帳票の基本情報,対応するビジネスプロセス定義,対応するユーザ追加処理,DBとのアクセス方法などを,[帳票定義]画面で定義します。
[帳票定義]画面の詳細は,「付録A.5 [帳票定義]画面(BLC帳票の場合)」を参照してください。
操作手順
- [構成一覧]領域で帳票IDを選択して[生成]−[定義編集]を選択するか,帳票IDをダブルクリックするか,または帳票IDを選択して右クリックすると表示されるメニューで[定義編集]コマンドを選択します。
[基本情報]タブが前面に表示された状態で,[帳票定義]画面が表示されます。
(a) 帳票の基本情報を定義する
[基本情報]タブで,帳票の基本情報を定義する手順を説明します。
操作手順
- [帳票名]テキストボックスに帳票の名前を入力します。
初期表示は,"formname1"となっています。この例題では,"販売契約稟議"と入力してください。
- 必要に応じて,[帳票ID]テキストボックスの帳票IDを変更します。
[帳票ID]テキストボックスには,「(1) 帳票定義ファイルを作成する」の操作2.で入力した帳票IDが表示されます。必要に応じて帳票IDを変更してください。
この例題では,変更しないでください。
- [帳票パッケージ名]テキストボックスにパッケージ名を入力します。
帳票パッケージ名とは,自動生成帳票クラスのパッケージ名です。パッケージとは,Javaの仕様で関連したクラスのグループのことです。自動生成帳票クラスとは,帳票の生成時に作成される帳票のクラスファイルのことです。
Javaのパッケージ名は,"jp.co.Hitachi.soft.blc."+"帳票パッケージ名"になります。
初期表示は,"package1"となっています。この例題では,"Hitachi"と入力してください。
- 特殊な帳票を作成する場合は,該当するチェックボックスをオンにします。
「カスタム申請のソース帳票」または「DBアクセス専用帳票」を作成する場合は,該当するチェックボックスをオンにします。
この例題では,チェックボックスをオンにしないでください。
- [ビジネスプロセス定義]領域で,帳票が対応するビジネスプロセス定義ファイルを選択します。
[参照]ボタンをクリックすると表示される[ビジネスプロセス定義ファイルの選択]ダイアログで,ビジネスプロセス定義ファイルを選択します。
この例題では,"販売契約稟議.hbx"を選択してください。
なお,帳票が対応するビジネスプロセス定義ファイルは,あらかじめデータフォルダ(「3.2.3 開発環境を設定する(BLC帳票の場合)」の操作3.で指定したフォルダ)に格納しておいてください。
項目を設定した[基本情報]タブを次に示します。
- 注意事項
- 帳票IDの一部またはすべてについて,英字の大文字と小文字を変更した場合,出力先フォルダに格納されている,大文字と小文字が異なるJavaクラスファイルおよびJSPファイルを削除し,JSPファイル用の帳票IDフォルダ名を変更する必要があります。デプロイするためにコピーする場合も,対象となるフォルダに大文字と小文字が異なるファイルおよびフォルダがないことを確認する必要があります。
- 帳票IDはシステム内で一意になるように指定してください。
- 帳票パッケージ名の一部またはすべてについて,英字の大文字と小文字を変更した場合,出力先フォルダにある大文字と小文字が異なるフォルダ名も正しく変更する必要があります。デプロイするためにコピーする場合も,対象となる環境に大文字と小文字が異なるフォルダがないことを確認する必要があります。
- 帳票ジェネレータ(BLSG)機能でビジネスプロセス定義を読み込んだあとで,CSCIW-Definerによってビジネスプロセス定義を変更した場合,必ず帳票ジェネレータ(BLSG)機能で再読み込みを実行してください。再読み込みを実行しないで帳票ジェネレータ(BLSG)機能で帳票を保存した場合,ビジネスプロセス定義が上書きされるため,矛盾が発生するおそれがあります。
- BLSGでは階層定義を使用しているビジネスプロセス定義を読み込むことはできません。
(b) 作業(WorkItem)について定義する
[作業関連]タブで,帳票が各作業(WorkItem)で実行する処理や表示の切り替えなどについて定義する手順を説明します。
操作手順
- [作業関連]タブを選択します。
[作業関連]タブが前面に表示されます。
- [DB出力作業]領域の[DB出力作業リストの編集]ボタンをクリックします。
[DB出力作業選択]ダイアログが表示されます。このダイアログには,[基本情報]タブの[ビジネスプロセス定義]領域で指定したビジネスプロセス定義の作業(WorkItem)が一覧表示されます。一覧で,DBへの出力処理を実行する作業(WorkItem)をチェックします。
この例題では,何もチェックしないでください。
- [OK]ボタンをクリックします。
[作業関連]タブに戻ります。
- [宛先選択表示作業]領域の[宛先選択表示作業リストの編集]ボタンをクリックします。
[宛先選択表示作業選択]ダイアログが表示されます。一覧で,ユーザが帳票を処理する時に宛先(次ノードの作業者)を選択させる作業(WorkItem)をチェックします。ここで選択した作業(WorkItem)では,帳票の下部に宛先選択ドロップダウンリストが表示されます。
この例題では,"(新規申請)","受付−受付","承認−承認",および"審査−審査"をチェックしてください。
チェックした[宛先選択表示作業選択]ダイアログを次に示します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[作業関連]タブに戻ります。
- [業務完了指示作業]領域の[業務完了指示作業リストの編集]ボタンをクリックします。
[業務完了指示作業選択]ダイアログが表示されます。一覧で,シンクノードに到達する前に案件を完了状態にさせる作業(WorkItem)をチェックします。
この例題では,"稟議−稟議"をチェックしてください。
チェックした[業務完了指示作業選択]ダイアログを次に示します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[作業関連]タブに戻ります。
[作業関連]タブを次に示します。
(c) ユーザ追加処理について定義する
[ユーザ処理]タブで,帳票に追加するユーザ追加処理を定義する手順を説明します。なお,ユーザ追加処理を作成しない場合は,設定する必要はありません。
操作手順
- [ユーザ処理]タブを選択します。
[ユーザ処理]タブが前面に表示されます。
- 必要に応じて,ユーザ定義クラスを設定します。
ユーザ追加処理をJavaクラスで作成する場合に設定します。[ユーザ定義クラスをインポートする。]チェックボックスをオンにして,ユーザが作成したJavaクラスの名前を[クラス名]テキストボックスに入力します。拡張子を入力する必要はありません。
ユーザが作成したJavaクラスは,"jp.co.Hitachi.soft.blc."+"帳票パッケージ名" のフォルダに格納してください。
この例題では,ユーザ定義クラスを設定しません。
なお,帳票ジェネレータ(BLSG)機能では,ユーザ定義クラスを作成する際に利用できるJavaクラス「SampleConsultation_1_userServerSideClass.java」をサンプルとして提供しています。詳細は「付録F サンプル帳票の構築方法」参照してください。
- 必要に応じて,ユーザ定義スクリプトを設定します。
ユーザ追加処理をJavaScriptで作成する場合に設定します。[ユーザ定義スクリプトをインクルードする。]チェックボックスをオンにして,ユーザが作成したJavaScriptファイルの名前を[スクリプトファイル名]テキストボックスに入力します。拡張子は,".inc"を入力します。
なお,ユーザが作成したJavaScriptファイルは,帳票ファイル(JSP形式)と同じフォルダに格納してください。
この例題では,"SampleConsultation_1_userClientSideScript.inc"と入力してください。
項目を設定した[ユーザ処理]タブを次に示します。
ユーザ定義スクリプトのファイルは,必ずnative2asciiでエンコードしたファイルを利用してください。
(d) 帳票モジュールを定義する
[帳票モジュール]タブで,帳票を構成する帳票モジュールや,帳票モジュールの帳票上の並び順などを定義する手順を説明します。
操作手順
- [帳票モジュール]タブを選択します。
[帳票モジュール]タブが前面に表示されます。
- [追加]ボタンをクリックします。
[帳票モジュールの編集]ダイアログが表示されます。
- [帳票モジュールID]テキストボックスに,帳票に追加したい帳票モジュールのIDを入力します。
この例題では,"SalesContract"と入力してください。SalesContractは,帳票モジュール「販売契約」のIDです。なお,[参照]ボタンをクリックすると表示される[帳票モジュールIDの選択]ダイアログで,作成済みの帳票モジュールIDを選択することもできます。
- [各作業のモード]領域で,帳票モジュールの表示および入力制御を定義します。
帳票モジュールは,ビジネスプロセス定義の作業(WorkItem)ごとに表示/非表示および入力/参照の状態を切り替えられます。
各作業名の[モード]欄をクリックして,「入力」,「参照」,および「非表示」の3種類のモードから一つを選択してください。
この例題では,作業(WorkItem)「(新規申請)」は「入力」モードを,ほかの作業(WorkItem)はすべて「参照」モードを選択してください。
項目を設定した[帳票モジュールの編集]ダイアログを次に示します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[帳票モジュールの編集]ダイアログが閉じて,[帳票モジュール]タブに設定内容が反映されます。
この例題では,さらに帳票モジュールID「Settlement」と「Request」を追加する必要があります。Settlementは帳票モジュール「販売契約決済」,Requestは帳票モジュール「審査依頼部署」のIDです。これら二つの帳票モジュールはサンプルとして提供されているため,操作3.の[帳票モジュールIDの選択]ダイアログで選択することで,追加できます。
- 帳票モジュールの並び順を定義します。
[帳票モジュールID一覧]領域で,帳票モジュールIDを選択して,[↑]ボタンまたは[↓]ボタンをクリックしてください。帳票モジュールの並び順を入れ替えられます。
この例題では,上から「SalesContract」,「Settlement」,「Request」の順に設定してください。
項目を設定した[帳票モジュール]タブを次に示します。
(e) DBアクセス時に必要な情報を定義する
[DBアクセス]タブでは,帳票がDBとの入出力処理を実行するための定義(以降,DBアクセス定義と呼びます)をします。通常,DBアクセス定義は帳票モジュールごとに設定しますが,帳票ごとにDBアクセスをしたい場合は,[帳票定義]画面の[DBアクセス]タブで設定します。
なお,帳票定義のDBアクセス定義名は,帳票ジェネレータ(BLSG)機能によって,先頭に"F(帳票ID)_"が自動的に付加されます。この付加された部分は,変更できません。[DBアクセス定義の編集]ダイアログでDBアクセス定義名を設定する場合は,"_"のあとに目的のDBアクセス定義の名前を設定してください。
この例題では,帳票定義にDBアクセス定義を設定しません。
DBアクセス定義の基本的な定義の手順の詳細は,「3.2.5(2)(e) DBアクセス時に必要な情報を定義する」を参照してください。
また,DBアクセスの定義方法の詳細は,「3.5 DBアクセス定義の定義方法」を参照してください。
(f) 帳票定義ファイルの管理情報を定義する
管理者が帳票定義ファイルを管理するための情報を,[プロパティ]タブで定義する手順を説明します。
操作手順
- [プロパティ]タブを選択します。
[プロパティ]タブが前面に表示されます。
- [タイトル]テキストボックスに,帳票定義のタイトルを入力します。
この例題では,"サンプル(販売契約稟議)"と入力してください。
- [バージョン]テキストボックスに,帳票定義のバージョン番号を入力します。
バージョン番号は,帳票ファイル(JSP形式)のファイル名の最後に付けられます。初期表示は,"1"となっています。
この例題では,初期表示の「1」から変更しないでください。
- [作成者]テキストボックスに,帳票定義の作成者または提供先の顧客名を入力します。
この例題では,"(株)日立製作所"と入力してください。
- [分類]テキストボックスに,帳票定義の分類を入力します。
この例題では,"稟議"と入力してください。
- [コメント]テキストボックスに,帳票を識別するためのコメント(著作権表示や修正履歴など)を入力します。
この例題では,"All Rights Reserved. Copyright (C) 2002, Hitachi, Ltd."と入力してください。
これで,帳票定義ファイルの編集は完了です。[OK]ボタンをクリックすると,[帳票定義]画面が閉じて,メイン画面に戻ります。メイン画面の[詳細情報一覧]領域には,[帳票定義]画面で定義された内容が表示されます。
定義された内容が表示されたメイン画面を次に示します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2010, 2014, Hitachi, Ltd.