uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
ここでは,カスタム申請のソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」を例に挙げて説明します。申請者がソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」で契約先の名前を入力すると,帳票「販売契約稟議」の帳票モジュール項目「契約先名」に反映されます。
ソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」と帳票「販売契約稟議」を次に示します。
図3-7 ソース帳票「販売契約稟議をカスタムするための帳票」
図3-8 帳票「販売契約稟議」
(2) カスタム申請のソース帳票の作成手順
カスタム申請のソース帳票を作成する手順について説明します。
操作手順
- メイン画面で[ファイル]−[新規作成]を選択します。
[構成一覧]領域に,帳票IDの入力欄が表示されます。
- 帳票IDを入力します。
この例題では,"PreSampleConsultation"と入力してください。
- [構成一覧]領域で帳票IDを選択して[生成]−[定義編集]を選択するか,帳票IDをダブルクリックするか,または帳票IDを選択して右クリックすると表示されるメニューで[定義編集]コマンドを選択します。
[基本情報]タブが前面に表示された状態で,[帳票定義]画面が表示されます。
- [基本情報]タブで,[帳票情報]領域の項目を定義します。
この例題では,次のように定義してください。
項目名 |
この例題での定義内容 |
[帳票名]テキストボックス |
販売契約稟議をカスタムするための帳票 |
[帳票ID]テキストボックス |
PreSampleConsultation |
[帳票パッケージ名]テキストボックス |
Hitachi |
- [カスタム申請のソース帳票]チェックボックスをオンにします。
[カスタム申請]タブが活性になります。また,[基本情報]タブの[DBアクセス専用帳票]チェックボックスならびに[ビジネスプロセス定義]領域,および[作業関連]タブが非活性になります。
項目を設定した[基本情報]タブを次に示します。
- ソース帳票にユーザ追加処理を追加したい場合は,[ユーザ処理]タブで必要な情報を設定します。
操作手順の詳細は,「3.2.4(2)(c) ユーザ追加処理について定義する」を参照してください。
- [帳票モジュール]タブで,ソース帳票を構成する帳票モジュールや帳票モジュールの並び順などを定義します。
操作手順の詳細は,「3.2.4(2)(d) 帳票モジュールを定義する」を参照してください。
- [カスタム申請]タブを選択します。
[カスタム申請]タブが前面に表示されます。このタブで,ソース帳票に必要な情報を設定します。
[カスタム申請]タブの詳細は,「付録A.5(5) [カスタム申請]タブ」を参照してください。
- [ターゲット帳票ID]領域の[参照]ボタンをクリックします。
[帳票IDの選択]ダイアログが表示されます。
なお,ターゲット帳票IDとは,ソース帳票で条件を入力したあとに表示されるカスタム申請帳票のIDです。
- カスタム申請帳票の帳票IDを選択します。
ここで選択した帳票IDのカスタム申請帳票が,定義しているソース帳票のターゲットになります。この例題では,"SampleConsultation"を選択してください。
- [選択]ボタンをクリックします。
[帳票IDの選択]ダイアログが閉じて,[カスタム申請]タブに戻ります。[ターゲット帳票ID]領域に,選択した帳票IDが表示されます。また,[帳票モジュール表示条件一覧]領域に,選択した帳票に定義されている帳票モジュールIDおよび判定用項目変数名が表示されます。
- [帳票モジュール表示条件一覧]領域で,カスタム申請帳票の帳票モジュールの表示制御を設定します。
[帳票モジュール表示条件一覧]領域の項目の内容は次のとおりです。
- 帳票モジュールID
- カスタム申請帳票の帳票モジュールのIDです。
- 判定用項目変数名
- ソース帳票内の表示条件となる項目変数の名前です。変更したい判定用項目変数名をクリックすると,[...]ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると表示される[判定用項目変数名編集]ダイアログで,予約語の一覧から判定用項目変数名を選択できます。
- 比較値
- 判定用項目変数名と比較する値です。この比較結果が,「真」の場合,該当する帳票モジュールがカスタム申請帳票に表示されます。
- [比較値]欄をクリックすると,値を入力できます。
この例題では,判定用項目変数名を次のように設定してください。なお,比較値を設定する必要はありません。
帳票モジュールID |
この例題で設定する判定用項目変数名 |
SalesContract |
_Const_True |
Settlement |
_Const_True |
Request |
_Const_True |
- 継承項目を設定します。
継承項目とは,ソース帳票からカスタム申請帳票に継承する項目です。
[継承項目一覧]領域の[追加]ボタンをクリックすると表示される[継承項目の追加]ダイアログで,ソース項目(ソース帳票の帳票モジュール項目)と,ソース項目の値を継承するターゲット項目(カスタム申請帳票の帳票モジュール項目)を設定します。
この例題では,次のようにソース項目とターゲット項目を設定してください。
設定項目 |
この例題での設定内容 |
意味 |
ソース項目 |
Name.PreUserInfo |
ソース帳票の契約先名 |
ターゲット項目 |
CompanyName.SalesContract |
ターゲット帳票の契約先名 |
項目を設定した[継承項目の追加]ダイアログを次に示します。
- ソース帳票でDBアクセスへの入出力処理をしたい場合は,[DBアクセス]タブで必要な情報を定義します。
操作手順の詳細は,「3.2.5(2)(e) DBアクセス時に必要な情報を定義する」を参照してください。
- ソース帳票定義ファイルの管理情報を,[プロパティ]タブで定義します。
操作手順の詳細は,「3.2.4(2)(f) 帳票定義ファイルの管理情報を定義する」を参照してください。
- [帳票定義]画面の[OK]ボタンをクリックします。
これで,カスタム申請のソース帳票の定義が完了しました。[帳票定義]画面が閉じて,メイン画面に戻ります。メイン画面の[詳細情報一覧]領域には,[帳票定義]画面で定義された内容が表示されます。
- 帳票ファイル(JSP形式)を生成します。
操作手順の詳細は,「3.2.6 帳票ファイル(JSP形式)を生成する(BLC帳票の場合)」を参照してください。
- 注意事項
- カスタム申請時に使用する帳票データ初期化メソッド(BLCFormControl.initFormTagメソッド)では,帳票データの送信ログ用の項目値1〜項目値10の初期設定はできません。
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