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PRINT DATA EXCHANGE for Open


7.2.7 センタプリンタの制御イメージを設定する(制御イメージ設定)

[制御イメージ設定]タブでは,スプールデータに適用するセンタプリンタの制御イメージの扱いを設定します。

〈この項の構成〉

(1) 変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合

[図データ]

[制御イメージ設定]タブで設定できる項目を次に示します。

(a) FCBイメージ指定

漢字プリンタ出力モード(Kモード)およびノンインパクトプリンタ出力モード(ANモード)時に適用するFCBのプリフィクスを指定します。なお,各プリフィクスが対象とするFCBについては,「表2-12 FCBイメージの扱い(PDE for Open)」を参照してください。

Kモード用FCBID
  • [FCBA]

    指定されたFCBイメージのプリフィクスをFCBAとして扱います。

  • [FCBC]

    指定されたFCBイメージのプリフィクスをFCBCとして扱います(VOS3の場合)。

デフォルト値

FCBA

ANモード用FCBID
  • [FCB3]

    指定されたFCBイメージのプリフィクスをFCB3として扱います(VOS3の場合)。

  • [FCB4]

    指定されたFCBイメージのプリフィクスをFCB4として扱います(VOS3の場合)。

  • [FCB1]

    指定されたFCBイメージのプリフィクスをFCB1として扱います(VOS1の場合)。

デフォルト値

FCB3

[FCBイメージ名]

ジョブ属性にFCBイメージ名の指定がない場合に適用させるイメージ名を指定します。

デフォルト値

SB61

[詳細設定]ボタン

FCBイメージに関する詳細設定を行う場合にクリックします。クリックすると,[FCBイメージ詳細設定]画面が表示されます。[FCBイメージ詳細設定]画面については,「7.2.7(1)(b) [FCBイメージ詳細設定]画面」を参照してください。

(b) [FCBイメージ詳細設定]画面

<変換種別がGDIまたはPostScriptの場合>

[図データ]

<変換種別がPDFの場合>

[図データ]

[印刷面設定]

カット紙プリンタに出力する場合の印刷面に関する設定をします。なお,連続紙プリンタに出力する場合は設定しないでください。

[片面/両面]

片面/両面印刷について指定します。

  • [FCBイメージに従う]

    FCBイメージの指定に従い片面/両面印刷を行います。

  • [常に片面印刷]

    FCBイメージの指定に関係なく常に片面印刷を行います。

  • [常に両面印刷]

    FCBイメージの指定に関係なく常に両面印刷を行います。

    片面指定のFCBイメージを使用し,[とじ代]で[FCBイメージに従う]を指定した場合,とじ代位置は,次のように用紙の向きによって異なります。

    ・ランドスケープの場合:上

    ・ポートレートの場合:左

    ・正方形の場合:上

    注※ 用紙サイズ・行間値拡張形式のFCBイメージで正方形の任意用紙サイズにしているときだけです。

    なお,両面指定のFCBイメージの場合,とじ代位置はFCBイメージの指定に従います。

デフォルト値

 FCBイメージに従う

[とじ代]

とじ代について指定します。

  • [FCBイメージに従う]

    FCBイメージで指定されたとじ代位置で出力します。

  • [上]

  • [下]

  • [左]

  • [右]

    FCBイメージの指定に関係なく,常にここで指定したとじ代位置で出力します。

デフォルト値

 FCBイメージに従う

[180°回転指定の扱い](変換種別がGDIまたはPostScriptの場合)

FCBイメージによる180°回転指定を変換に適用するかどうかを指定します。

[無効にする]

FCBイメージでの180°回転指定を変換に適用しません。PDE for Open 01-08以前と同様の結果になります。

[有効にする]

FCBイメージでの180°回転指定を変換に適用します。180°回転指定のFCBイメージを使用した場合,印刷データと書式が180°回転して印刷されます。

デフォルト値

 無効にする

印刷データや書式の印刷方向はプリンタに依存します。穴あき用紙のセット方向がハードウェア側で制限されているプリンタでは,穴あき用紙使用時のとじ位置(穴の位置)がセンタプリンタからの移行前と異なってしまう場合があります。

このような場合,[有効にする]を選択した上で,180°回転指定のFCBイメージを使用すると,穴あき用紙使用時のとじ位置(穴の位置)を調節できます。

重要
  • 変換種別GDIでのファイル出力時は,FCBイメージの180°回転指定は常に無効になります。

  • Prinfina MANAGER SPが挿入するセパレータページに対しては,FCBイメージの180°回転指定は常に無効になります。

  • 同じFCBイメージを使用しても,印刷データや書式の印刷される方向が,センタプリンタとオープンプリンタで異なる場合があります。また,オープンプリンタの機種によっても異なる場合があります。このため,プリンタに応じてこの設定をしたあと,正しく印刷されるように調整する必要があります。

  • 同一のプリンタであっても,印刷データや書式の印刷される方向が,使用する変換種別によって異なる場合があります。このため,変換種別ごとにこの設定をしたあと,正しく印刷されるように調整する必要があります。

  • PDF変換の場合は,指定できません。

[縮小設定]

カット紙プリンタに出力する場合の縮小印刷に関する設定をします。なお,連続紙プリンタに出力する場合は設定しないでください。

[連続紙用FCBイメージ(8.5または11インチ)をカット紙出力に使用する]

用紙長が8.5インチまたは11インチのホスト用互換形式の連続紙用FCBイメージを用いてカット紙に出力する場合に指定します。

[縮小情報を直接指定する]チェックボックスと同時に指定できません。

  • 用紙長が8.5インチの場合

    縮小率100%(縮小なし)でカット紙(A4用紙,ランドスケープ,とじ代位置上側,回転なし)に出力します。

  • 用紙長が11インチの場合

    縮小率70%または75%でカット紙(A4用紙,ランドスケープ,とじ代位置上側,回転なし)に出力します。

注※

[印刷面設定]の[とじ代]に[FCBイメージに従う]を指定した場合の動作です。[FCBイメージに従う]以外を指定した場合,指定されたとじ代位置で出力します。

デフォルト値

 チェックなし

なお,カット紙(A4用紙)に出力するためには,縮小前の印刷データが次の表に示す有効印字領域幅の内側に収まるようにしてください。

表7‒24 各用紙長・縮小率での有効印字領域幅

用紙長

縮小率

有効印字領域幅(縮小前の値)

ドット(240dpi)

インチ

mm

8.5インチ

100%(縮小なし)

2,640

11

約279

11インチ

70%

3,529

約14.7

約373

11インチ

75%

3,361

約14

約355

[連続紙用FCBイメージ(11インチ)の縮小率]

用紙長が11インチのホスト用互換形式の連続紙用FCBイメージを用いる場合の縮小率を設定します。

  • [70%]

    A4用紙に縮小率70%で出力します。

  • [75%]

    A4用紙に縮小率75%で出力します。

デフォルト値

 70%

なお,[印刷面設定]の[片面/両面]と[縮小設定]の[連続紙用FCBイメージ(8.5または11インチ)をカット紙出力に使用する]を組み合わせた場合の動作は,使用するFCBイメージの種類によってそれぞれ異なります。FCBイメージの種類ごとの動作を次の表に示します。

表7‒25 ホスト用互換形式のカット紙用FCBイメージ,用紙サイズ・行間値拡張形式のFCBイメージ(定型用紙サイズおよび任意用紙サイズ)の場合

設定内容

連続紙用FCBイメージ(8.5または11インチ)をカット紙出力に使用する

指定なし

指定あり

片面/両面

FCBイメージに従う

FCBイメージの指定に従い出力

FCBイメージの指定に従い出力

常に片面印刷

片面指定で,そのほかの用紙情報はFCBイメージの指定に従い出力

片面指定で,そのほかの用紙情報はFCBイメージの指定に従い出力

常に両面印刷

両面指定で,そのほかの用紙情報はFCBイメージの指定に従い出力

両面指定で,そのほかの用紙情報はFCBイメージの指定に従い出力

表7‒26 ホスト用互換形式の連続紙用FCBイメージ(用紙長8.5または11インチ)の場合

設定内容

連続紙用FCBイメージ(8.5または11インチ)をカット紙出力に使用する

指定なし

指定あり

片面/両面

FCBイメージに従う

FCBイメージの指定に従い出力

片面指定で,A4用紙(ランドスケープ,回転なし)に出力

常に片面印刷

×(6008)

片面指定で,A4用紙(ランドスケープ,回転なし)に出力

常に両面印刷

×(6008)

両面指定(とじ代位置上)で,A4用紙(ランドスケープ,回転なし)に出力

(凡例)

×:エラーになります(括弧内は詳細コードの下4けた)。

注※

[印刷面設定]の[とじ代]に[FCBイメージに従う]を指定した場合の動作です。[FCBイメージに従う]以外を指定した場合,指定されたとじ代位置で出力します。

表7‒27 ホスト用互換形式の連続紙用FCBイメージ(用紙長8.5または11インチ以外)の場合

設定内容

連続紙用FCBイメージ(8.5または11インチ)をカット紙出力に使用する

指定なし

指定あり

片面/両面

FCBイメージに従う

FCBイメージの指定に従い出力

×(6006)

常に片面印刷

×(6008)

×(6006)

常に両面印刷

×(6008)

×(6006)

(凡例)

×:エラーになります(括弧内は詳細コードの下4けた)。

 
[縮小情報を直接指定する]

縮小情報を直接指定して印刷する場合に指定します。

[連続紙用FCBイメージ(8.5または11インチ)をカット紙出力に使用する]チェックボックスと同時に指定できません。

[縮小情報]

縮小情報を設定します。なお,縮小率適用後の印刷データが指定された用紙サイズの有効印字領域の内側に収まるように,縮小率を設定してください。

  • [縮小率]

    横/縦の縮小率を指定します。指定できる値の範囲は10〜100%です。

    デフォルト値

     100%

  • [用紙サイズ]

    縮小率適用後に印刷する用紙サイズを指定します。指定できる用紙サイズは,[A3],[A4],[A5],[B4],[B5],[レター]の6種類です。

    デフォルト値

     A4

  • [用紙向き]

    縮小率適用後に印刷する用紙の向きを指定します。指定できる用紙の向きは,[横],[縦]の2種類です。

    デフォルト値

     横

  • [マージン]

    縮小率適用後に印刷する用紙のマージン(上,下,左,右)をそれぞれ1/1,440インチ単位で指定します。上マージンと下マージンには,合計値が[用紙サイズ]で選択した用紙の用紙長より小さい値を指定してください。また,左マージンと右マージンには,合計値が[用紙サイズ]で選択した用紙の用紙幅より小さい値を指定してください。

    デフォルト値

     上:510,下:282,左:510,右:282

(c) デフォルト機能キャラクタイメージ指定

デフォルト機能キャラクタイメージのプリフィクスをDFIA(連続紙またはカット紙)またはDFIB(カット紙)で指定します(VOS1およびVOSKの場合はDFIAだけ)。

また,ジョブ属性にデフォルト機能キャラクタイメージ名の指定がない場合に適用させるイメージ名を指定できます。

デフォルト値
  • デフォルト機能キャラクタイメージID

    DFIA

  • デフォルト機能キャラクタイメージ名

    デフォルト値はありません。

(d) イメージ種別

変換で使用するプリンタ制御イメージのファイル名称形式を指定します。

  • [オープン]

    書式オーバレイイメージは拡張子".FOROP"を参照し,FCBイメージおよびデフォルト機能キャラクタイメージは拡張子なしのファイル名を参照します。

  • [VOS3]

    プリンタ制御イメージ名称そのまま(拡張子なし)のファイル名を参照します(FCBASB61など)。

  • [VOS1]

    イメージ転送の転送ファイル名(プリンタ制御フェーズ名.OBJECT)を参照します(FCBASB61.OBJECTなど)。

  • [VOSK]

    イメージ転送の転送ファイル名(プリンタ制御イメージ名.DATA)を参照します(FCBASB61.DATAなど)。

デフォルト値

オープン

(e) 書式オーバレイイメージ指定

[書式オーバレイイメージ名]

ジョブ属性に書式オーバレイイメージ名の指定がない場合に適用させるイメージ名を指定します。

ページのコピーを指定している場合は,コピー分の全ページに適用されます。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

[書式の配置]

書式オーバレイイメージの配置位置について指定します。

  • [左上揃え]

    FCBイメージ(先頭行)の左上に合わせて書式を配置します。

  • [左下揃え]

    FCBイメージ(最終行)の左下に合わせて書式を配置します。

    書式記述文のOPTION文のDEPTHオペランドで起点を調整していないタイプ2書式からタイプC書式への移行で,座標原点の違いにより,印刷データと書式にずれが生じる場合に指定してください。詳細については,「付録D.6(2) タイプ2書式からタイプC書式へ移行する場合」を参照してください。

デフォルト値

左上揃え

(f) 外字フォント指定

[外字フォント名]

ジョブ属性に外字フォント名の指定がない場合に適用させる外字フォント名を指定します。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

(g) ユーザイメージライブラリ

変換で参照するプリンタ制御イメージおよび外字フォントが格納されているフォルダを指定します。

指定がない場合は,「PDE for Openインストールフォルダ\IMAGE\」が適用されます。

二つ指定した場合は,まずユーザイメージライブラリ1を参照し,イメージが格納されていなければユーザイメージライブラリ2を参照します。

なお,パス長は200バイト以内で指定し,次の文字は使用しないでください。

',',';','*','?','"','<','>','|'
デフォルト値

デフォルト値はありません。

(2) 変換種別がESC/Pの場合

[図データ]

[制御イメージ設定]タブで設定できる項目を次に示します。

(a) FCBイメージ指定

FCBイメージに関する設定をします。

FCBID

センタラインプリンタ用のFCBイメージを使用するか,センタ漢字ラインプリンタ用のFCBイメージを使用するかを指定します。

  • [FCB2]

    センタラインプリンタ用のFCBイメージを使用します。

  • [FCBA]

    センタ漢字ラインプリンタ用のFCBイメージを使用します。

デフォルト値

FCB2

行間値

センタラインプリンタ用FCBの行間値の解釈を指定します。

センタラインプリンタの印刷行間隔切替機構があるかどうかに応じて,次のどちらかを指定します。

  • [6LPI/8LPI]

    印刷行間隔切替機構のないプリンタ用に設計したFCBを使用する場合に指定します。

    行間値を6LPIまたは8LPIとして解釈します。

  • [6LPI/10LPI]

    印刷行間隔切替機構付きのプリンタ用に設計したFCBを使用する場合に指定します。

    行間値を6LPIまたは10LPIとして解釈します。

デフォルト値

6LPI/8LPI

[FCBイメージ名]

印刷ジョブでFCBイメージ名の指定がない場合に適用させるイメージ名を指定します。

この項目の指定を省略した場合は,「SB61」が仮定されます。

デフォルト値

SB61

(b) デフォルト機能キャラクタイメージ指定

デフォルト機能キャラクタイメージに関する設定をします。

[デフォルト機能キャラクタイメージ名]

印刷ジョブでデフォルト機能キャラクタイメージ名の指定がない場合に適用させるイメージ名を指定します。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

(c) イメージ種別

変換で使用するプリンタ制御イメージのファイル名称形式を指定します。

  • [VOS3]

    プリンタ制御イメージ名称そのまま(拡張子なし)のファイル名を参照します(FCB2SB61など)。

  • [VOS1]

    イメージ転送の転送ファイル名(プリンタ制御フェーズ名.OBJECT)を参照します(FCB2SB61.OBJECTなど)。

  • [VOSK]

    イメージ転送の転送ファイル名(プリンタ制御イメージ名.DATA)を参照します(FCB2SB61.DATAなど)。

デフォルト値

VOS3

(d) 外字フォント指定

[外字フォント名]

ジョブ属性に外字フォント名の指定がない場合に適用させる外字フォント名を指定します。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

(e) ユーザイメージライブラリ

変換で参照するプリンタ制御イメージおよび外字フォントが格納されているフォルダを指定します。

指定がない場合は,「PDE for Openインストールフォルダ\IMAGE\」が適用されます。

二つ指定した場合は,まずユーザイメージライブラリ1を参照し,イメージが格納されていなければユーザイメージライブラリ2を参照します。

なお,パス長は200バイト以内で指定し,次の文字は使用しないでください。

',',';','*','?','"','<','>','|'
デフォルト値

デフォルト値はありません。