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PRINT DATA EXCHANGE for Open


付録D.5 書式オーバレイイメージの扱い

PDE for Openで書式出力する場合は,PDE - Form Designerでオープン用に生成した書式オーバレイの使用を推奨します。メインフレームでタイプ1,またはタイプ2書式を使用していたときは,FOG2 E2を使用して,PDE for Openが使用する書式オーバレイ(タイプC書式)に再コンパイルします。

メインフレーム(FOG2 E2)でVOS3,VOS1,またはVOSK用に作成したタイプC書式は,書式中に外字が含まれない場合,かつSTAMPSⅡ Windows95版 書式プロトタイピング機能でランダム・マッピングを指定して定義した書式でない場合に限って使用できます。それ以外の場合,FOG2 E2で生成した書式はオープン環境では正しく出力できません。PDE - Form Designerでオープン用に生成する必要があります。

書式の移行については,「付録D.1 制御イメージの移行性」を参照してください。また,PDE - Form Designerについては,マニュアル「PRINT DATA EXCHANGE - Form Designer」,FOG2 E2については,マニュアル「VOS3 書式オーバレイゼネレータ FOG2 E2」,マニュアル「VOSK 書式オーバレイゼネレータFOG2 E2」,「VOS1/LS FOG2 E2取扱説明書」,「VOS1/FS FOG2 E2取扱説明書」を参照してください。

なお,タイプC書式の座標原点は,タイプ1書式と同様ですが,タイプ2書式とは異なるため注意が必要です。詳細については,「付録D.6(2) タイプ2書式からタイプC書式へ移行する場合」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 書式オーバレイの描画仕様の違い

FOG2 E2,およびPDE - Form Designer(イメージ種別:VOS3,VOS1,VOSK)で生成した従来形式の書式オーバレイと,オープン形式の書式オーバレイ(PDE - Form Designer 01-02以降でイメージ種別:オープンで生成)では,描画仕様の違いがあります。書式オーバレイの描画仕様の違いについて次に示します。

表D‒1 書式オーバレイの描画仕様の違い

項目

描画仕様の相違点

イメージ種別:VOS3,VOS1,VOSK

イメージ種別:オープン※1

けい線描画

けい線種

20ドット一点鎖線

線のパターンがセンタ漢字プリンタと若干異なります。

8ドット一点鎖線

二点鎖線

網掛け描画

網掛け種別

種別1(ユーザパターン)

網掛け種別8(淡い)にして描画します。

種別4(濃い)

網掛けパターンがセンタ漢字プリンタと若干異なります。網掛けは,環境設定ユティリティの[網掛け設定]タブで調整してください。

種別6(中間)

種別8(淡い)

文字列

字体/書体

漢字辞書パターン

表示/印刷装置の文字となるため,センタ漢字プリンタと字体/書体が異なります。

センタ漢字プリンタ内字

出力する文字

漢字辞書パターン

KEIS→シフトJISへコード変換します。コード変換は基本文字セットおよび拡張文字セット1の文字だけサポートします。拡張文字セット3,ユーザ定義文字領域の文字については,正しく変換されません。※2※3

PDE - Form Designerで定義した文字で出力します。Windowsの外字も使用できます。

注※1

PDE - Form Designer 01-02以降で作成できます。

注※2

Windows特殊文字(シフトJISの(8740)16〜(879C)16)については,CommuniNetなどの端末エミュレータのコード変換仕様に合わせてJIS互換領域(KEISの(ADA1)16〜(ADFC)16)に割り当てています。

注※3

イメージ中の全角文字はKEISコードで格納されており,KEIS90とみなして変換します。KEIS78で書式を作成していた場合,文字によっては定義した文字と異なる文字で出力される場合があります。

(2) 書式オーバレイの色指定

書式オーバレイについては,文字や線などの項目単位に色を指定できます。書式オーバレイ定義時の色番号が,PDE for Openの色番号に対応します。色番号の対応について次に示します。

表D‒2 色番号の対応

書式オーバレイ記述文の色番号

PDE for Openの色番号

PDE for Openの標準色

0

1

1

2

2

3

3

4

4

5

5

6

6

7

7

8

8

(凡例)

−:該当なし。

注※

色番号0は黒で変換されます。また,色指定のない既存の書式オーバレイを再コンパイルして利用する場合は,PDE for Openで書式オーバレイ全体に対して,適用する色番号を指定できます。

(3) けい線の扱い

GDIでは,点線(1点線,4点線,8点線,12点線,および16点線)はすべて同一種類の点線として,鎖線(8鎖線および20鎖線)は同一種類の鎖線として扱われます。また,GDIではけい線のパターンがセンタ漢字プリンタとは異なります。このためGDIで実線以外のけい線を印刷すると,センタ漢字プリンタの印刷結果と一致しない場合があります。環境設定ユティリティの[網掛け設定]タブで線パターンに「ホスト互換パターン」を設定すると,センタ漢字プリンタの印刷結果とほぼ一致します(線の違いが区別できない現象を回避できます)。