○ |
● |
● |
● |
| 6 |
日本語組織名 |
× |
× |
× |
× |
| 7 |
ホームサーバ |
○ |
− |
− |
− |
| 8 |
日本語名 |
○ |
△ |
− |
− |
| 9 |
ユーザID |
○ |
● |
● |
● |
| 10 |
セキュリティ |
○ |
− |
△ |
− |
| 11 |
未使用 |
× |
× |
× |
× |
| 12 |
E-mail ID |
× |
× |
× |
× |
| 13 |
入力ファイルのチェック |
− |
− |
− |
− |
| 14 |
登録結果 |
− |
− |
− |
− |
- (凡例)
- ○:必ず設定することを示します。
- ●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
- △:任意で設定することを示します。
- −:設定する必要がないことを示します。
- ×:値を設定してはいけないことを示します。
- A,C,D,F,U:表中の値を設定することを示します。
(d) 登録ファイルの作成方法
登録ファイルの作成方法を次の二つの手順に分けて説明します。
- 登録ファイルの基になるデータを用意する
- 表計算ソフトやテキストエディタで作成する
- 登録ファイルの基になるデータの用意
- データを用意する方法には次の二つがあります。
- Scheduler Server,又はFacilities Managerが提供する登録ファイルのサンプルを利用する
<インストールディレクトリ>\bin\Aasya.csv
- Scheduler Server,又はFacilities Managerに登録済みの情報を出力して利用する
SFexportコマンドを実行します。オプションなどの指定を変更すれば,ユーザの情報だけを出力したり,部署テーブル情報だけを出力したりすることもできます。SFexportの詳細は,「11.2.11 SFexport(CSVファイルへの出力)」を参照してください。
出力したファイルを利用して,登録ファイルを作成します。
- 表計算ソフトやテキストエディタでの作成
- Excelなどの表計算ソフトやメモ帳などのテキストエディタを使って登録ファイルを作成する方法を説明します。
- 表計算ソフトとテキストエディタのどちらを使っても登録ファイルは作成できます。しかし,表計算ソフトを使った方がデータを見やすいため,登録ファイルの作成が容易です。
- 表計算ソフトでの登録ファイルの作成
表計算ソフトで作成する場合,各レコード(行)のセルに項目の値を設定します。値を設定する必要がないセルには,データを入力しないでください。
- 注意
- 登録ファイルは,1レコード(行)に14項目分の領域を確保する必要があります。表計算ソフトで作成した登録ファイルを保存する場合,保存形式にCSV形式(コンマ区切り形式)を選択して保存します。なお,入力されている項目以降は「,(コンマ)」が出力されない場合があります。
表計算ソフトで作成する場合の例を次に示します。
| 1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
| S |
C |
A |
asya.uid |
asya.uid |
A社 |
|
|
|
|
|
|
|
|
サンプルファイルやSFexportで出力したファイルを基にして登録ファイルを作成すると,先頭行に見出しが設定されるため,項目に何を設定するのかが分かりやすくなります。
- テキストエディタでの登録ファイルの作成
メモ帳などのテキストエディタで作成する場合,各レコード(行)に各項目の値を「,(コンマ)」で区切って設定します。値を設定する必要がない場合は,コンマだけを設定します。
- 注意
- 登録ファイルは,1レコード(行)に14項目分の領域を確保する必要があります。このためには,テキストエディタで作成する場合は,1レコード(行)に13個のコンマが必要です。
テキストエディタで作成する場合の例を次に示します。
S,C,A,asya.uid,asya.uid,A社,,,,,,,,
|
(e) 登録ファイル作成時の注意事項
登録ファイルを作成するときに注意が必要な事項について説明します。
- 登録ファイルのレコードの並び順について
登録ファイルのレコードの並び順は,実際にScheduler_Facilities管理ツールを使用して登録する順と同様にして作成してください。例えば,「開発部」という部署テーブルとその部署テーブルに属する「田中部長」というユーザを追加する場合は,「開発部」→「田中部長」のレコード順で,登録ファイルを作成します。
- コメントについて
登録ファイルでは次の三つのレコード(行)をコメントとして扱います。コメントのデータはSFimportでは無視されます。
- 処理種別(1番目の項目)が#で始まっているレコード(行)
- 処理区分(3番目の項目)に"I"を指定しているレコード(行)
SFexportで出力したファイルは,処理区分(3番目の項目)がすべて"I"に設定されています。
- 管理データの登録成功によって,登録結果(14番目の項目)に"○"と出力されたレコード(行)
- 最上位の部署テーブル,種別テーブルを追加・変更・削除するときの記述について
上位組織IDと所属組織IDを同じにしてください。
- 最上位に属するユーザを追加・変更・削除するときの所属組織IDについて
所属組織IDには,"MAIN.idx"を指定してください。
- 最上位に属する施設を追加・変更・削除するときの所属組織IDについて
所属組織IDには,"MAIN.rmx"を指定してください。
- 部署テーブル,種別テーブルを削除するときの注意事項について
部署テーブル,種別テーブルを削除する場合は,テーブル以下すべてを削除しておく必要があります。また,種別テーブルを削除する場合は,その種別テーブル以下の施設を管理しているすべての施設管理者を「非選択」に変更しておく必要があります。
部署テーブル,種別テーブルを削除するときは,Scheduler_Facilities管理ツールで削除することをお勧めします。
- 登録ファイルの名称について
SFimportでは,登録ファイル名の末尾(拡張子)が.bk1〜.bk9のファイルを指定できません。
- 登録ファイルの項目の値にコンマ,ダブルクォーテーションが含まれる場合について
登録ファイルの項目の値にコンマが含まれる場合は,項目の値全体を"(ダブルクォーテーション)で囲んで設定してください。
- (例) 値にコンマが含まれる場合
- 項目の値:12,345
- 設定する値:"12,345"
登録ファイルの項目の値にダブルクォーテーションが含まれる場合は,ダブルクォーテーション1文字につきダブルクォーテーション2文字を設定した上で,項目の値全体をダブルクォーテーションで囲んで設定してください。
- (例) 値にダブルクォーテーションが含まれる場合
- 項目の値:AB"c"D
- 設定する値:"AB""c""D"
SFimportを使用して部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設を登録する手順について説明します。SFimportを使用するときは,この手順どおりに実行してください。
SFimportを使用して部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設の追加・移動・変更・削除をScheduler Server,又はFacilities Managerに登録する手順を説明します。
- 登録ファイルの作成
- サーバ,管理ツールサーバ停止
- バックアップ取得
- SFimport実行
- 管理ツールサーバ起動
- 管理データ取得
- サーバ起動
(a) 登録ファイルの作成
SFimportで部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設の追加・変更・削除をScheduler Server,又はFacilities Managerに登録するには,登録する追加や変更などの内容を記述した登録ファイルを作成する必要があります。
登録ファイルについては,「11.2.12(2) SFimportの登録ファイル」を参照してください。
SFimportは,ここで作成した登録ファイルを基にしてScheduler Server,又はFacilities Managerに部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設の追加や変更などを登録します。
(b) サーバ,管理ツールサーバ停止
親サーバとすべての子サーバで次のサービスを停止します。
- 「Groupmax Scheduler Server」
- 「Groupmax Scheduler Server Tool」
- 「Groupmax Facilities Manager」
- 「Groupmax Facilities Manager Tool」
(c) バックアップ取得
親サーバの管理データのバックアップを取得します。
バックアップ対象データは次のとおりです。
<インストールディレクトリ>\etc
<インストールディレクトリ>\room
(d) SFimport実行
親サーバでSFimportを実行して,登録ファイルの部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設の追加・変更・削除をScheduler Server,又はFacilities Managerに登録します。SFimportの指定形式の詳細は,「11.2.12(5) コマンドの書式」を参照してください。
(e) 管理ツールサーバ起動
親サーバとすべての子サーバで次のサービスを起動します。
- 「Groupmax Scheduler Server Tool」
- 「Groupmax Facilities Manager Tool」
(f) 管理データ取得
すべての子サーバで「管理データ取得」を実行してください(1台だけの運用となる場合は不要です)。
親サーバとすべての子サーバで次のサービスを起動します。
- 「Groupmax Scheduler Server」
- 「Groupmax Facilities Manager」
次の場合には,SFimportを実行しないでください。
- SFimport,又はSFexportの実行中
SFimportを同時に複数実行したり,SFimportを実行中にSFexportを実行したり,SFexportを実行中にSFimportを実行したりしないでください。
- サーバ,管理ツールサーバ起動中
サーバ,管理ツールサーバ起動中はSFimportを実行しないでください。
「Groupmax Scheduler Server」
「Groupmax Scheduler Server Tool」
「Groupmax Facilities Manager」
「Groupmax Facilities Manager Tool」
- 子サーバ
子サーバでSFimportを実行しないでください。SFimportは,親サーバで実行してください。
(5) コマンドの書式
SFimport.exe {/i|/c} InputFileName EnvPath [logname]
- 第1引数
- /i:登録ファイルのエラーチェックの後,管理データを登録します。
- /c:登録ファイルのエラーチェックだけを実行します。
- 第2引数
InputFileName:登録ファイル名を指定します。
登録ファイル名には,半角文字,及び全角文字を使用して,128バイト以内の文字列で指定してください。ファイル名には絶対パス,又はコマンド実行ディレクトリからの相対パスが指定できます。
- 第3引数
EnvPath:インストールディレクトリ
Scheduler ServerとFacilities Managerで先にインストールしたディレクトリのパスを指定してください。
- <指定例>
- C:\groupmax\apposv
- 第4引数
logname:ログファイル名(省略可)
処理の進ちょく状況やエラーメッセージを出力するログファイル名を128バイト以内で指定します。絶対パスでも,コマンド実行ディレクトリからの相対パスでも指定できます。既に同じファイル名が存在する場合は上書きされます。
ファイル名には"SFimport.log"を指定しないでください。省略した場合は,標準出力にメッセージを出力します。
(6) コマンドパス
<インストールディレクトリ>\bin\SFimport.exe
(7) リターンコード
- 実行結果,及びエラーメッセージは標準出力,及び<ログ出力ファイル名>に出力します。<SFimport実行時ディレクトリ>\SFimport.logファイルに詳細なメッセージを出力します。既にSFimport.logが存在する場合は上書きされます。SFimportのメッセージについては,「13.8 「SFimport」のメッセージ」を参照してください。
- 登録ファイルのエラーチェックに成功すると,登録ファイルの「入力ファイルのチェック」欄が「○」になり,エラーがあると「エラー番号」になります。「エラー番号」については,「13.8.1 入力ファイルのチェックのエラー番号」を参照してください。
- 管理データの登録に成功すると,登録ファイルの「登録結果」欄が「○」になり,エラーがあると「エラー番号」になります。「エラー番号」については,「13.8.2 登録結果のエラー番号」を参照してください。
- エラーがあった場合は,登録ファイルを修正して,SFimportを再実行してください。ただし,登録ファイルを修正するときに,正常に登録されたレコード(行)を,登録ファイルから削除する必要はありません。SFimportは,「登録結果」欄が「○」のレコードを無視するため,同じデータが2度登録されることはありません。
- SFimportのエラーによって管理データに不整合が発生した場合,自動リストア処理が実行され管理データがSFimport実行前の状態に復元されます。画面に出力されたメッセージに従って再実行してください。
自動リストア処理が失敗した場合,SFimportは再実行できません。手動で管理データのリストア処理を実施する必要があります。画面に出力されたメッセージに従って管理データをリストアした後,再実行してください。
(a) サンプル構成
SFimportで部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設情報を登録するサンプルの構成を説明します。サンプルでは,架空の会社であるA社にScheduler Server,Facilities Managerの環境を構築することを想定しています。A社の構成を次の図に示します。
図11-3 A社の構成
![[図データ]](FIGURE/ZU070960.GIF)
(b) データ追加の例
データ追加のサンプルファイルは,<インストールディレクトリ>\bin\Aasya.csvです。このファイルを基にデータ追加の例を説明します。
- サンプルの説明
サンプルファイルAasya.csvは,A社の構成(部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設)を新規に追加する場合の登録ファイルです。Aasya.csvファイルには,データを追加する順番に従って,データが設定されています。
Aasya.csvファイルを編集して,部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設を追加する登録ファイルを作成する場合,環境に合わせて必要なすべての項目を設定し直す必要があります。また,レコードの並び順は,Scheduler_Facilities管理ツールを使って,部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設を追加する順番と同様に,上位の部署テーブル,その部署テーブルに属するユーザ,下位の部署テーブル,その部署に属するユーザというようなレコード順で作成してください。種別テーブル,施設も同様なレコード順で作成してください。
- データの追加手順
データ追加の例として,サンプルファイルでデータを追加する手順を次に示します。
なお,この例ではインストールディレクトリをC:\Groupmax\apposvと仮定しています。
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバ,管理ツールサーバを停止します。
- 開発部サーバ(親サーバ)でコマンドプロンプトを起動して,<インストールディレクトリ>\binディレクトリにカレントディレクトリを変更します。
次のように実行してください。
cd C:\Groupmax\apposv\bin
- 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
Aasya.csvをチェックします。次のように実行してください。
SFimport /c Aasya.csv C:\Groupmax\apposv
- 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
サンプルデータを追加します。次のように実行してください。
SFimport /i Aasya.csv C:\Groupmax\apposv
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)で管理ツールサーバを起動します。
- 企画部サーバ(子サーバ)で「管理データ取得」を実行します。
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバを起動します。
(c) ユーザ情報の変更の例
データ変更のサンプルファイルは,<インストールディレクトリ>\bin\Casya.csvです。このファイルを基にデータ変更の例を説明します。
- サンプルの説明
サンプルファイルCasya.csvは,A社の3人のユーザ名を変更する場合の登録ファイルです。そのため,Casya.csvの日本語名には,変更後の新しいユーザ名が指定されています。
- ユーザ情報の変更手順
データ変更の例として,サンプルファイルでデータを変更する手順を次に示します。
なお,この例ではインストールディレクトリをC:\Groupmax\apposvと仮定しています。
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバ,管理ツールサーバを停止します。
- 開発部サーバ(親サーバ)でコマンドプロンプトを起動して,<インストールディレクトリ>\binディレクトリにカレントディレクトリを変更します。
次のように実行してください。
cd C:\Groupmax\apposv\bin
- 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
Casya.csvをチェックします。次のように実行してください。
SFimport /c Casya.csv C:\Groupmax\apposv
- 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
サンプルデータを変更します。次のように実行してください。
SFimport /i Casya.csv C:\Groupmax\apposv
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)で管理ツールサーバを起動します。
- 企画部サーバ(子サーバ)で「管理データ取得」を実行します。
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバを起動します。
(d) データ削除の例
データ削除のサンプルファイルは,<インストールディレクトリ>\bin\Dasya.csvです。このファイルを基にデータ削除の例を説明します。
- サンプルの説明
サンプルファイルDasya.csvは,A社の構成(部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設)をすべて削除する場合の登録ファイルです。
ユーザがDasya.csvファイルを編集して,ユーザ自身のサーバ環境で利用する場合は,サンプルファイルのとおりに削除の対象になる組織種別,処理区分,各IDなどを設定する必要があります。また,設定する順番は,データを削除する順番に従って,最下位の部署テーブルに属するすべてのユーザ,最下位の部署テーブル,上位の部署テーブルに属するユーザ,上位の部署テーブルというようなレコード順で作成してください。種別テーブル,施設も同様なレコード順で作成してください。
- データの削除手順
データ削除の例として,サンプルファイルでデータを削除する手順を次に示します。
この例ではインストールディレクトリをC:\Groupmax\apposvと仮定しています。
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバ,管理ツールサーバを停止します。
- 開発部サーバ(親サーバ)でコマンドプロンプトを起動して,<インストールディレクトリ>\binディレクトリにカレントディレクトリを変更します。
次のように実行してください。
cd C:\Groupmax\apposv\bin
- 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
Dasya.csvをチェックします。次のように実行してください。
SFimport /c Dasya.csv C:\Groupmax\apposv
- 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
サンプルデータを削除します。次のように実行してください。
SFimport /c Dasya.csv C:\Groupmax\apposv
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)で管理ツールサーバを起動します。
- 企画部サーバ(子サーバ)で「管理データ取得」を実行します。
- 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバを起動します。
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