JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
アラートの通知方法には,次に示す5種類があります。
どの方法でアラートを通知するかは,クライアントの運用環境を考慮して決定してください。例えば,クライアントのユーザがアラートの発生をすぐに知りたい場合は,ポップアップメッセージを表示してアラートを通知するように設定できます。また,クライアントのPCが無人の場合は,上位システムにだけアラートを通知するように設定できます。
ここでは,アラートの通知の設定方法とそれぞれの確認方法について説明します。なお,[システム監視の条件設定]ウィンドウでの設定の詳細については,「11.8.2 システム監視の条件設定」を参照してください。
ローカルシステムビューアの[システム監視の状態]パネルに,ハードディスクおよびメモリの現在の使用状況を表示するには,次のように設定します。
このように設定した項目は,[システム監視の状態]パネルで情報が黒字で表示され,内容が30分ごとに自動更新されます。また,ハードディスクの「使用容量」と「仮想メモリの使用容量」があらかじめ設定したしきい値を超えると,警告を示すマーク()や危険を示すマーク(
)が項目名の左側に表示されます。[システム監視の状態]パネルの表示例を次の図に示します。
図11-29 [システム監視の状態]パネル(危険を示すマークを表示中)
この例では,ハードディスクの使用容量が85%になって危険しきい値(80%)を超えたため,危険を示すマーク()が表示されています。表示されるしきい値は[システム監視の条件設定]ウィンドウで設定したものです。
表示更新のタイミングは,[システム監視の条件設定]ウィンドウでの設定によって,監視項目ごとに異なります。[システム監視の条件設定]ウィンドウで「監視」をオフにした項目は,[システム監視の状態]パネルで表示が自動更新されません。自動更新されていない項目は,グレーのテキストで表示されます。
[システム監視の状態]パネルの表示をすぐに更新したい場合は,[表示]−[最新の情報に更新]メニューを選択してください。その場合は,[システム監視の条件設定]ウィンドウで「監視」がオフになっているものも含め,すべての監視項目が最新の状態に更新されます。
[システム監視の条件設定]ウィンドウでの「監視」オプションの設定と,[システム監視の状態]パネルでの表示更新の関係を,次の表に示します。
表11-3 [システム監視の状態]パネルでの表示更新
監視項目の設定 | 表示更新の可否 | |
---|---|---|
30分ごとの自動更新 | [最新の情報に更新]メニュー | |
「監視」がオン | ○ | ○ |
「監視」がオフ※ | × | ○ |
(凡例)○:表示が更新される ×:表示が更新されない
注※ [システム監視の状態]パネルでは,グレーのテキストで表示されます。
なお,クライアントのシステム監視を停止している場合は,[システム監視の状態]パネルに監視項目は表示されません。情報を取得できないことを示すメッセージだけが表示されます。
ローカルシステムビューアの[アラート履歴]パネルに,アラートメッセージの履歴を表示するには,次のように設定します。
このように設定した項目は,システム監視によって通知されたアラートの履歴が取得されます。取得した履歴は,ローカルシステムビューアの[アラート履歴]パネルで確認できます。[アラート履歴]パネルを次の図に示します。
図11-30 [アラート履歴]パネル
[アラート履歴]パネルには,次に示す項目が表示されます。
[アラート履歴]パネルの内容は,CSV形式のファイルに出力することもできます。[アラート履歴]パネルでの操作については,「11.7.3 通知されたアラートの一覧を確認する」を参照してください。
システム監視で異常が検知された場合に,ポップアップメッセージの表示によってアラートを通知できます。すぐに危険を認識し,アラートメッセージを確認できます。
ポップアップメッセージによってアラートを通知するには,次のように設定します。
ハードディスクまたはメモリの使用容量がしきい値を超えると,[アラート通知]ダイアログボックスが表示されます。[アラート通知]ダイアログボックスを次の図に示します。
図11-31 [アラート通知]ダイアログボックス
クライアントが上位システムに接続している場合,発生したアラートを上位システムに通知できます。無人のクライアントPCをリモートコントロールしている場合は,ポップアップメッセージの表示やアラート履歴の取得をしないで,上位システムへの通知だけを有効にすると便利です。
上位システムへアラートを通知するには,次のように設定します。
上位システムでは,各クライアントからのアラートメッセージを,CSV形式のファイル,Windows NTのイベントビューア,またはJP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面で確認できます。このことによって,システム管理者はクライアント全体のアラート発生状況を,まとめて把握できます。また,上位システムからさらに上位のシステムへ,アラートを中継できます。上位システムでのアラート通知の確認については,「7.4 クライアントから通知されたアラートを確認する」を参照してください。
なお,通知されたアラートを確認または中継できる上位システムのバージョンについては,「7.4.2 アラート情報の中継」を参照してください。
システム監視で異常が検知された場合に,[システム監視]アイコンのグラフィックの変化によってアラートを通知できます。ポップアップメッセージを表示しない場合も,ユーザはすぐに危険を認識できます。
[システム監視]アイコンの変化によってアラートを通知するには,次のように設定します。
処理を設定した項目にアラートが発生したとき,次の図のように[システム監視]アイコンがアラート通知状態に変化します。
図11-32 [システム監視]アイコン(アラート通知状態の場合)
[システム監視]アイコンをダブルクリックしてローカルシステムビューアを表示すると,アラートの発生した項目とその状態を確認できます。詳細は,「(1) ローカルシステムビューアの[システム監視の状態]パネルに使用状況を表示する」を参照してください。
なお,アラート通知状態になった[システム監視]アイコンは,監視対象が正常になったとき元の状態()に戻ります。複数のアラートが通知されている場合は,すべての監視項目が正常になるまで,[システム監視]アイコンはアラート通知状態になっています。
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