uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説

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3.4.1 カスタム申請のソース帳票を作成する

この項では,カスタム申請のソース帳票を作成する方法を説明します。

<この項の構成>
(1) 例題の説明
(2) カスタム申請のソース帳票の作成手順

(1) 例題の説明

ここでは,カスタム申請のソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」を例に挙げて説明します。申請者がソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」で契約先の名前を入力すると,帳票「販売契約稟議」の帳票モジュール項目「契約先名」に反映されます。

ソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」と帳票「販売契約稟議」を次に示します。

図3-7 ソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」

[図データ]

図3-8 帳票「販売契約稟議」

[図データ]

(2) カスタム申請のソース帳票の作成手順

カスタム申請のソース帳票を作成する手順について説明します。

操作手順

  1. メイン画面で[ファイル]−[新規作成]を選択します。
    [構成一覧]領域に,帳票IDの入力欄が表示されます。
  2. 帳票IDを入力します。
    この例題では,"PreSampleConsultation"と入力してください。
  3. [構成一覧]領域で帳票IDを選択して[生成]−[定義編集]を選択するか,帳票IDをダブルクリックするか,または帳票IDを選択して右クリックすると表示されるメニューで[定義編集]コマンドを選択します。
    [基本情報]タブが前面に表示された状態で,[帳票定義]画面が表示されます。
  4. [基本情報]タブで,[帳票情報]領域の項目を定義します。
    この例題では,次のように定義してください。
    項目名 この例題での定義内容
    [帳票名]テキストボックス 販売契約稟議をカスタムするための帳票
    [帳票ID]テキストボックス PreSampleConsultation
    [帳票パッケージ名]テキストボックス Hitachi
  5. [カスタム申請のソース帳票]チェックボックスをオンにします。
    [カスタム申請]タブが活性になります。また,[基本情報]タブの[DBアクセス専用帳票]チェックボックスならびに[ビジネスプロセス定義]領域,および[作業関連]タブが非活性になります。
     
    項目を設定した[基本情報]タブを次に示します。

    [図データ]

  6. ソース帳票にユーザ追加処理を追加したい場合は,[ユーザ処理]タブで必要な情報を設定します。
    操作手順の詳細は,「3.2.4(2)(c) ユーザ追加処理について定義する」を参照してください。
  7. [帳票モジュール]タブで,ソース帳票を構成する帳票モジュールや帳票モジュールの並び順などを定義します。
    操作手順の詳細は,「3.2.4(2)(d) 帳票モジュールを定義する」を参照してください。
  8. [カスタム申請]タブを選択します。
    [カスタム申請]タブが前面に表示されます。このタブで,ソース帳票に必要な情報を設定します。
    [カスタム申請]タブの詳細は,「付録A.5(5) [カスタム申請]タブ」を参照してください。
  9. [ターゲット帳票ID]領域の[参照]ボタンをクリックします。
    [帳票IDの選択]ダイアログが表示されます。
    なお,ターゲット帳票IDとは,ソース帳票で条件を入力したあとに表示されるカスタム申請帳票のIDです。
  10. カスタム申請帳票の帳票IDを選択します。
    ここで選択した帳票IDのカスタム申請帳票が,定義しているソース帳票のターゲットになります。この例題では,"SampleConsultation"を選択してください。
  11. [選択]ボタンをクリックします。
    [帳票IDの選択]ダイアログが閉じて,[カスタム申請]タブに戻ります。[ターゲット帳票ID]領域に,選択した帳票IDが表示されます。また,[帳票モジュール表示条件一覧]領域に,選択した帳票に定義されている帳票モジュールIDおよび判定用項目変数名が表示されます。
  12. [帳票モジュール表示条件一覧]領域で,カスタム申請帳票の帳票モジュールの表示制御を設定します。
    [帳票モジュール表示条件一覧]領域の項目の内容は次のとおりです。
    帳票モジュールID
    カスタム申請帳票の帳票モジュールのIDです。
    判定用項目変数名
    ソース帳票内の表示条件となる項目変数の名前です。変更したい判定用項目変数名をクリックすると,[...]ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると表示される[判定用項目変数名編集]ダイアログで,予約語の一覧から判定用項目変数名を選択できます。
    比較値
    判定用項目変数名と比較する値です。この比較結果が,「真」の場合,該当する帳票モジュールがカスタム申請帳票に表示されます。
    [比較値]欄をクリックすると,値を入力できます。
    この例題では,判定用項目変数名を次のように設定してください。なお,比較値を設定する必要はありません。
    帳票モジュールID この例題で設定する判定用項目変数名
    SalesContract _Const_True
    Settlement _Const_True
    Request _Const_True
  13. 継承項目を設定します。
    継承項目とは,ソース帳票からカスタム申請帳票に継承する項目です。
    [継承項目一覧]領域の[追加]ボタンをクリックすると表示される[継承項目の追加]ダイアログで,ソース項目(ソース帳票の帳票モジュール項目)と,ソース項目の値を継承するターゲット項目(カスタム申請帳票の帳票モジュール項目)を設定します。
    この例題では,次のようにソース項目とターゲット項目を設定してください。
    設定項目 この例題での設定内容 意味
    ソース項目 Name.PreUserInfo ソース帳票の契約先名
    ターゲット項目 CompanyName.SalesContract ターゲット帳票の契約先名
     
    項目を設定した[継承項目の追加]ダイアログを次に示します。

    [図データ]

  14. ソース帳票でDBアクセスへの入出力処理をしたい場合は,[DBアクセス]タブで必要な情報を定義します。
    操作手順の詳細は,「3.2.5(2)(e) DBアクセス時に必要な情報を定義する」を参照してください。
  15. ソース帳票定義ファイルの管理情報を,[プロパティ]タブで定義します。
    操作手順の詳細は,「3.2.4(2)(f) 帳票定義ファイルの管理情報を定義する」を参照してください。
  16. [帳票定義]画面の[OK]ボタンをクリックします。
    これで,カスタム申請のソース帳票の定義が完了しました。[帳票定義]画面が閉じて,メイン画面に戻ります。メイン画面の[詳細情報一覧]領域には,[帳票定義]画面で定義された内容が表示されます。
  17. 帳票ファイル(JSP形式)を生成します。
    操作手順の詳細は,「3.2.6 帳票ファイル(JSP形式)を生成する(BLC帳票の場合)」を参照してください。
注意事項
カスタム申請時に使用する帳票データ初期化メソッド(BLCFormControl.initFormTagメソッド)では,帳票データの送信ログ用の項目値1〜項目値10の初期設定はできません。