Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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Address Serverと連携する前に,Address Serverのインストールと設定を実施する必要があります。
次の手順に従って,Address Serverのインストール及び設定を実施してください。
- 親サーバにAddress Serverのプログラムをインストールしてください。
- 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の項番10「Addressでの認証」を「使用する」に設定してください。
- 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の項番11「Addressホスト名/IPアドレス」に,ユーザ認証時に接続する任意のAddress Serverのホスト名又はIPを設定してください。
- 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の項番12「ユーザ認証用ポート番号」に,Address Serverのユーザ認証用ポート番号を設定してください。
- 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面で次のどれかを変更した場合は,変更したサーバ上のAddress Serverを再起動してください。
- 項番2「親サーバ/子サーバ」
- 項番10「Addressでの認証」
- 項番16「Assist連携」
Address Serverを使用する場合の注意事項を示します。
(a) インストール時の注意
- 親サーバとなるScheduler Serverは,Address Serverと同じサーバにインストールする必要があります。
Scheduler Serverをインストールした後は,Address Serverを再起動してください。
- 親サーバに初めてScheduler Serverをインストールする場合は,Address Serverをインストールした後にScheduler Serverをインストールする必要があります。
Address Serverより前にScheduler Serverをインストールした場合は,Address Serverのインストール後にScheduler Serverを更新インストールしてください。
- 同一サーバにインストールするGroupmax製品は,バージョンをあわせてください。
- Address Serverと連携して運用しているシステムで,Address Serverをアンインストールした場合,Scheduler Server及びFacilities Managerが起動しなくなります。その場合,Scheduler Server及びFacilities Managerを再インストールしてください。
(b) ユーザ情報登録時の注意
- ユーザIDはシステム内で必ず重ならないようにしてください。ユーザIDは,Scheduler ServerとFacilities Managerとは共通です。
また,大文字と小文字しか区別のない二つのユーザID(例:ABCとabc)を同一システム内で登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,登録しないでください)。
- ユーザIDと施設IDは,システム内で必ず重ならないようにしてください。
- 組織IDに使用できる文字は半角英数字の小文字だけです。それ以外の文字は登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,使用しないでください)。
- ユーザIDは,8文字以内の半角英数字が使用できます。ただし,bin,etc,log,room,BIN,ETC,LOG,ROOMというユーザIDを登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,使用しないでください)。
- Scheduler ServerではユーザIDの先頭文字に「#」を設定することはできません。Address Serverで,ユーザIDの先頭文字に「#」を設定した場合は連携できませんので,御注意ください。
- Address Serverでユーザ,組織の日本語名称が,半角21文字以上で登録されている場合,先頭から半角20文字までの名称でScheduler Server及びFacilities Managerに登録されます。20文字目が全角文字の場合には,19文字目までの名称が登録されます。
- Address Serverとの連携時,次に示す項目には「"(ダブルクォーテーション)」を使用しないでください。使用した場合,対象の組織・ユーザを正しく登録できません。
- 組織ID
- 組織名
- 組織略称
- 日本語名
- 役職名
- ニックネーム
- 最上位の階層に登録されているユーザは,WWW for Schedulerから参照できません。最上位の階層にはユーザを登録しないようにしてください。
- パスワードは,16文字以内の半角英数字が使用できます(2文字目以降には,「-」(ハイフン)も使用できます)。ただし,16文字以上のパスワードを使用する場合は,「付録G 16バイトまでのパスワードを使用する場合の設定方法」を参照してください。
(c) Address Serverの運用時の注意
- 「コンフィギュレーション」の設定で項番10「Addressでの認証」の「使用する」と「使用しない」を切り替えて運用する場合,「使用しない」で運用している間は,管理ツールを使用したユーザ情報の更新は実施しないでください。実施した場合,ユーザ情報が不正になる場合があります。
- Address Serverからユーザ情報を取得した場合は,ユーザ情報の更新は必ずAddress Server上で実施してください。
- 既にGroupmax Scheduler Server Version 2.0がインストールされていて,Address Serverと連携していた場合,システム環境変数UXPLDIRが設定されています。Scheduler Server Version 3以降ではこの環境変数は使用しないので,削除してください。
- Address Serverと連携している場合に,ニックネームの最後に半角スペースを定義しないでください。
- Address Serverと連携している場合,パスワードの初期値はユーザIDと同一です。
- Address Serverでユーザ情報・組織情報を追加,削除,変更した場合,変更通知ファイルが出力されるまでに,多少時間がかかることがあります。出力されるまでの時間を変更する場合は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- 親サーバに次に示すファイルが存在することを確認してください。
<Address Serverのインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.def
このファイルは,Address Serverからの変更通知情報を取得するために必要です。
item.defファイルは,「Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の項番2「親サーバ/子サーバ」の設定を「親サーバ」にし,かつ項番10「Addressでの認証」を「使用する」に設定することで,自動的に作成されます。作成されない場合は,設定をやり直してください。
上記のファイルの作成後,親サーバのAddress Serverを再起動してください。
- Groupmax Address Serverを使用していない運用から,Groupmax Address Serverと連携する運用へ移行する場合,次に示す注意事項があります。
- Address Serverとの連携時,Scheduler Serverの子サーバに次に示すファイルが存在しないことを確認してください。このファイルが存在すると不要なファイルが作成されます。
<Address Serverのインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.def
このファイルは,「コンフィギュレーション」の項番2「親サーバ/子サーバ」の設定を「子サーバ」にするか,又は項番10「Addressでの認証」を「使用しない」に設定した場合に,自動的に削除されます。
削除した場合は,Address Serverを再起動してください。
- Address Serverをマルチサーバ構成で運用する場合,SchedulerのサーバですべてのAddressサーバのホスト名を解決できる必要があります。
- 主体ユーザとその兼任ユーザは,組織名が同一の組織に登録しないでください。同一の組織に所属させると,Scheduler Client 06-50以前ではメンバツリーで正しく表示されません。
- Scheduler Server及びFacilities Managerでは,アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザID及び施設IDを使用できません(Scheduler_Facilities管理ツールを使ってユーザ情報を管理している場合,これらのユーザIDが登録されていることはありません)。
しかし,Address Serverではアルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザIDを登録できます。このため,Address Serverと連携してユーザ情報を管理している場合,アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザIDがScheduler Serverに登録されているおそれがあります。
checkidコマンドを実行することで,このようなユーザID又は施設IDが登録されているかどうかを調べることができます。
アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザID又は施設IDが存在する場合,次のメッセージが出力されます。
UserID(xxxx) GroupID[yyyy] と UserID(ssss) GroupID[tttt]は同じユーザIDです。
IDINDX.idxに同一のユーザが存在します。
なお,「xxxx」,「yyyy」,「ssss」,及び「tttt」は環境によって異なります。
また,「yyyy」,「tttt」は,登録した組識IDに先頭2文字の英数字を付けたものになります。
- [回復手順]
- このメッセージが出力された場合は次の手順で回復してください。
- 1. 該当するユーザのどちらかをAddress Server上から削除してください。
- 2. 「変更通知情報取得」又は「ユーザ情報再作成」を実行してください。
- Address Serverとの連携時,次の項目には「"」(ダブルクォーテーション)を使用しないでください。使用した場合,対象の組織・ユーザを正しく登録できません。
- 組織ID
- 組織名
- 組織略称
- 日本語名
- 役職名
- ニックネーム
- Address連携時にユーザ又は組織を移動する場合,「変更通知情報取得」に失敗する,又は変更通知情報が反映されない現象に対する,要因と回復方法は次のとおりです。
| 項目 |
内容 |
| 要因 |
「コンフィギュレーション」で,項番15「Address 情報取得オプション」の「GMAXSYS ユーザ反映」を「反映しない」に設定している状態で,Address Server上で次に示す移動のどちらか一方を実施した場合に発生します。
- 最上位組識がGroupmax_Systemの組識(又はユーザ)をGroupmax_System以外の最上位組識(又はGroupmax_System下ではない組識)へ移動する。
- 最上位組識がGroupmax_System以外の組識(又はユーザ)をGroupmax_System(又はGroupmax_System下の組識)へ移動する。
|
| 回復方法 |
「要因」に示す移動をしないでください。
ユーザ情報の設定上,移動しなければならない場合は,「GMAXSYS ユーザ反映」を「反映する」に設定し,「ユーザ情報再作成」を実行してください。 |
- Groupmax Server Setup Wizardを使用して,環境設定及び設定初期化を実施する場合は次のことに注意してください。
- 環境を設定する場合
Groupmax Server Setup Wizardからは,Assist連携機能の設定はできません。
「9.3 Assist連携の設定」を参照して,Assist連携に必要な手順を実施してください。
- 設定を初期化する場合
Address Serverとの連携設定,及びAssist連携の設定がすべて解除されます。
Address Serverに登録している組織やユーザの情報をScheduler Server及びFacilities Managerへ登録する手順は次のとおりです。
- Address Serverに組織,ユーザ情報を登録します。
詳細は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- 「コンフィギュレーション」でAddress Serverに関する設定をします。
詳細は「3.2.2 Scheduler Serverの環境設定(ファイルモードの場合)」を参照してください。
- ユーザ情報を次のどちらかの方法で新規作成します。Version 2.0又はVersion 3から移行した場合も,一度再作成してください。「コンフィギュレーション」からの実行を推奨します。
- 管理ツールで管理データを作成します。
- すべての子サーバから「管理データの取得」を実行してください。
- 注1
- Address Serverのユーザ情報取得に失敗した場合,etcディレクトリ下の管理データをコマンド実行前の状態に戻します。メッセージを確認し,エラーの要因を除去した上で,再実行してください。
- 注2
- 多少時間が掛かりますが処理を中断しないでください。処理を中断した場合,その後のアプリケーションの動作は保証しません。
(4) Address Serverの変更通知情報取得方法
「6.1.2(3) Address Serverのユーザ情報取得方法」の手順でAddress Serverと連携するシステムを構築した後に,Address Server上でユーザ情報を追加・変更・削除した場合は,その変更通知情報を取得する必要があります。
なお,Address ServerでユーザのSchedulerホームサーバを変更した際は,「12.2.3 ユーザ又は施設のホームサーバの変更」に示す作業を実施してください。
変更通知情報を取得する手順は次のとおりです。
- 親サーバ上で,Address Serverの変更通知ファイルが作成されたことを確認してください。
変更通知ファイルは,次のディレクトリの下に数字8桁のファイル名で作成されます。
<Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp
- 次のどちらかの操作を実行して,Address Serverの変更通知情報を取得します。なお,変更通知情報の取得時には,Address Serverが起動されている必要があります。
なお,「コンフィギュレーション」の項番13「変更通知情報取得の自動実行の設定」を「使用する」に設定していた場合は,項番14「変更通知情報取得時刻の設定」で設定した時刻に取得されます。
- すべての子サーバから「管理データの取得」を実行してください。
「管理データの取得」を実行する際の注意事項を次に示します。
- 親サーバ・子サーバともに,「Groupmax Scheduler Server Tool」又は「Groupmax Facilities Manager Tool」サービスを起動させておいてください。
- Schedulerを運用中にこの操作をした場合,クライアントを再起動しないと取得した内容が反映されません。
また,運用中に実行する場合は,クライアントからのアクセス(スケジュール参照・ログインなど)が少ない時間帯に実行してください。運用中に実行する場合,クライアントからのアクセスが失敗することがあります。
- Address Serverの変更通知情報取得に失敗した場合,etcディレクトリ下の管理データをコマンド実行前の状態に戻します。メッセージを確認し,エラーの要因を除去した上で,再実行してください。
- 多少時間が掛かりますが処理を中断しないでください。処理を中断した場合,その後のアプリケーションの動作は保証しません。
(a) ユーザソートの概要
Address Serverと連携している場合,Address Server上で定義した役職順位又はユーザの日本語名・IDに従って,クライアントの[メンバ]ツリービューで表示されるユーザの並び順をソートできます。
ユーザソートは次の方法で実行できます。
- 「ユーザ情報再作成」及び「変更通知情報取得」実行時のユーザソート
「コンフィギュレーション」の項番15「Address情報取得オプション」で設定。
- 「GetAdAll」コマンド及び「indxget」コマンド実行時のユーザソート
コマンド引数で指定。
ソートの概要を次に示します。
- ユーザソートを「使用しない」で「ユーザ情報再作成」実行,又は「GetAdAll」コマンドをソートの引数を指定しないで実行
ユーザはユーザIDのアルファベット順にソートされます。
- ユーザソートを指定して「ユーザ情報再作成」実行,又は「GetAdAll」コマンドをソートの引数を指定して実行
ユーザは指定したソートの順にソートされます。
- 組織ID順ソートを「使用しない」で「ユーザ情報再作成」実行
組織は組織IDのアルファベット順にソートされます。
- 組織ID順ソートを「使用する」で「ユーザ情報再作成」実行
組織は組織IDのアルファベット順にソートされます。
- ユーザソートを「使用しない」で「変更通知情報取得」実行,又は「indxget」コマンドをソートの引数を指定しないで実行
ユーザのソートは行わないで,追加したユーザがその階層の最後に追加されます。
- ユーザソートを指定して「変更通知情報取得」実行,又は「indxget」コマンドをユーザソートの引数を指定して実行
ユーザは,既存のユーザも含め全ユーザ対象で,指定したソートの順にソートされます。
- 組織ID順ソートを「使用しない」で「変更通知情報取得」を実行,又は「indxget」コマンドをソートの引数に「n」を付けて実行
組織のソートは行わないで,追加した組織がその階層の最後に追加されます。
- 組織ID順ソートを「使用する」で「変更通知情報取得」を実行,又は「indxget」コマンドをソートの引数に「n」を付けないで実行
組織は,既存の組織も含め全組織対象で,組織IDのアルファベット順にソートされます。
同じ階層にユーザと組織が存在する場合,ソートの指定に関係なく「ユーザ情報再作成」(又は「GetAdAll」コマンド)を実行すると,次のようにユーザ,組織の順に並び替えられます。「変更通知情報取得」(又は「indxget」コマンド)でソートを指定する場合も同様です。
<実行前> <実行後>
組織1┬ユーザ1 → 組織1┬ユーザ1
├組織2 ├ユーザ2
├組織3 ├組織2
└ユーザ2 └組織3
|
- 注
- ユーザと組織の位置の逆転はできません。
「ユーザ情報再作成」,「変更通知情報取得」の詳細については,「3.2.2(2) 手動実行」を参照してください。また,「GetAdAll」,「indxget」コマンドの詳細については,「11.2.1 GetAdAll(ユーザ情報の再作成)」,及び「11.2.2 indxget(Address Serverの変更通知情報の取得)」を参照してください。
(b) ソート時の優先順位
ユーザソートには,次の3種類のソート(ID順ソート,役職順ソート,日本語名順ソート)があります。
表6-2 ソート時の優先順位
| ソート種別 |
ソートの優先順位 |
| ID順ソート |
- ユーザID
|
| 役職順ソート |
- Address Server上での役職レベル
- 役職名
- ユーザID
|
| 日本語名順ソート |
- 日本語名
- ユーザID
|
ユーザソート機能を使用する際の注意事項を次に示します。
- 注※1
- それぞれの設定方法は「6.1.2(5)(a) ユーザソートの概要」を参照してください。
- 注※2
- ID順ソートの/siオプションは,indxgetコマンドだけ使用できます。
- GetAdAllコマンドでは,引数の/s,/sjオプションを指定しないで実行した場合,ID順にソートされます。
- 注※3
- [ツール]−[オプション]で,「リスト」タブから「リストのデフォルトソート」しない/する(役職)を選択して設定してください。
- 注※4
- 次のファイルのgml_userlist_sortで設定します。
<Groupmax WWWのインストールディレクトリ>\schema\gmax\etc\config
- gml_userlist_sortの設定値はNAME,POSITION,POSITION_NONAME,NICKNAME,NOSORTです。デフォルトはNOSORTです。
- 詳細は,マニュアル「Groupmax World Wide Web Desktop Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- クライアントの上司,秘書,システムグループ,ローカルグループのツリービューで表示されるユーザの並び順は,ソートの対象にはなりません。
Address Serverと連携している場合,クライアントで表示する予約発信者の所属組織などの組織名は,Address Serverで設定した組織名と組織略称から選択できます(どちらの場合も,組織ツリーには組織名が表示されます)。デフォルトでは,組織名を表示する設定になっています。
組織略称の表示は次の方法で設定できます。
Address Server上で登録した兼任ユーザは,Scheduler Serverにも登録されます。兼任ユーザに関する注意事項を次に示します。
- Address Server上で,主体ユーザと兼任ユーザを同じ組織に登録した場合,主体ユーザだけが登録されます。
- Address Server上で,主体ユーザが同じである複数の兼任ユーザを同じ組織に登録した場合,一人の兼任ユーザだけがその組織に登録されます。
- 「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携によってAddress Serverの変更通知情報を反映する場合,既に登録されているSchedulerのユーザでないユーザをSchedulerのユーザに変更すると,変更したユーザの兼任ユーザはSchedulerのユーザとして登録されません。
登録されなかった兼任ユーザをSchedulerのユーザとして登録する場合は,Address Server上でその兼任ユーザの所属組織を一旦別の組織に変更してから,元の所属組織に戻してください。その後,「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携によって変更通知情報を反映してください。
- 「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携によってAddress Serverの変更通知情報を反映する場合,Address Server上であらかじめ主体ユーザと兼任ユーザが同じ組織に登録してある状態から,主体ユーザをほかの組織に移動すると,元の組織は主体ユーザ,兼任ユーザともに登録されていない状態になります。
その場合,次のどちらちかの方法で回避してください。
- Address Server上でその兼任ユーザの所属組織を一旦別の組織に変更してから元の所属組織に戻してください。その後,「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携で変更通知情報を反映してください。
- 主体ユーザと兼任ユーザの所属組織を入れ替える場合は,主体ユーザの組織移動より兼任ユーザの組織移動が後になるように操作してください。
- 20人を超える兼任ユーザを登録していても,そのユーザはログインできます。また,スケジュールのツリーにも表示されます。ただし,次の制限があります。
- 次の機能を使用している場合には,そのユーザへのアクセス権は「参照拒否」として扱われる場合があります。
組織階層によるセキュリティ設定機能
組織グループによるセキュリティ設定機能
- 組織対施設のセキュリティ設定機能を使用している場合には,アクセス権を設定しても,ツリービューで施設が表示されません。
ユーザ名,ユーザIDなどのユーザ情報を設定します。ユーザ情報は階層構造で作成でき,各階層はテーブルで管理されます。階層50階層まで作成でき,1テーブルに登録できる人数は500人までです(セパレータ,他システム及びテーブルを含みます)。ただし,クライアントで参照できるのは268人までです。
- 注意
- サーバの「コンフィギュレーション」の項番10「Addressでの認証」を「使用する」に設定している場合,この項で示すテーブル及びユーザの登録・変更はできません(参照だけとなります)。ただし,最上位の階層の場合,テーブルの登録・変更・削除はできます。
- <例>
- この項では,次の図に示す組織(A社)が使用する場合を例に,ユーザ情報の設定方法を説明します。
図6-2 A社の体制表
![[図データ]](FIGURE/ZU040300.GIF)
図6-3 A社のシステム環境
![[図データ]](FIGURE/ZU040400.GIF)
図のA社の体制表に示されているような階層で,ユーザ情報を設定していきます。
テーブルとはディレクトリのようなもので,階層構造になっています。階層の一番上のテーブルをメインテーブルといい,その他をすべて部署テーブルといいます。1システムで一つのメインテーブルが作成できます。メインテーブルの下に複数の部署テーブルを作成できるため,階層構造をとることができます。ユーザ情報はメインテーブル,部署テーブルの下に登録します。
例として,ここではA社というメインテーブルを作成し,その下に開発部という部署テーブルを登録します。
部署テーブルの新規登録手順は次のとおりです。
- ユーザの階層のルートアイコンをクリックし,[編集]−[新規]から[テーブル]メニューを選択してください。「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。
図6-4 「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU040500.GIF)
- テーブルIDを入力してください。テーブルIDはプログラム上で使用する名称で,ユーザからは認識しないものです。半角英数字の小文字6文字以内で設定してください。また,システム内で同じテーブルIDが存在しないように設定してください。ここではA社のテーブルを登録したいため,asyaと入力します。
- 部署名を入力してください。部署名はユーザが認識する名称です。半角20文字(全角10文字分)以内で設定してください。ここでは,A社と入力します。
- [OK]ボタンをクリックしてください。A社が登録され,「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウが閉じ,メイン画面に戻ります。
ここで作成した部署テーブルの下に,更に部署テーブルを作成できます。ここでは,A社の下に開発部という部署テーブルを登録します。登録方法は,既に登録した部署テーブルの方法と同様です。次の手順で登録してください。
- A社のアイコンをクリックし,[編集]−[新規]から[テーブル]メニューを選択してください。「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。
- テーブル名に「kaiht」,部署名に「開発部」と入力します。
- [OK]ボタンをクリックしてください。開発部が登録され,「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウが閉じ,メイン画面に戻ります。
(b) ユーザ情報の新規登録
ユーザ情報の登録先の部署テーブルを選択後,ユーザ情報を新規登録します。ここでは開発部のテーブルに,田中部長を登録します。次の手順で登録してください。
- 開発部のアイコンをクリックし,[編集]−[新規]から[ユーザ]メニューを選択してください。「ユーザ/施設の登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。
図6-5 「ユーザ/施設の登録・変更・参照」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU040600.GIF)
- ホスト名を入力してください。既に「6.1.4 DNSホスト名の登録」で登録したホスト名はドロップダウンリストから選択できます。ホスト名はそのユーザのスケジュールデータを書き込むサーバ(ホームサーバ)名を指定してください。ドロップダウンリストから選択せずに,直接入力することもできますが,DNSホスト名をあらかじめ登録しておくようにしてください。ここでは開発部のホスト名kaihahostを指定します。ここで指定するホスト名はあらかじめ「6.1.4 DNSホスト名の登録」で,このシステム内のサーバのホスト名をすべて登録しておいてください。
- ユーザIDを入力してください。IDは8文字以内の半角英数字を指定してください。システム内で,同一のIDが存在しないようにしてください。
- ユーザが属する部署を入力してください。デフォルトとしてユーザが登録されている部署名が既に設定されていますので,変更が必要な場合は,半角20文字(全角10文字分)以内で設定してください。ここでは開発部と入力します。ここで登録した部署名は,クライアントの予約時にユーザの部署名として参照されます。
- ユーザ名を入力してください。ユーザ名は半角20文字(全角10文字分)以内で設定してください。ここでは田中部長と入力します。
- セキュリティランクを設定してください。各セキュリティランクの参照権の設定方法の詳細は「8. セキュリティの設定」を参照してください。ここでは田中部長にAを設定します。
- [OK]ボタンをクリックすると,田中部長が登録され,メイン画面に戻ります。
(c) ユーザ情報の連続登録
同じ部署テーブルにユーザを複数人登録したい場合,連続して登録ができます。
ここでは開発1課のテーブルの下に山田課長と,坂井さんと,鈴木さんをユーザ登録します。
- 開発1課アイコンをクリックし,[編集]−[新規]から[ユーザ]メニューを選択してください。「ユーザ/施設の登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。
- 山田課長のユーザ情報を登録します。登録手順は,「6.1.2(8)(b) ユーザ情報の新規登録」を参照してください。
- 登録が終了したら,[連続追加]ボタンをクリックしてください。入力したユーザ情報を登録後,再度「ユーザ/施設の登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。その際に,ホスト名と部署名は入力された状態となります。坂井さんと鈴木さんを同様の手順で登録してください。
(d) 部署テーブル及びユーザ情報の追加登録
テーブル及びユーザ情報の追加登録する場合の手順を次に示します。ここでは開発2課の登録を例にとって説明します。
- 追加したい部署テーブルのアイコンをクリックします。開発2課の部署テーブルは開発部の部署テーブルに追加登録したいので,開発部のアイコンをクリックします。
- [編集]−[新規]から[テーブル]メニューを選択してください。「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。開発2課の登録内容を入力してください。
- 入力後,[OK]ボタンをクリックしてください。新しい部署テーブルのアイコンが,最後に登録されます。ここでは,田中部長,開発1課の後に開発2課が登録されました。
- 次に,開発2課のテーブルに,佐藤課長と山口さんを追加登録します。手順は「6.1.2(8)(b) ユーザ情報の新規登録」を参照してください。これで,開発部は登録できました。同様の手順で企画部も登録してください。
(e) 部署テーブル及びユーザ情報の登録内容の変更
部署テーブル及びユーザ情報の登録内容を変更する手順を次に示します。
- 内容を変更したい部署テーブルのアイコンをクリックし,[編集]−[開く]メニューを選択してください。「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。内容を変更後,[OK]ボタンをクリックしてください。
- 内容を変更したいユーザ名のアイコンをクリックし,[編集]−[開く]メニューを選択してください。「ユーザ/施設の登録・変更・参照」ウィンドウが表示されます。内容を変更後,[OK]ボタンをクリックしてください。
(f) 部署テーブルの削除
部署テーブルの削除手順を次に示します。
- 削除したい部署テーブルのアイコンをクリックし,[編集]−[削除]メニューを選択してください。削除を確認するダイアログが表示されます。
- [はい]ボタンをクリックしてください。選択したテーブル以下のすべての情報が削除されます。
- 注意
- 一度削除した情報は,元に戻せません。誤って削除してしまった場合,再度登録してください。
(g) ユーザの削除
ユーザの削除手順を次に示します。
- 削除したいユーザのアイコンをクリックし,[編集]−[削除]メニューを選択してください。削除を確認するダイアログが表示されます。
- [はい]ボタンをクリックしてください。選択したユーザが削除されます。
- 注意
- 一度削除した情報は,元に戻せません。誤って削除してしまった場合,再度登録してください。
(h) 部署テーブルの移動
部署テーブルの移動は,移動したい部署テーブルのアイコンをクリックし,[編集]−[移動]メニューを選択後,移動先の部署,ユーザ,セパレータ,又は他システムアイコンをクリックして移動します。次の手順で移動してください。
- 注意
- 部署テーブルの下に他システムが存在する場合は,同一階層内での移動だけできます。
- 移動先として部署テーブルのアイコンを選択した場合
ここでは,移動元が開発2課で移動先が企画部という例を挙げて,手順を説明します。
- 開発2課のアイコンをクリックし,[編集]−[移動]メニューを選択してください。
- 企画部のアイコンをクリックしてください。「移動先選択」ウィンドウが表示されます。
図6-6 「移動先選択」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU040650.GIF)
- 「移動先選択」ウィンドウで,移動先を選択し,[OK]ボタンをクリックします。このウィンドウが閉じ,指定先に移動されます。「選択した部署テーブルの下の階層に移動」を選択した場合,企画部の部署テーブルの最後に移動します。「選択した部署テーブルと同じ階層に移動」を選択した場合,企画部の部署テーブルの上側に移動します。
- 移動先としてユーザ,セパレータ,又は他システムのアイコンを選択した場合
ここでは,移動元が開発2課で移動先が企画部の吉田部長という例を挙げて,手順を説明します。
- 開発2課のアイコンをクリックし,[編集]−[移動]メニューを選択してください。
- 企画部の吉田部長のアイコンをクリックしてください。企画部の部署テーブルの吉田部長の上側に移動します。
- 注1
- 部署テーブルの移動中は管理ツールの終了,及びほかの編集作業はできません。また,部署テーブルはその部署テーブルの下位の階層に移動できません。また,複数の部署を選択し,移動できません。また,「移動先選択」ウィンドウで[キャンセル]ボタンをクリックした場合は,移動操作はキャンセルされます。
- 注2
- Address Serverと連携している場合は,同一組織内での移動だけできます。詳細は「6.1.1(3) 管理ツール上での制限事項」を参照してください。
(i) ユーザ,セパレータ,又は他システムの移動
ユーザ,セパレータ,又は他システムの移動は,移動したいユーザ,セパレータ,又は他システムのアイコンをクリックし,[編集]−[移動]メニューを選択後,移動先の部署,ユーザ,セパレータ,又は他システムアイコンをクリックして移動します。次の手順で移動してください。
- 移動先として部署テーブルのアイコンを選択した場合
ここでは,移動元が企画1課の森さんで,移動先が開発2課という例を挙げて,手順を説明します。
- 移動したいユーザ名,企画1課の森さんのアイコンをクリックし,[編集]−[移動]メニューを選択してください。
- 開発2課の部署テーブルのアイコンをクリックしてください。「移動先選択」ウィンドウが表示されます。
- 「移動先選択」ウィンドウで,移動先を選択し,[OK]ボタンをクリックします。このウィンドウが閉じ,指定先に移動されます。「選択した部署テーブルの下の階層に移動」を選択した場合,開発2課の部署テーブルの最後に移動します。「選択した部署テーブルと同じ階層に移動」を選択した場合,開発2課の部署テーブルの上側に移動します。
- 移動先としてユーザ,セパレータ,又は他システムのアイコンを選択した場合
ここでは,移動元が企画1課の森さんで,移動先が開発2課の山口さんという例を挙げて,手順を説明します。
- 移動したいユーザ名,企画1課の森さんのアイコンをクリックし,[編集]−[移動]メニューを選択してください。
- 開発2課の山口さんのアイコンをクリックしてください。開発2課の山口さんの上側に移動します。
- 注1
- ユーザの移動中は管理ツールの終了,及びほかの編集作業はできません。また,複数のユーザを選択し,移動できません。また,「移動先選択」ウィンドウで[キャンセル]ボタンをクリックした場合は,移動操作はキャンセルされます。また,移動元が他システムの場合は,メインテーブル中,又はメインテーブル上の部署テーブル中の移動しかできません。
- 注2
- Address Serverと連携している場合は,移動元が他システムの場合を除き,同一組織内での移動だけできます。
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