Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
Address Serverと連携する前に,Address Serverのインストールと設定を実施する必要があります。次の手順に従って,Address Serverのインストール及び設定を実施してください。
- マスターサーバにAddress Serverのプログラムをインストールしてください。
- 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の項番1「マスターサーバIPアドレス」を変更した場合は,変更したサーバ上のAddress Serverを再起動してください。
Address Serverを使用する場合の注意事項を示します。
(a) インストール時の注意
- マスターサーバとなるScheduler Serverは,Address Serverと同じサーバにインストールする必要があります。
Scheduler Serverをインストールした後は,Address Serverを再起動してください。
- マスターサーバに初めてScheduler Serverをインストールする場合は,Address Serverをインストールした後にScheduler Serverをインストールする必要があります。
Address Serverより前にScheduler Serverをインストールした場合は,Address Serverのインストール後にScheduler Serverを更新インストールしてください。
- 同一サーバにインストールするGroupmax製品は,バージョンをあわせてください。
- Address Serverと連携して運用しているシステムで,Address Serverをアンインストールした場合,Scheduler Server及びFacilities Managerが起動しなくなります。その場合,Scheduler Server及びFacilities Managerを再インストールしてください。
- Address Serverの再インストール後に,次の手順を実施してください。
- マスターサーバで「コンフィギュレーション」を起動し,項番1「マスターサーバIPアドレス」の設定値をクリアして,「コンフィギュレーション」を終了する。
- 「コンフィギュレーション」を再起動する。
(b) ユーザ情報登録時の注意
- ユーザIDはシステム内で必ず重ならないようにしてください。ユーザIDは,Scheduler ServerとFacilities Managerとは共通です。
また,大文字と小文字しか区別のない二つのユーザID(例:ABCとabc)を同一システム内で登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,登録しないでください)。
- ユーザIDと施設IDは,システム内で必ず重ならないようにしてください。
- ユーザIDは,8文字以内の半角英数字が使用できます。ただし,bin,etc,log,room,BIN,ETC,LOG,ROOMというユーザIDを登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,使用しないでください)。
- Scheduler ServerではユーザIDの先頭文字に「#」を設定することはできません。Address Serverで,ユーザIDの先頭文字に「#」を設定した場合は連携できませんので,御注意ください。
- Address Serverでユーザ,組織の日本語名称が,半角21文字以上で登録されている場合,クライアントによっては先頭から半角20文字以内で表示されます。なお,20文字目が全角文字の場合には,19文字目までの名称が登録されます。
- Address Serverとの連携時,次に示す項目には「"(ダブルクォーテーション)」を使用しないでください。使用した場合,対象の組織・ユーザを正しく登録できません。
- 組織ID
- 組織名
- 組織略称
- 日本語名
- 役職名
- ニックネーム
- 最上位の階層に登録されているユーザは,WWW for Schedulerから参照できません。最上位の階層にはユーザを登録しないようにしてください。
- パスワードは,16文字以内の半角英数字が使用できます(2文字目以降には,「-」(ハイフン)も使用できます)。ただし,16文字以上のパスワードを使用する場合は,「付録G 16バイトまでのパスワードを使用する場合の設定方法」を参照してください。
(c) Address Serverの運用時の注意
- ユーザ情報の更新は必ずAddress Server上で実施してください。
- ニックネームの最後に半角スペースを定義しないでください。
- パスワードの初期値はユーザIDと同一です。
- Address Serverでユーザ情報・組織情報を追加,削除,変更した場合,変更通知ファイルが出力されるまでに,多少時間がかかることがあります。出力されるまでの時間を変更する場合は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- マスターサーバに次に示すファイルが存在することを確認してください。
<Address Serverのインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.def
このファイルは,Address Serverからの変更通知情報を取得するために必要です。
item.defファイルは,「Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の項番1「マスターサーバIPアドレス」の設定によって自動的に作成されます。作成されない場合は,設定をやり直してください。
上記のファイルの作成後,マスターサーバのAddress Serverを再起動してください。
- Address Serverをマルチサーバ構成で運用する場合,SchedulerのサーバですべてのAddressサーバのホスト名を解決できる必要があります。
- Address Serverとの連携時,次の項目には「"」(ダブルクォーテーション)を使用しないでください。使用した場合,対象の組織・ユーザを正しく登録できません。
- 組織ID
- 組織名
- 組織略称
- 日本語名
- 役職名
- ニックネーム
- Groupmax Server Setup Wizardを使用して,環境設定及び設定初期化を実施する場合は次のことに注意してください。
- 環境を設定する場合
Groupmax Server Setup Wizardからは,Assist連携機能の設定はできません。
「9.3 Assist連携の設定」を参照して,Assist連携に必要な手順を実施してください。
- 設定を初期化する場合
Address Serverとの連携設定,及びAssist連携の設定がすべて解除されます。
(4) Address Serverの変更通知情報取得方法
(a) ユーザソートの概要
Address Server上で定義した役職順位又はユーザの日本語名・IDに従って,クライアントの[メンバ]ツリービューで表示されるユーザの並び順をソートできます。
ユーザソートは,「コンフィギュレーション」の項番7「ユーザ表示設定」の「ソート順序」で設定できます。
ソートの概要を次に示します。
- ユーザソートを指定して「変更通知情報取得」実行
ユーザは,既存のユーザも含め全ユーザ対象で,指定したソートの順にソートされます。
同じ階層にユーザと組織が存在する場合,ソートの指定に関係なく「変更通知情報取得」(又は「indxget」コマンド)を実行すると,次のようにユーザ,組織の順に並び替えられます。
<実行前> <実行後>
組織1┬ユーザ1 → 組織1┬ユーザ1
├組織2 ├ユーザ2
├組織3 ├組織2
└ユーザ2 └組織3
|
- 注
- ユーザと組織の位置の逆転はできません。
「変更通知情報取得」の詳細については,「3.2.3(2) 手動実行」を参照してください。また,「indxget」コマンドの詳細については,「11.3.2 indxget(Address Serverの変更通知情報の取得)」を参照してください。
(b) ソート時の優先順位
ユーザソートには,次の3種類のソート(ID順ソート,役職順ソート,日本語名順ソート)があります。
表6-4 ソート時の優先順位
| ソート種別 |
ソートの優先順位 |
| ID順ソート |
- ユーザID
|
| 役職順ソート |
- Address Server上での役職レベル
- 役職名
- ユーザID
|
| 日本語名順ソート |
- 日本語名
- ユーザID
|
ユーザソート機能を使用する際の注意事項を次に示します。
- 注※1
- それぞれの設定方法は「6.2.1(5)(a) ユーザソートの概要」を参照してください。
- 注※2
- [ツール]−[オプション]で,「リスト」タブから「リストのデフォルトソート」しない/する(役職)を選択して設定してください。
- 注※3
- 次のファイルのgml_userlist_sortで設定します。
<Groupmax WWWのインストールディレクトリ>\schema\gmax\etc\config
- gml_userlist_sortの設定値はNAME,POSITION,POSITION_NONAME,NICKNAME,NOSORTです。デフォルトはNOSORTです。
- 詳細は,マニュアル「Groupmax World Wide Web Desktop Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- クライアントの上司,秘書,システムグループ,ローカルグループのツリービューで表示されるユーザの並び順は,ソートの対象にはなりません。
クライアントで表示する予約発信者の所属組織などの組織名は,Address Serverで設定した組織名と組織略称から選択できます(どちらの場合も,組織ツリーには組織名が表示されます)。デフォルトでは,組織名を表示する設定になっています。
組織略称の表示は,「コンフィギュレーション」の項番7「ユーザ表示設定」で設定できます。詳細は,「3.2.3 Scheduler Serverの環境設定(DBモードの場合)」を参照してください。
Address Server上で登録した兼任ユーザは,Scheduler Serverにも登録されます。兼任ユーザに関する注意事項を次に示します。
- Address Server上で,主体ユーザと兼任ユーザが同じ組織に登録されている場合,クライアントには主体ユーザだけが表示されます。
- Address Server上で,主体ユーザが同じである複数の兼任ユーザが同じ組織に登録されている場合,クライアントには一人の兼任ユーザだけが表示されます。
- 「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携によってAddress Serverの変更通知情報を反映する場合,Schedulerのユーザでない主体ユーザをAddress Server上にあらかじめ登録してある状態からそのユーザをSchedulerのユーザに変更すると,そのユーザの兼任ユーザはSchedulerのユーザとして登録されません。
その兼任ユーザをSchedulerのユーザとして登録する場合は,Address Server上でその兼任ユーザの所属組織を一旦別の組織に変更してから,元の所属組織に戻してください。その後,「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携によって変更通知情報を反映してください。
- 20人を超える兼任ユーザを登録していても,そのユーザはログインできます。また,スケジュールのツリーにも表示されます。ただし,次の制限があります。
- 次の機能を使用している場合には,そのユーザへのアクセス権は「参照拒否」として扱われる場合があります。
組織階層によるセキュリティ設定機能
組織グループによるセキュリティ設定機能
- 組織対施設のセキュリティ設定機能を使用している場合には,アクセス権を設定しても,ツリービューで施設が表示されません。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2004, 2015, Hitachi, Ltd.