JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
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アラート通知の方法とシステム監視の対象は,次に示す2段階で設定します。
- セットアップの[システム監視]パネルでの設定
システム監視の全体に関係する設定です。「システムを監視する」チェックボックスをオンにした上で,次のうち必要な動作を選択します。デフォルトでは,チェックボックスはすべてオフになっています。
- システム監視アイコンをタスクバーの通知領域に表示する
- システム監視のインターフェースとして[システム監視]アイコンを利用したい場合に選択します。[システム監視]アイコンについては,「11.8.3 [システム監視]アイコンの利用」を参照してください。
- アラートメッセージを表示する
- ポップアップメッセージの表示によってアラートを通知させたい場合に選択します。
- アラートを上位システムに通知する
- アラートを上位システムに通知したい場合に選択します。
なお,[アラート履歴]パネルへのアラートメッセージの表示は,[システムを監視する]を選択しただけで実行されます。
- ローカルシステムビューアから表示する[システム監視の条件設定]ウィンドウでの設定
システム監視の対象ごとの設定です。各監視項目に対して,監視の有無,通知するイベントの種類,およびアラート発生時の処理を設定します。これらの設定条件を,監視条件と呼びます。デフォルトでは,すべての監視条件がオンになっています。監視条件の詳細については,「(2) 監視条件」を参照してください。
ここでは,[システム監視の条件設定]ウィンドウで設定する監視条件について説明します。設定した監視条件は,ファイルとして保存したり,保存したファイルから読み込んだりできます。なお,[システム監視の条件設定]ウィンドウを表示するには,Administrator権限が必要です。
- <この項の構成>
- (1) [システム監視の条件設定]ウィンドウ
- (2) 監視条件
- (3) [プロパティ]ダイアログボックスでの設定
- (4) 監視条件の保存と読み込み
(1) [システム監視の条件設定]ウィンドウ
[ローカルシステムビューア]ウィンドウで[ツール]−[システム監視の条件設定]メニューを選択すると,[システム監視の条件設定]ウィンドウが表示されます。Administrator権限を持たない一般ユーザとしてログオンした場合,[ツール]−[システム監視の条件設定]メニューは選択できません。
- 参考
- [システム監視]アイコンを右クリックして表示されるメニューからも,[システム監視の条件設定]ウィンドウを表示できます。[システム監視]アイコンについては,「11.8.3 [システム監視]アイコンの利用」を参照してください。
[システム監視の条件設定]ウィンドウを,次の図に示します。
図11-26 [システム監視の条件設定]ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/CLT0590.GIF)
このウィンドウ中のチェックボックスを選択することで,監視項目ごとに監視条件を設定します。監視項目欄には,次に示す2種類の項目が表示されます。
- ハードディスクの使用容量(論理ドライブ単位で監視します)
- 仮想メモリの使用容量
これらの項目に対して「監視」チェックボックスを選択すると,システム監視の対象となります。また,「監視」を設定した項目に,アラートメッセージの通知方法(「アラートメッセージの表示」,「アラート履歴を取得」,および「アラートを上位システムに通知」)を設定すると,それぞれの方法でアラートを通知できます。
また,監視項目名をダブルクリックすると,各監視項目の[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでも,同様に監視条件を設定できます。さらに,[プロパティ]ダイアログボックスでは,監視する間隔や,しきい値といった詳細な設定もできます。[プロパティ]ダイアログボックスでの設定については,「(3) [プロパティ]ダイアログボックスでの設定」を参照してください。
[システム監視の条件設定]ウィンドウで監視条件を設定したあとは,[編集]−[設定の更新]メニューを選択して設定を更新してください。
次に,それぞれの監視条件について説明します。
各監視項目に設定できる監視条件を次に示します。ここでは,[システム監視の条件設定]ウィンドウでの名称を記していますが,[プロパティ]ダイアログボックスでは監視条件名が異なるものもあります。[プロパティ]ダイアログボックスでの名称や設定方法については,「(3) [プロパティ]ダイアログボックスでの設定」を参照してください。
- 監視
- その項目を監視対象とするかどうかを設定します。デフォルトはオンです。「監視」を設定した項目は,ローカルシステムビューアの[システム監視の状態]パネルでテキストが黒字で表示され,表示が30分ごとに更新されます。
- また,「監視」を選択していると,ほかの監視条件のチェックボックスが活性化し,設定できるようになります。
- この設定は,セットアップの[システム監視]パネルで「システムを監視する」チェックボックスがオンになっている場合に有効になります。
- 危険イベントの通知
- 監視項目が危険な状態になったときにアラートを通知します。デフォルトはオンです。このチェックボックスをオンにすると,危険しきい値の設定が有効になります。
- アラート発生時の処理のオプション(「アラートメッセージの表示」,「アラート履歴を取得」,および「アラートを上位システムに通知」)のどれかが選択されているときに,チェックボックスが活性化して設定できるようになります。
- 警告イベントの通知
- 監視項目が危険な状態に近づいたときにアラートを通知します。デフォルトはオンです。このチェックボックスをオンにすると,警告しきい値の設定が有効になります。
- アラート発生時の処理のオプション(「アラートメッセージの表示」,「アラート履歴を取得」,および「アラートを上位システムに通知」)のどれかが選択されているときに,チェックボックスが活性化して設定できるようになります。
- 正常イベントの通知
- 危険イベントや警告イベントの発行後に,監視項目が正常な状態になったときにアラートを通知します。デフォルトはオンです。
- アラート発生時の処理のオプション(「アラートメッセージの表示」,「アラート履歴を取得」,および「アラートを上位システムに通知」)のどれかが選択されているときに,チェックボックスが活性化して設定できるようになります。
- アラートメッセージの表示
- 監視項目で異常が検知されたとき,ポップアップメッセージを表示してアラートを通知します。デフォルトはオンです。
- この設定は,セットアップの[システム監視]パネルで「アラートメッセージを表示する」がオンになっている場合に有効になります。ポップアップメッセージの表示によるアラート通知については,「11.8.4(3) ポップアップメッセージでアラートを通知する」を参照してください。
- アラート履歴を取得
- 監視項目で異常が検知されたとき,アラートメッセージを履歴に表示します。デフォルトはオンです。
- 表示したアラートメッセージは,ローカルシステムビューアの[アラート履歴]パネルで確認できます。アラート履歴の表示については,「11.8.4(2) ローカルシステムビューアの[アラート履歴]パネルにアラートメッセージを表示する」を参照してください。
- アラートを上位システムに通知
- 監視項目で異常が検知されたとき,発生したアラートを上位システムに通知します。デフォルトはオンです。
- 上位システムでは,CSV形式のファイル,Windows NTのイベントビューア,またはJP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面からアラートメッセージを確認できます。
- この設定は,セットアップの[システム監視]パネルで「アラートを上位システムに通知する」がオンになっている場合に有効になります。アラートの上位システムへの通知については,「11.8.4(4) 上位システムへアラートを通知する」を参照してください。
- 監視の間隔
- 対象を監視する間隔を表示します。表示される監視の間隔の範囲は,1〜10時間です。デフォルトは,1時間です。
- 監視の間隔を設定するには,設定したい監視項目名をダブルクリックし,表示される[プロパティ]ダイアログボックスで値を設定します。[システム監視の条件設定]ウィンドウでは,現在の値の参照だけできます。
- 危険しきい値
- 危険イベントを発生させるかどうかの境界値を表示します。使用容量がここに示す値を超えると危険イベントが発行されます。デフォルトは95%です。
- 危険しきい値を設定するには,設定したい監視項目名をダブルクリックし,表示される[プロパティ]ダイアログボックスで値を設定します。[システム監視の条件設定]ウィンドウでは,現在の値の参照だけできます。
- 警告しきい値
- 警告イベントを発生させるかどうかの境界値を表示します。使用容量がここに示す値を超えると警告イベントが発行されます。デフォルトは90%です。
- 警告しきい値を設定するには,設定したい監視項目名をダブルクリックし,表示される[プロパティ]ダイアログボックスで値を設定します。[システム監視の条件設定]ウィンドウでは,現在の値の参照だけできます。
(3) [プロパティ]ダイアログボックスでの設定
[システム監視の条件設定]ウィンドウで監視項目名をダブルクリックすると,その監視項目の[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。[プロパティ]ダイアログボックスを,次の図に示します。ここでは,例として「ハードディスクの使用容量」の[プロパティ]ダイアログボックスを示します。
図11-27 [プロパティ]ダイアログボックス
![[図データ]](FIGURE/CLT0600.GIF)
[プロパティ]ダイアログボックスでは,[システム監視の条件設定]ウィンドウと同様に監視条件を設定できます。また,しきい値など,さらに詳細な監視条件も設定できます。[プロパティ]ダイアログボックスでの監視条件と設定方法について次に説明します。
(a) [プロパティ]ダイアログボックスでの監視条件
[プロパティ]ダイアログボックスと[システム監視の条件設定]ウィンドウでは,設定または参照できる監視条件は同じですが,表現が異なる場合があります。また,「監視の間隔」と「しきい値」は,[プロパティ]ダイアログボックスだけで変更できます。[プロパティ]ダイアログボックスと[システム監視の条件設定]ウィンドウの,監視条件名の対応を次の表に示します。
表11-2 監視条件名の対応
[プロパティ]ダイアログボックスでの監視条件名 |
[システム監視の条件設定]ウィンドウでの監視条件名 |
この項目を監視する |
監視 |
監視の間隔※ |
監視の間隔※ |
アラートの設定 |
アラート履歴を取得する |
アラート履歴を取得 |
アラートメッセージを表示する |
アラートメッセージの表示 |
アラートを上位システムに通知する |
アラートを上位システムに通知 |
アラートを監視するイベント |
正常イベント |
正常イベントの通知 |
警告イベント |
警告イベントの通知 |
(警告イベントの)しきい値※ |
警告しきい値※ |
危険イベント |
危険イベントの通知 |
(危険イベントの)しきい値※ |
危険しきい値※ |
- 注※
- [プロパティ]ダイアログボックスでだけ設定できます。[システム監視の条件設定]ウィンドウでは,設定値の確認だけができます。
(b) [プロパティ]ダイアログボックスでの値の設定方法
[プロパティ]ダイアログボックスで監視の間隔やイベントのしきい値を設定するには,スライドバーを操作するか,値を直接入力します。直接入力した場合,[Enter]キーまたは[Tab]キーを押すと,スライドバーにも入力値が反映されます。値の設定後,[OK]ボタンまたは[適用]ボタンをクリックすると,設定値がシステム監視条件として有効になります。設定値をデフォルトに戻す場合は,[初期状態に戻す]ボタンをクリックしてください。
(4) 監視条件の保存と読み込み
設定したシステム監視条件は,ファイルとして保存できます。また,保存したファイルからシステム監視条件を読み込んで利用することもできます。システム監視条件の保存と読み込みの方法を次に示します。
- システム監視条件の保存方法
[システム監視の条件設定]ウィンドウで,[ファイル]−[設定の保存]メニューを選択してください。
表示されたダイアログボックスで,パスを設定して保存します。ファイル名は,デフォルトでALERTDBと表示されます。ファイル名の変更はできますが,拡張子は付けないでください。
- システム監視条件の読み込み方法
[システム監視の条件設定]ウィンドウで,[ファイル]−[設定の読み込み]メニューを選択してください。
表示されたダイアログボックスで,読み込みたいファイルを設定します。
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