JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
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オフラインインストールの手順を次の図に示します。
図7-17 オフラインインストールの手順
![[図データ]](FIGURE/RIM0610.GIF)
- インストールするソフトウェアをパッケージングする。
パッケージャで,インストールするソフトウェアをパッケージングします。
ただし,[JP1/NETM/DMパッケージング]ダイアログボックスで,設定できない環境変数や,無効になる設定項目があります。これらについては,「(6) オフラインインストールを実行するときの注意事項」を参照してください。
- インストール媒体を準備する。
配布管理システムで,インストールするパッケージの情報を格納したパッケージ情報ファイルを作成します。パッケージ情報ファイルを作成すると,同時にインストール実行プログラム,およびプログラム自動実行ファイルが出力されます。
インストール媒体の準備方法については,「(2) インストール媒体の準備」を参照してください。
- インストール媒体をオフラインマシンへ搬送する。
パッケージ情報ファイル,インストール実行プログラム,およびプログラム自動実行ファイルを,CD-RやMOなどの媒体に格納してオフラインマシンへ搬送します。
- インストールを実行する。
オフラインマシンでインストール実行プログラムを実行すると,インストールパッケージ情報ファイルに含まれるパッケージがインストールされます。
インストールの実行方法については,「(3) オフラインマシンでのインストールの実行」を参照してください。
- インストール結果ファイルを配布管理システムへ搬送する。
インストール時に出力されるインストール結果ファイルを,FD,CD-R,MOなどの媒体に格納して,配布管理システムへ搬送します。オフラインマシンと配布管理システムがネットワークで接続されている場合は,このファイルをメールに添付して搬送することもできます。
- インストール結果を確認する。
テキストエディタでインストール結果ファイルを開いて確認します。また,オフラインマシンからのインベントリ情報取得機能を使ってインストール結果を確認することもできます。
インストール結果の確認方法については,「(4) オフラインマシンでのインストール結果の確認」を参照してください。
インストール媒体は,パッケージを管理している配布管理システムのリモートインストールマネージャで準備します。インストール媒体には,次の四つのファイルを格納します。
- パッケージ情報ファイル(ファイル名:DMLINST.BIN)
- インストール実行プログラム(ファイル名:DMLINST.EXE)
- プログラム自動実行ファイル(ファイル名:AUTORUN.INF)
- インストール実行プログラムのマニフェストファイル(ファイル名:dmlinst.exe.MANIFEST)
パッケージ情報ファイルの作成方法を次に示します。なお,インストール実行プログラムおよびプログラム自動実行ファイルは,パッケージ情報ファイルと同時に作成されます。
- [パッケージ]ウィンドウで,インストールするパッケージを選択する。
同じキャビネット内のパッケージは複数選択できます。
- [ファイル]メニューの[オフラインマシンの管理]から[インストール媒体作成]を選択する。
[インストール媒体作成]ダイアログボックスが表示されます。
図7-18 [インストール媒体作成]ダイアログボックス
![[図データ]](FIGURE/RIM0620.GIF)
「インストールするパッケージのリスト」には,[パッケージ]ウィンドウで選択したパッケージが表示されます。
- 必要に応じて,パッケージのインストール順を変更する。
「インストールするパッケージのリスト」の上から順にパッケージがインストールされます。インストール順を入れ替える場合は,パッケージを選択して,[↑]または[↓]ボタンをクリックしてください。
- 必要に応じて,パッケージのインストール条件を変更する。
インストール先ディレクトリやソフトウェア条件などの,パッケージのインストール条件を変更する場合は,パッケージを選択して[変更]ボタンをクリックしてください。[インストール条件の変更]ダイアログボックスが表示され,インストール条件を変更できます。
このダイアログボックスは,リモートインストールの実行時に使用する[インストール条件の変更]ダイアログボックスと同じです。
ただし,ダイアログボックスの[スケジュール]パネルの機能は,すべて空白で非活性となり,変更できません。このほかの[インストール条件の変更]ダイアログボックスの指定内容については,「2.3.2(3) インストール条件の変更」を参照してください。
- [作成]ボタンをクリックする。
[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。
- パッケージ情報ファイル,インストール実行プログラム,およびプログラム自動実行ファイルを格納するフォルダを選択し,[OK]ボタンをクリックする。
インストール媒体の作成中を示すダイアログボックスが表示され,選択したフォルダに,パッケージ情報ファイル,インストール実行プログラム,およびプログラム自動実行ファイルが作成されます。
準備したインストール媒体を,パッケージをインストールしたいオフラインマシンへ搬送してください。オフラインマシンでのインストール方法を次に示します。
なお,オフラインインストールの実行時には,クライアントの幾つかの設定が無効となります。詳細については,「(6) オフラインインストールを実行するときの注意事項」を参照してください。
- オフラインマシンで,JP1/NETM/DMの機能が実行されていないことを確認する。
JP1/NETM/DMのほかの機能が実行されている間は,オフラインインストールできません。機能が終了されるまで待ってください。
- パッケージ情報ファイルがインストール実行プログラムと同じフォルダにあることを確認し,インストール実行プログラムを実行する。
インストール実行中は[パッケージのインストール]ダイアログボックスが表示され,インストールの実行状況を確認できます。
媒体がCD-Rの場合は,ドライブにセットするとプログラム自動実行ファイルが読み込まれ,自動的にインストールが開始されます。
また,インストール実行プログラムは,コマンド形式で実行することもできます。インストール実行コマンドについては,「(5) オフラインインストールの実行コマンド(dmlinstコマンド)」を参照してください。
- インストール結果ファイルが出力できなかった場合は,表示される[インストール結果ファイルの保存]ダイアログボックスで出力先を選択し,[OK]ボタンをクリックする。
[キャンセル]ボタンをクリックすると,インストール結果ファイルは出力されません。
インストールが終わると,インストール実行ファイルと同じフォルダに,インストール結果ファイル(ファイル名:dmlinst.txt)が出力されます。出力先にインストール結果ファイルがすでにある場合は,ファイルの末尾にインストール結果が追加されます。
インストール時に出力されるインストール結果ファイルを,配布管理システムに搬送してください。インストール結果ファイルをテキストエディタで開いて,インストール結果を確認します。
また,インストール結果は,インベントリ情報取得機能を使って確認することもできます。オフラインマシンからインベントリ情報を取得する方法については,「7.7.2 オフラインマシンからのインベントリ情報と稼働情報の取得」を参照してください。ネットワークに接続しているPCにオフラインインストールした場合は,ネットワークを介してインベントリ情報を取得できます。ネットワークを介してインベントリ情報を取得する方法については,「3.2 ソフトウェア情報を取得する」を参照してください。
ここでは,インストール結果ファイルの出力形式について説明します。インストール結果ファイルの出力形式を次の図に示します。
図7-19 インストール結果ファイルの出力形式
![[図データ]](FIGURE/RIM0630.GIF)
インストール結果はパッケージごとに1行ずつ出力されます。各項目はタブ文字で区切られます。各項目の詳細は次のとおりです。
- 日付
パッケージをインストールした年月日が,YYYY/MM/DDの形式で出力されます。
- 時刻
パッケージをインストールした時分秒が,hh:mm:ssの形式で出力されます。
- 結果
インストール結果が,次のどちらかの値で出力されます。
- ホスト名
インストールを実行したクライアントのホスト名が出力されます。ホスト名がないクライアントの場合は,ホスト識別子から先頭の「#」を削除した値が出力されます。
- IPアドレス
インストールを実行したクライアントのIPアドレスが出力されます。IPアドレスがないクライアントの場合は,「127.0.0.1」が出力されます。
- パッケージ名
インストールしたパッケージの名称が出力されます。
- パッケージ情報
インストールしたパッケージの情報が,次の形式で出力されます。
d.cc.pppppp.vvvv.ssss
- d :パッケージの種別
(WS(UNIX)を示す「C」,またはPC(Windows)を示す「D」)
- cc :キャビネット識別ID
- pppppp :パッケージ識別ID
- vvvv :バージョン/リビジョン
- ssss :世代番号
- 保守コード
インストール結果を示す保守コードが出力されます。
- ホスト識別子
インストールを実行したクライアントのホスト識別子が出力されます。
オフラインマシンで実行する,dmlinstコマンドについて説明します。
- 機能
- パッケージ情報ファイル(ファイル名:DMLINST.BIN)に含まれるパッケージをオフラインマシンにインストールします。インストール結果は,インストール結果ファイル(ファイル名:dmlinst.txt)に出力されます。
- 形式
dmlinst.exe [/I パッケージ情報ファイルのディレクトリ]
[/O インストール結果ファイルの出力先ディレクトリ]
[/S]
- オプション
- /I
パッケージ情報ファイル(ファイル名:DMLINST.BIN)のディレクトリのフルパスを指定します。
省略した場合は,インストール実行プログラム(ファイル名:DMLINST.EXE)と同じディレクトリにあるパッケージ情報ファイルが読み込まれます。
- /O
インストール結果ファイル(ファイル名:dmlinst.txt)の出力先ディレクトリのフルパスを指定します。出力先にインストール結果ファイルがすでにある場合は,ファイルの末尾に結果が追加されます。
省略した場合は,インストール実行プログラム(ファイル名:DMLINST.EXE)と同じディレクトリにインストール結果ファイルが出力されます。
- /S
オフラインインストールの実行時に,次に示すダイアログボックスを表示させない場合に指定します。
・[パッケージのインストール]ダイアログボックス
・[インストール結果ファイルの保存]ダイアログボックス
・インストール結果を表示するダイアログボックス
・オフラインインストール固有のエラーダイアログボックス
- 実行例
- パッケージ情報ファイルの格納先が「C:\Program Files\Hitachi\NETMDMP\DMPRM」,インストール結果ファイルの出力先が「A:\」の場合の例を次に示します。
dmlinst.exe /I "C:\Program Files\Hitachi\NETMDMP\DMPRM" /O "A:\"
クライアントでオフラインインストールを実行するときには,次の点に注意してください。
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