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PRINT DATA EXCHANGE for Open


付録D.6 制御イメージの再作成

メインフレーム上の制御イメージ,およびPDE - Form Designerでイメージ種別にVOS3,VOS1,またはVOSKを指定して作成した制御イメージは,PDE for Openの制御イメージとしてそのまま転用できる場合があります。従来の制御イメージのPDE for Openへの移行性については,「付録D.1 制御イメージの移行性」を参照してください。

なお,次の場合は,印刷領域の扱いの差によって,制御イメージの再作成が必要となる場合があります。

〈この項の構成〉

(1) カット紙への移行またはラインプリンタからの移行を行う場合

印刷領域の扱いの違いから,FCBイメージの再作成が必要となります。

(2) タイプ2書式からタイプC書式へ移行する場合

タイプ2書式の作成に使用していた記述文を使用してタイプC書式を作成する場合,タイプ2書式とタイプC書式の座標原点の違いによって,書式の出力位置にずれが発生することがあります。次に例を挙げ,ずれが発生する理由と対処方法を説明します。

(a) ずれが発生する理由

タイプ2書式の起点位置はFCB最終行の左下から算出されるのに対し,PDE for Openで使用するタイプC書式の標準の起点位置はFCB有効印字領域の左上となっています。このため,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)がFCBの行間隔合計と不一致の場合には,タイプ2書式とタイプC書式では出力位置が異なります。

なお,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)とは,次のどちらかを示します。

  • 書式記述文でOPTION文のDEPTHオペランドを指定している場合

    DEPTHオペランドのページ長−印字禁止領域長

  • 書式記述文でOPTION文のDEPTHオペランドを指定していない場合

    FORMS文のY長

例えば,タイプ2書式で使用していた書式記述文を修正なしでタイプC書式生成に使用する場合,FCBの行間隔合計を40ドット×62行で指定し,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)を40ドット×60行で指定すると,PDE for Openで出力時に2行分上がった位置に出力され,タイプ2書式と出力される位置が異なるという現象が起こります。

図D‒5 タイプ2書式で使用していた書式記述文を修正なしでタイプC書式生成に使用する場合

[図データ]

(b) 対処方法

次のどちらかの対処が必要になります。通常は環境設定ユティリティで指定してください。

  • 環境設定ユティリティの[制御イメージ設定]タブで,[書式の配置]に左下揃えを指定する

    センタ漢字プリンタでのタイプ2書式の出力位置と同じ位置に,タイプC書式を出力します。書式の管理が複雑になることを避けるため,[書式の配置]の設定はシステムで統一することを推奨します。

    なお,[書式の配置]に左下揃えを指定し,FCBの行が有効印字領域を超えて定義されている場合は,期待した位置に書式が出力されないことがあります。

  • 書式の出力位置が,タイプ2書式とタイプC書式で同じとなるように,書式記述文を修正する

    図D-5 タイプ2書式で使用していた書式記述文を修正なしでタイプC書式生成に使用する場合」の例では,書式オーバレイの縦方向の大きさ(書式Y長)がFCB行間隔合計と同じ40ドット×62行となるよう,書式記述文を変更して次に示す図のようなデザインとして定義することで,タイプ2書式とタイプC書式運用での出力位置を同じにできます。

    図D‒6 タイプ2書式での運用でもタイプC書式の運用でも出力される位置が同じになる場合

    [図データ]