付録D.6 制御イメージの再作成
メインフレーム上の制御イメージ,およびPDE - Form Designerでイメージ種別にVOS3,VOS1,またはVOSKを指定して作成した制御イメージは,PDE for Openの制御イメージとしてそのまま転用できる場合があります。従来の制御イメージのPDE for Openへの移行性については,「付録D.1 制御イメージの移行性」を参照してください。
なお,次の場合は,印刷領域の扱いの差によって,制御イメージの再作成が必要となる場合があります。
(1) カット紙への移行またはラインプリンタからの移行を行う場合
印刷領域の扱いの違いから,FCBイメージの再作成が必要となります。
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連続紙センタ漢字プリンタからカット紙ページプリンタへ出力する場合
カット紙センタ漢字プリンタ用のFCBイメージを再作成してください。
連続紙の出力を変更しないでカット紙化する場合は,FCBに縮小指定を行います。
なお,用紙長が11インチまたは8.5インチの連続紙センタ漢字プリンタ用FCBの場合に限り,環境設定ユティリティを設定することでカット紙ページプリンタへ出力できます。詳細は,「7.2.7(1)(b) [FCBイメージ詳細設定]画面」の[縮小設定]を参照してください。
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センタラインプリンタ/センタ漢字ラインプリンタからカット紙ページプリンタへ出力する場合
カット紙センタ漢字プリンタ用のFCBイメージを再作成してください。
連続紙の出力を変更しないでカット紙化する場合は,FCBに縮小指定を行います。
なお,センタラインプリンタまたはセンタ漢字ラインプリンタでは,FCBで定義された行に対して文字が上端揃えで配置されますが,カット紙ページプリンタに移行した場合は,中央揃えで配置されます。
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センタラインプリンタ/センタ漢字ラインプリンタから連続紙ページプリンタへ出力する場合
連続紙センタ漢字プリンタ用のFCBイメージを再作成してください。
ホスト用互換形式の連続紙用FCBでは,印刷領域の違いのため,同一行間隔で同じ用紙サイズに出力できません。同一行間隔で同じ用紙サイズに出力したい場合は,PDE - Form Designerを使用して用紙サイズ・行間値拡張形式のFCBイメージを再作成してください。作成方法の詳細については,マニュアル「PRINT DATA EXCHANGE - Form Designer」を参照してください。
なお,センタラインプリンタまたはセンタ漢字ラインプリンタでは,FCBで定義された行に対して文字が上端揃えで配置されますが,連続紙ページプリンタに移行した場合は,中央揃えで配置されます。
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センタラインプリンタ/センタ漢字ラインプリンタから変換種別GDIでPrinfina IMPACT GXシリーズに出力する場合
連続紙センタ漢字プリンタ用のFCBイメージを再作成してください。
ホスト用互換形式の連続紙用FCBでは,印刷領域の違いがあるため,同一行間隔で同じ用紙サイズに出力できません。同一行間隔で同じ用紙サイズに出力したい場合は,PDE - Form Designerを使用して用紙サイズ・行間値拡張形式のFCBイメージを再作成してください。作成方法の詳細については,マニュアル「PRINT DATA EXCHANGE - Form Designer」を参照してください。
また,使用するFCBの形式に応じて次の設定をしてください。
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ホスト用互換形式のFCBを使用する場合
環境設定ユティリティの[連続紙設定]タブの用紙幅には実際の用紙幅から1インチ引いた値を,左マージンには実際の左マージンから0.5インチ引いた値を1/1,440インチ単位で指定してください。
(例)
幅15インチの連続紙を使用して用紙の左端0.5インチをマージンとする場合
環境設定ユティリティでは用紙幅に20,160(=(15−1)×1,440),左マージンに0を指定します。
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用紙サイズ・行間値拡張形式のFCBを使用する場合
PDE - Form Designerを用いて,実際の用紙幅と,左マージンおよび右マージンを指定した用紙サイズ・行間値拡張形式のFCBを作成し帳票に適用してください。環境設定ユティリティの[連続紙設定]タブの用紙幅補正値には-1インチを,左右マージン補正値には-0.5インチを1/1,440インチ単位で指定してください。
(例)
幅15インチの連続紙を使用して用紙の左端0.5インチと右端0.5インチをマージンとする場合
PDE - Form Designerを使用して,用紙幅に15インチを,左マージンに0.5インチを,右マージンに0.5インチを指定した用紙サイズ・行間値拡張形式のFCBを作成し帳票に適用します。環境設定ユティリティでは用紙幅補正値に-1440(=-1×1,440),左右マージン補正値に-720を指定します。
なお,センタラインプリンタまたはセンタ漢字ラインプリンタでは,FCBで定義された行に対して文字が上端揃えで配置されますが,変換種別GDIでPrinfina IMPACT GXシリーズに印刷した場合は,中央揃えで配置されます。
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(2) タイプ2書式からタイプC書式へ移行する場合
タイプ2書式の作成に使用していた記述文を使用してタイプC書式を作成する場合,タイプ2書式とタイプC書式の座標原点の違いによって,書式の出力位置にずれが発生することがあります。次に例を挙げ,ずれが発生する理由と対処方法を説明します。
(a) ずれが発生する理由
タイプ2書式の起点位置はFCB最終行の左下から算出されるのに対し,PDE for Openで使用するタイプC書式の標準の起点位置はFCB有効印字領域の左上となっています。このため,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)がFCBの行間隔合計と不一致の場合には,タイプ2書式とタイプC書式では出力位置が異なります。
なお,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)とは,次のどちらかを示します。
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書式記述文でOPTION文のDEPTHオペランドを指定している場合
DEPTHオペランドのページ長−印字禁止領域長
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書式記述文でOPTION文のDEPTHオペランドを指定していない場合
FORMS文のY長
例えば,タイプ2書式で使用していた書式記述文を修正なしでタイプC書式生成に使用する場合,FCBの行間隔合計を40ドット×62行で指定し,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)を40ドット×60行で指定すると,PDE for Openで出力時に2行分上がった位置に出力され,タイプ2書式と出力される位置が異なるという現象が起こります。
(b) 対処方法
次のどちらかの対処が必要になります。通常は環境設定ユティリティで指定してください。
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環境設定ユティリティの[制御イメージ設定]タブで,[書式の配置]に左下揃えを指定する
センタ漢字プリンタでのタイプ2書式の出力位置と同じ位置に,タイプC書式を出力します。書式の管理が複雑になることを避けるため,[書式の配置]の設定はシステムで統一することを推奨します。
なお,[書式の配置]に左下揃えを指定し,FCBの行が有効印字領域を超えて定義されている場合は,期待した位置に書式が出力されないことがあります。
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書式の出力位置が,タイプ2書式とタイプC書式で同じとなるように,書式記述文を修正する
「図D-5 タイプ2書式で使用していた書式記述文を修正なしでタイプC書式生成に使用する場合」の例では,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)がFCB行間隔合計と同じ40ドット×62行となるよう,書式記述文を変更して次に示す図のようなデザインとして定義することで,タイプ2書式とタイプC書式運用での出力位置を同じにできます。
図D‒6 タイプ2書式での運用でもタイプC書式の運用でも出力される位置が同じになる場合