Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)

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2.1.1 Hitachi Command Suite製品で使用されるポート

Hitachi Command Suite製品で使用されるポート番号が,同一マシンに共存するほかのプログラムと重複しないように調整してください。

重複する場合は,そのプログラムの設定を変更するか,Hitachi Command Suite製品の設定を変更してください。

参考
ポート番号によっては,OSの一時割り当てポートと重複しているものもあります。Hitachi Command Suite製品で使用するポート番号をOSのservicesファイルに設定することで,一時割り当て対象から外すこともできます。
この項の構成
(1) Hitachi Command Suite共通コンポーネントで使用されるポート
(2) Device Managerサーバで使用されるポート
(3) Tiered Storage Managerサーバで使用されるポート
(4) Host Data Collectorで使用されるポート
(5) Device Managerエージェントで使用されるポート
(6) ストレージシステムで使用されるポート

(1) Hitachi Command Suite共通コンポーネントで使用されるポート

管理サーバでは,Hitachi Command Suite共通コンポーネントで使用されるポート番号が同一マシンに共存するほかのプログラムと重複しないようにしてください。

表2-1 Hitachi Command Suite共通コンポーネントで使用されるポート

ポート番号 説明
23015/tcp 管理クライアント(GUI)と通信する際に,HBase Storage Mgmt Web Serviceへのアクセスで使用されます。
このポート番号は変更できます。
23016/tcp 管理クライアント(GUI)とSSLで通信する際に,HBase Storage Mgmt Web Serviceへのアクセスで使用されます。
このポート番号は変更できます。
23017/tcp Hitachi Command Suite共通コンポーネントの内部通信(Webサーバとの通信)で使用されます。
このポート番号は変更できます。
23018/tcp Hitachi Command Suite共通コンポーネントの内部通信(Webサーバからの終了メッセージを受信)で使用されます。
このポート番号は変更できます。
23019/tcp~23024/tcp Tuning Managerがインストールされている場合に,使用されるポートです。
このポート番号は変更できます。
23025/tcp Hitachi Command Suite共通コンポーネントの内部通信(Webサーバとの通信)で使用されます。
このポート番号は変更できます。
23026/tcp Hitachi Command Suite共通コンポーネントの内部通信(Webサーバからの終了メッセージを受信)で使用されます。
このポート番号は変更できます。
23027/tcp
23028/tcp
Compute Systems Managerがインストールされている場合に,使用されるポートです。
このポート番号は変更できます。
23029/tcp
23030/tcp
Hitachi Command Suite共通コンポーネントで予約済みのポートです。
23031/tcp 管理サーバのOSがWindowsの場合に,Hitachi Command Suite 共通コンポーネントの内部通信(シングルサインオン)で使用されます。
このポート番号は変更できます。
23032/tcp Hitachi Command Suite共通コンポーネントの内部通信(HiRDB)で使用されます。
このポート番号は変更できます。
23033/tcp
23034/tcp
Hitachi Command Suite共通コンポーネントで予約済みのポートです。
45001/tcp~49000/tcp 管理サーバのOSがWindows XP,Windows Server 2003 R2,SolarisまたはLinuxの場合に,Hitachi Command Suite共通コンポーネントの内部通信(HiRDB)で一時割り当てポートとして使用されます。
Hitachi Command Suite製品では設定を変更できません。これらのポートを使用する製品が同一マシンにインストールされている場合は,その製品の設定を変更してください。それ以外のOSでは,OS標準の一時割り当てポートが使用されます。

注※
SSLを設定している場合でも使用されます。SSL通信だけを許可したい場合は,ファイアウォールを設定してください。

関連項目

(2) Device Managerサーバで使用されるポート

管理サーバでは,Device Managerサーバで使用されるポート番号が同一マシンに共存するほかのプログラムと重複しないようにしてください。

表2-2 Device Managerサーバで使用されるポート

ポート番号 説明
162/udp ストレージシステム(Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,SANRISE 9900VおよびHUS VM)やファイルサーバ(Hitachi Virtual File Platform)からSNMPトラップを受信する際に使用されます。
Device Managerでは設定を変更できません。このポートを使用する製品が同一マシンにインストールされている場合は,その製品の設定を変更してください。
427/tcp CIMクライアント(サービスディスカバリー)と通信する際に使用されます。
Device Managerでは設定を変更できません。このポートを使用する製品が同一マシンにインストールされている場合は,その製品の設定を変更してください。
2001/tcp Device Managerサーバの内部通信,管理クライアント(GUIおよびCLI),ストレージシステムおよびホスト(Device Managerエージェントおよびファイルサーバ)と通信する際に使用されます。
ほかの製品でこのポートが使用されていると,Device Managerサーバが起動しません。
このポートは,Device Managerサーバのserver.propertiesファイルにあるserver.http.portプロパティで変更できます。
2443/tcp Device Managerサーバの内部通信およびSSLで管理クライアント(GUIおよびCLI)と通信する際に使用されます。
このポートは,Device Managerサーバのserver.propertiesファイルにあるserver.https.portプロパティで変更できます。
5983/tcp SMI-Sプロバイダーからインディケーション通知を受信する際に使用されます。
このポートは,Device Managerサーバのserver.propertiesファイルにあるserver.smisclient.indication.portプロパティで変更できます。
5988/tcp CIMクライアント(オブジェクト操作)と非SSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
5989/tcp CIMクライアント(オブジェクト操作)とSSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
23055/tcp Device Managerサーバの内部通信で使用されます。
このポートは,Device Managerサーバのserver.propertiesファイルにあるserver.rmi.portプロパティで変更できます。
24220/tcp HiRDBによって使用されます。
このポートは,htmsetupコマンドで変更できます。
Any/tcp Tuning ManagerのView Serverとの通信で使用されます。
デフォルトでは,任意の空きポート番号が使用される設定になっています。
Tuning Managerの管理サーバとDevice Managerの管理サーバの間にファイアーウォールが設置されている場合など,特定のポート番号が使用される設定に変更したい場合は,config.xmlファイルおよびconfigforclient.xmlファイルのownPortパラメーターにポート番号を登録してください。

注※
SSLを設定している場合でも使用されます。SSL通信だけを許可したい場合は,ファイアウォールを設定してください。

関連項目

(3) Tiered Storage Managerサーバで使用されるポート

管理サーバでは,Tiered Storage Managerサーバで使用されるポート番号が同一マシンに共存するほかのプログラムと重複しないようにしてください。

表2-3 Tiered Storage Managerサーバで使用されるポート

ポート番号 説明
20352/tcp 管理クライアント(Tiered Storage Manager CLIおよびLegacyモードのTiered Storage Manager GUI)と通信する際に使用されます。
このポートは,Tiered Storage Managerサーバのserver.propertiesファイルにあるserver.rmi.portプロパティで変更できます。
24500/tcp 管理クライアント(Tiered Storage Manager CLIおよびLegacyモードのTiered Storage Manager GUI)とSSLで通信する際に使用されます。
このポートは,Tiered Storage Managerサーバのserver.propertiesファイルにあるserver.rmi.security.portプロパティで変更できます。

関連項目

(4) Host Data Collectorで使用されるポート

Host Data Collectorのインストール先マシンでは,Host Data Collectorで使用されるポート番号が同一マシンに共存するほかのプログラムと重複しないようにしてください。

表2-4 Host Data Collectorで使用されるポート

ポート番号 説明
22098/tcp Host Data Collectorの内部通信およびDevice ManagerサーバとRMIレジストリー間の非SSL通信で使用されます。
このポートは,Host Data Collectorのhdcbase.propertiesファイルにあるhdc.common.rmi.registryPortプロパティで変更できます。
22099/tcp Device ManagerサーバとRMIサーバ間の非SSL通信で使用されます。
このポートは,Host Data Collectorのhdcbase.propertiesファイルにあるhdc.common.rmi.serverPortプロパティで変更できます。
22100/tcp Device Managerサーバとクラスローダー間の非SSL通信で使用されます。
このポートは,Host Data Collectorのhdcbase.propertiesファイルにあるhdc.common.http.serverPortプロパティで変更できます。
22104/tcp Device ManagerサーバとRMIレジストリー間のSSL通信で使用されます。
このポートは,Host Data Collectorのhdcbase.propertiesファイルにあるhdc.common.rmi.ssl.registryPortプロパティで変更できます。
22105/tcp Device ManagerサーバとRMIサーバ間のSSL通信で使用されます。
このポートは,Host Data Collectorのhdcbase.propertiesファイルにあるhdc.common.rmi.ssl.serverPortプロパティで変更できます。
22106/tcp Device Managerサーバとクラスローダー間のSSL通信で使用されます。
このポートは,Host Data Collectorのhdcbase.propertiesファイルにあるhdc.common.https.serverPortプロパティで変更できます。
22110/tcp ServiceプロセスとAdapterプロセス間の通信で使用されます。
このポートは,Host Data Collector のhdcbase.properties ファイルにある hdc.service.localportプロパティで変更できます。
22111/tcp~22120/tcp ServiceプロセスとAdapterプロセス間の通信で使用されます。
これらのポートは,Host Data Collector のhdcbase.propertiesファイルにある hdc.adapter.localportプロパティで変更できます。

関連項目

(5) Device Managerエージェントで使用されるポート

Device Managerエージェントのインストール先マシンでは,Device Managerエージェントで使用されるポート番号が同一マシンに共存するほかのプログラムと重複しないようにしてください。

表2-5 Device Managerエージェントで使用されるポート

ポート番号 説明
24041/tcp Device Managerサーバと通信する際に使用されます。
このポートは,Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルにあるserver.agent.portプロパティで変更できます。
24042/tcp Device Managerサーバと通信する際に使用されます。
このポートは,Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルにあるserver.http.portプロパティで変更できます。
24043/tcp Device Managerエージェントの内部通信で使用されます。
このポートは,Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルにあるserver.http.localPortプロパティで変更できます。

関連項目

(6) ストレージシステムで使用されるポート

Device ManagerおよびTiered Storage Managerでストレージシステムを管理するためには, 管理サーバや管理クライアント(GUI)との通信用ポートを用意する必要があります。

表2-6 ストレージシステムで使用されるポート

対象ストレージシステム ポート番号 説明
Virtual Storage Platform 80/tcp 管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
443/tcp 管理クライアント(GUI)からSSLでElement Managerを起動する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
1099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51100/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
Universal Storage Platform V/VM 80/tcp 管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
443/tcp 管理クライアント(GUI)からSSLでElement Managerを起動する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
1099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51100/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
Hitachi USP 80/tcp 管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
443/tcp 管理クライアント(GUI)からSSLでElement Managerを起動する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
1099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
SANRISE9900V 80/tcp 管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
1099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51099/tcp 管理サーバまたは管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
HUS VM 80/tcp 管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
443/tcp SSLでElement Managerを起動する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
1099/tcp 管理クライアント(GUI)と通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51099/tcp 管理サーバと通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
51100/tcp 管理サーバと通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できません。
SANRISE9500V 2000/tcp 管理サーバと通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
Hitachi AMS/WMS 2000/tcp 管理サーバと通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
28355/tcp 管理サーバと通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
Hitachi AMS2000 2000/tcp 管理サーバと非SSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
28355/tcp 管理サーバとSSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
Hitachi SMS 2000/tcp 管理サーバと非SSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
28355/tcp 管理サーバとSSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
HUS100 2000/tcp 管理サーバと非SSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。
28355/tcp 管理サーバとSSLで通信する際に使用されます。
このポート番号は変更できます。

ミッドレンジストレージ(HUS100,Hitachi SMS,Hitachi AMS2000,Hitachi AMS/WMS,SANRISE9500V)で使用されるポート番号(2000/tcpまたは28355/tcp)を変更した場合には,管理サーバのOSのservicesファイルに,変更後のポート番号を設定する必要があります。servicesファイルに設定しないでミッドレンジストレージを操作すると,エラー(コード:DMEA000006)が発生し,操作が失敗することがあります。

また,ミッドレンジストレージと管理サーバ(Device Managerサーバ)間の通信は,通信するプロトコル(SSLまたは非SSL)ごとに使用するポート番号を統一してください。ミッドレンジストレージ間で通信に使用するポート番号が異なる場合,管理サーバのservicesファイルに設定されているポート番号と異なるポート番号を使用するミッドレンジストレージに対する操作がエラーとなることがあります。また,servicesファイルに設定されているポート番号と同じ番号を使用しているミッドレンジストレージでも,操作はエラーにはなりませんが,時間が掛かることがあります。

関連項目

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