JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
ここでは,Windows NTのJP1/NETM/DM Clientで「一般ユーザ権限でのインストール機能」を使用する場合の指定方法および制限事項について説明します。
リモートインストール時のインストール方法には,ファイルのコピーだけでインストールが終了するバックグラウンドインストールモードと,GUIを使用するGUIインストールモードとがあります。日立プログラムプロダクト,他社ソフトウェアなどの流通ソフトウェアは,ほとんどがGUIインストールモードを使用します。
しかし,クライアントがWindows NTの場合,GUIインストールモードのパッケージは,クライアントをインストールしたユーザがログオンした状態でないとインストールされないで,処理中ダイアログも表示されません。
ただし,JP1/NETM/DM Clientの場合は,クライアントのセットアップで「一般ユーザ権限でのインストール機能」を使用するように設定することで,Administrator権限を持たないユーザ(一般ユーザ)や,クライアントをインストールしたユーザ以外のAdministrator権限を持ったユーザがログオンした状態でも,GUIインストールモードでのインストールや処理中ダイアログの表示ができます。次のレジストリのアクセス権は,一般ユーザが変更できないように設定しておいてください。
「一般ユーザ権限でのインストール機能」を設定するには,[クライアントセットアップ]ダイアログボックスの[権限]パネルで,「一般ユーザ権限で使用する」チェックボックスをオンにします。
図11-7 [権限]パネル
なお,バックグラウンドインストールモードのパッケージは,ログオンしているユーザの権限に関係なくインストールされます。
「一般ユーザ権限でのインストール機能」を使用する場合,クライアントでは次のような制限があります。
「一般ユーザ権限でのインストール機能」を使用する場合,スタートアッププログラムの移行時には次に示す制限があります。
実際に一般ユーザ権限でパッケージをインストールした場合,プログラムフォルダの作成が,Administrator権限でインストールした場合と異なります。ログオンするユーザの権限と,インストーラで作成するプログラムフォルダの種別を次に示します。
一般ユーザ権限でパッケージをインストールした場合は,必要に応じて,プログラムフォルダを手動で移行してください。
インストーラで作成するプログラムフォルダの種別 | ログオンするユーザの権限 | |
---|---|---|
Administrator | 一般ユーザ | |
個人 | 個人 | "Default User"※1 |
共通 | 共通 | 共通または個人※2 |
なし(16bitアプリケーション) | 共通 | 個人 |
一般ユーザ権限でログオンした場合で,クライアントマネージャでクライアントを停止したとき,または[クライアント常駐・ポーリング]パネルの「クライアントを常駐する」チェックボックスおよび[権限]パネルの「非常駐でジョブ実行またはパッケージセットアップマネージャを使用する」チェックボックスを両方オフにしたときには,次に示す制限があります。
レジストリのHKEY_CURRENT_USERを操作する設定をしたAITファイルを使用してリモートインストールする場合,Administrator権限を持ったユーザでクライアントにログオンしている必要があります。
一般ユーザ権限でログオンした場合は,HKEY_CURRENT_USERへのアクセス権がないため,AITファイルが操作するレジストリが自動的にHKEY_USERS\.DEFAULTに変更されます。これによって,インストールが正しく実行できない場合があります。
コマンドプロンプトを使用するプログラムやバッチファイルを外部プログラムとして指定したパッケージを,「一般ユーザ権限でのインストール機能」を使用するように設定したクライアントに対してインストールする場合,バックグラウンドインストールを指定しても,外部プログラムの起動時にコマンドプロンプト画面が表示されます。
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