7.2.6 文字の書体を設定する(書体設定)
[書体設定]タブでは,スプールデータ中の文字の書体に対する扱いを設定します。
<GDI,PostScriptまたはPDFの書体設定の場合>
<ESC/Pの書体設定の場合>
(1) 書体設定の対象になる項目
[書体設定]タブで設定できる項目を次に示します。
(a) 文字順序番号・CHARSイメージ
デフォルトとなる各文字順序番号の1バイト文字の書体と,CHARSイメージ名に対応する1バイト文字の書体を設定します。
文字順序番号は,順序番号0〜3の名称であらかじめ登録されており,追加・削除はできません。CHARSイメージ名は,KN10・KN12・KN15があらかじめ登録されており,必要に応じて追加・削除できます。
各ボタンをクリックすることで次の設定を行います。
-
[追加]ボタン
CHARSイメージ名に対応する書体設定を新たに追加します。
-
[変更]ボタン
文字順序番号・CHARSイメージ名に対する設定内容を変更します。
-
[削除]ボタン
選択したCHARSイメージ名に対する設定情報を一覧から削除します。
CHARSイメージ名は16個まで登録できます。重複するイメージ名は,プリンタモードが(KモードとANモードとで)異なる場合だけ登録できます。変換種別がESC/Pの場合,重複するイメージ名は登録できません。
ジョブ実行時に指定しているCHARSイメージ名(およびプリンタモード)が,書体設定のCHARSイメージ名(およびプリンタモード)と一致する場合,該当する1バイト文字の書体が各文字順序番号に設定されます。
一致するCHARSイメージ名(およびプリンタモード)が登録されていない場合,変換種別がESC/Pでは,対応する文字順序番号の書体を使用します。変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFでの動作は,[イメージ名が存在しない場合は変換処理を中止する]の設定に依存します。
- [イメージ名が存在しない場合は変換処理を中止する]
-
-
チェックなし
対応する文字順序番号の書体を使用します。
-
チェックあり
イメージ名未登録エラーとして変換処理を中止します。
- デフォルト値
-
チェックなし
-
(b) 書体番号
機能キャラクタの書体番号指定に対応する書体を指定します。
設定内容を[変更]ボタンで変更します。なお,2バイト書体で指定した書体は,書式オーバレイ中の1バイト文字にも適用されます。
(2) 1バイト文字の書体の設定
変換で適用される1バイト文字の書体は,[印刷ジョブ設定]タブの[CHARS指定の有効/無効]の設定によって異なります。
(a) 変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合
変換で適用される1バイト文字の書体の設定個所については,次の表を参照してください。また,印刷ジョブ設定については,「7.2.11 印刷ジョブの初期状態を設定する(印刷ジョブ設定)」を参照してください。
ジョブ実行時の指定 |
[CHARS指定の有効/無効]※1が「常に無効とする」の場合に登録されているCHARSイメージ名(およびプリンタモード)※2 |
[CHARS指定の有効/無効]※1が「常に有効とする」の場合に登録されているCHARSイメージ名(およびプリンタモード)※2 |
[CHARS指定の有効/無効]※1が「ジョブの設定に従う」の場合に登録されているCHARSイメージ名(およびプリンタモード)※2 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
一致する |
一致しない |
一致する |
一致しない |
一致する |
一致しない |
||
Kモードかつ順序番号なし |
CHARS指定あり |
1書 |
1書 |
CHARS |
順序※3 |
CHARS |
順序※3 |
CHARS指定なし |
− |
1書 |
− |
順序 |
− |
1書 |
|
ANモードまたは順序番号あり |
CHARS指定あり |
CHARS |
順序※3 |
CHARS |
順序※3 |
CHARS |
順序※3 |
CHARS指定なし |
− |
順序 |
− |
順序 |
− |
順序 |
- ヒント
-
表7-14 適用される1バイト文字の書体の設定個所(GDI,PostScriptまたはPDF)の見方の例
【例1】
①ジョブ実行時の指定
-
Kモード指定
-
順序番号指定なし
-
CHARS指定なし
②PDE for Open環境設定
-
[印刷ジョブ設定]タブ−[CHARS指定の有無]に[ジョブの設定に従う]を指定
上記の場合,表7-14 適用される1バイト文字の書体の設定個所(GDI,PostScriptまたはPDF)の以下の行/列に該当します。
-
行:「ジョブ実行時の指定」の「Kモードかつ順序番号なし」−「CHARS指定なし」
-
列:「[CHARS指定の有無]が「ジョブの設定に従う」の場合に登録されているCHARSイメージ名(およびプリンタモード)」の「一致しない」
以上により,表中の「1書」に該当するため,1バイト文字の書体は,[書体設定]タブ−[書体番号]の書体番号0〜15の設定に従い印刷されます(レコード中に書体番号の指定がない場合はデフォルトの書体番号1,書体番号の指定がある場合は指定された書体番号の設定に従います)。
【例2】
①ジョブ実行時の指定
-
Kモード指定
-
順序番号指定なし
-
CHARSにKN10を指定
②PDE for Open環境設定
-
[印刷ジョブ設定]タブ−[CHARS指定の有無]に[ジョブの設定に従う]を指定
-
[印刷ジョブ設定]タブ−[文字順序番号・CHARSイメージ]に「KN10」を追加済み
上記の場合,表7-14 適用される1バイト文字の書体の設定個所(GDI,PostScriptまたはPDF)の以下の行/列に該当します。
-
行:「ジョブ実行時の指定」の「Kモードかつ順序番号なし」−「CHARS指定あり」
-
列:「[CHARS指定の有無]が「ジョブの設定に従う」の場合に登録されているCHARSイメージ名(およびプリンタモード)」の「一致する」
以上により,表中の「CHARS」に該当するため,1バイト文字の書体は,[書体設定]タブ−[文字順序番号・CHARSイメージ]の「KN10」の設定に従い印刷されます。
-
(b) 変換種別がESC/Pの場合
変換で適用される1バイト文字の書体の設定個所については,次の表を参照してください。また,印刷ジョブ設定については,「7.2.11 印刷ジョブの初期状態を設定する(印刷ジョブ設定)」を参照してください。
ジョブ実行時の指定 |
[CHARS指定の有効/無効]※1が「常に無効とする」の場合に登録されているCHARSイメージ名※2 |
[CHARS指定の有効/無効]※1が「常に有効とする」の場合に登録されているCHARSイメージ名※2 |
|||
---|---|---|---|---|---|
一致する |
一致しない |
一致する |
一致しない |
||
順序番号なし |
CHARS指定あり |
1書 |
1書 |
CHARS |
順序 |
CHARS指定なし |
− |
1書 |
− |
順序 |
|
順序番号あり |
CHARS指定あり |
CHARS |
順序 |
CHARS |
順序 |
CHARS指定なし |
− |
順序 |
− |
順序 |
(3) 書体設定の要素
指定できる書体設定の要素は,設定対象項目と変換種別の組み合わせによって異なります。
-
変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合
設定対象項目と変換種別の組み合わせによって指定できる書体設定の要素の違いについて次に示します。
表7‒16 設定対象項目と変換種別の組み合わせによって指定できる書体設定の要素の違い(GDI,PostScriptまたはPDF) 書体設定の要素
文字順序番号・CHARSイメージ
書体番号
2バイト書体
フォント番号
×
○
1バイト書体
イメージ名
○※1
×
プリンタモード(モード)
○※1
×
フォント番号
○
○
スタイル
○
○
文字ピッチ
○
○
フォントの縦横比
○
○
フォント長
○※2
○※2
フォント幅
○※2※3
○※2※3
縦方向調整値
○※2
○※2
横方向調整値
○※2
○※2
-
変換種別がESC/Pの場合
設定対象項目の組み合わせによって指定できる書体設定の要素の違いについて次に示します。
表7‒17 設定対象項目の組み合わせによって指定できる書体設定の要素の違い(ESC/P) 書体設定の要素
文字順序番号・CHARSイメージ
書体番号
2バイト書体
フォント名称
×
○
1バイト書体
イメージ名
○※
×
フォント名称
○
○
文字ピッチ
○
○
また,設定対象項目の[文字順序番号・CHARS]画面および[書体番号]画面も変換種別によって異なります。それぞれの設定画面を次に示します。
(a) [文字順序番号・CHARS]画面
<変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合>
<変換種別がESC/Pの場合>
[書体設定]タブの[文字順序番号・CHARS]画面で設定できる項目を次に示します。
- [イメージ名]
-
文字順序番号の場合は,[順序番号0]〜[順序番号3]で固定となるため変更できません。CHARSイメージの場合は,1〜4文字の英数字('A'〜'Z','0'〜'9')で指定します。
- デフォルト値
-
デフォルト値はありません。
- [プリンタモード]([モード])
-
CHARSイメージ名をKモード(EBCDIK文字セットイメージ)として登録するか,ANモード(文字配列テーブル)として登録するかを指定します。文字順序番号の場合は[−]固定となります。
-
−
プリンタモードを特定しません。イメージはKモードおよびANモードの両方で有効となります。
-
K
Kモード(EBCDIK文字セットイメージ)として登録します。イメージはKモードの場合だけ有効となります。
-
AN
ANモード(文字配列テーブル)として登録します。イメージはANモードの場合だけ有効となります。
- デフォルト値
-
−
-
- [フォント番号](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
対応づけるフォント番号を一覧から指定します。[フォント設定]タブでフォント番号に対応づけたフォント名称が適用されます。
- デフォルト値
-
1
- [スタイル](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
文字のスタイルを一覧から指定します。標準,太字が指定できます。
太字を選択すると,変換種別や使用するフォントによって文字の太さが異なる場合があるため,必ず事前に評価をしてください。
[イメージ名]を指定した場合に,スタイルを指定しないで[OK]ボタンをクリックすると,エラーとなります。
- デフォルト値
-
標準
- [フォント名称](変換種別がESC/Pの場合)
-
対応づけるフォント名称を一覧から指定します。
プリンタにクーリエが搭載されていない場合は,クーリエを指定した場合でもローマンで出力されます。
- デフォルト値
-
ローマン
- 重要
-
文字ピッチが半角で字間値が3ドット未満の場合,OCR-Bはゴシック(プリンタにゴシックが搭載されていない場合は明朝)で出力します。
OCR-Bに対しては,文字ピッチが半角の場合でも機能キャラクタの横倍指定は無効になります。
- [文字ピッチ](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
1バイト文字に対して適用する文字ピッチを一覧から指定します。半角,10CPI,12CPI,13.3CPI,15CPIが指定できます。CPIを指定した場合は,機能キャラクタでの文字サイズの指定にかかわらず,常に同じ文字ピッチが適用されます。
なお,HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタで,増設フォント1,増設フォント2,または増設フォント3を利用する場合は,「表7-22 増設フォント使用時のフォント長の推奨値」に示す増設フォントの推奨値を目安に指定してください。
半角を指定した場合は,[フォントの縦横比],[フォント長],[フォント幅],[横方向調整値],および[縦方向調整値]は指定できません。
- デフォルト値
-
10CPI
- [文字ピッチ](変換種別がESC/Pの場合)
-
1バイト文字に対して適用する文字ピッチを一覧から指定します。半角,10CPI,12CPI,15CPIが指定できます。[半角]を指定すると,ESC/Pの漢字モードでの半角文字として出力するため,実際の出力文字は次の表のようになります。
表7‒18 文字ピッチ半角指定時の実際の出力文字 指定値
実際の出力
フォント名称
字間値
文字ピッチ
フォント
字間値
ローマン
任意
半角
明朝
指定された字間値
クーリエ
任意
半角
明朝
指定された字間値
OCR-B
3ドット未満
半角
ゴシック※
指定された字間値
3ドット以上
12CPI
OCR-B
指定された字間値-3ドット
- デフォルト値
-
10CPI
- 重要
-
文字ピッチが半角以外の場合は,機能キャラクタの横倍指定と字間値指定,および[文字配置設定]タブの標準文字間隔は無効になります。
文字ピッチが半角の場合でも,フォント名称がOCR-Bのときは,機能キャラクタの横倍指定は無効になります。
文字ピッチが15CPIの場合,1バイトのカナ文字は出力できません。
- [フォントの縦横比](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
フォントの縦横比を変更するかしないかを設定します。変更しないを指定した場合は,[フォント幅]は指定できません。フォントの縦横比については,「7.2.6(3)(c) フォントの縦横比の詳細」を参照してください。
- デフォルト値
-
変更する
- [フォント長]
-
出力するときのフォントの高さをポイント数で指定します。HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタで,増設フォント1,増設フォント2,または増設フォント3を利用する場合は,「表7-22 増設フォント使用時のフォント長の推奨値」に示す増設フォントの推奨値を目安に指定してください。なお,0.0(デフォルト値)を指定した場合,文字ピッチによってフォントの高さを決定します。詳細については,「表7-20 デフォルトのフォント長およびフォント幅」を参照してください。
- デフォルト値
-
0.0
- [フォント幅]
-
出力するときのフォントの幅をポイント数で指定します。0.0(デフォルト値)を指定した場合,文字ピッチによってフォントの幅を決定します。デフォルトのフォント長およびフォント幅については,「表7-20 デフォルトのフォント長およびフォント幅」を参照してください。
- デフォルト値
-
0.0
- [横方向調整値]
-
出力位置を横方向にずらしたいとき,ずらす量をポイント数で指定します。負の値を指定すると左に,正の値を指定すると右にずらします。
- デフォルト値
-
0.0
- [縦方向調整値]
-
出力位置を縦方向にずらしたいとき,ずらす量をポイント数で指定します。負の値を指定すると上に,正の値を指定すると下にずらします。
- デフォルト値
-
0.0
(b) [書体番号]画面
<変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合>
<変換種別がESC/Pの場合>
[書体設定]タブの[書体番号]画面で設定できる項目を次に示します。
- [フォント番号](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
対応づけるフォント番号を一覧から指定します。[フォント設定]タブでフォント番号に対応づけたフォント名称が適用されます。
- デフォルト値
-
-
書体番号2以外の場合
2バイト書体のフォント番号:1
1バイト書体のフォント番号:1
-
書体番号2の場合
2バイト書体のフォント番号:2
1バイト書体のフォント番号:2
-
- [スタイル](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
文字のスタイルを一覧から指定します。標準,太字が指定できます。
太字を選択すると,変換種別や使用するフォントによって文字の太さが異なる場合があるため,必ず事前に評価をしてください。
- デフォルト値
-
標準
- [フォント名称](変換種別がESC/Pの場合)
-
対応づけるフォント名称を一覧から指定します。
プリンタにクーリエが搭載されていない場合は,クーリエを指定した場合でもローマンで出力されます。また,プリンタにゴシックが搭載されていない場合は,ゴシックを指定した場合でも明朝で出力されます。
- デフォルト値
-
2バイト書体のフォント名称:明朝
1バイト書体のフォント名称:ローマン
- 重要
-
文字ピッチが半角で字間値が3ドット未満の場合,OCR-Bはゴシック(プリンタにゴシックが搭載されていない場合は明朝)で出力します。
OCR-Bに対しては,文字ピッチが半角の場合でも機能キャラクタの横倍指定は無効になります。
- [文字ピッチ](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
1バイト文字に対して適用する文字ピッチを一覧から指定します。半角,10CPI,12CPI,13.3CPI,15CPIが指定できます。CPIを指定した場合は,機能キャラクタでの文字サイズの指定にかかわらず,常に同じ文字ピッチが適用されます。
なお,HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタで,増設フォント1,増設フォント2,または増設フォント3を利用する場合は,「表7-22 増設フォント使用時のフォント長の推奨値」に示す増設フォントの推奨値を目安に指定してください。
半角を指定した場合は,[フォントの縦横比],[フォント長],[フォント幅],[横方向調整値],および[縦方向調整値]は指定できません。
- デフォルト値
-
半角
- [文字ピッチ](変換種別がESC/Pの場合)
-
1バイト文字に対して適用する文字ピッチを一覧から指定します。半角,10CPI,12CPI,15CPIが指定できます。[半角]を指定すると,ESC/Pの漢字モードでの半角文字として出力するため,実際の出力文字は次の表のようになります。
表7‒19 文字ピッチ半角指定時の実際の出力文字 指定値
実際の出力
フォント名称
字間値
文字ピッチ
フォント
字間値
ローマン
任意
半角
明朝
指定された字間値
クーリエ
任意
半角
明朝
指定された字間値
OCR-B
3ドット未満
半角
ゴシック※
指定された字間値
3ドット以上
12CPI
OCR-B
指定された字間値-3ドット
- デフォルト値
-
10CPI
- 重要
-
文字ピッチが半角以外の場合は,機能キャラクタの横倍指定と字間値指定,および[文字配置設定]タブの標準文字間隔は無効になります。
文字ピッチが半角の場合でも,フォント名称がOCR-Bのときは,機能キャラクタの横倍指定は無効になります。
文字ピッチが15CPIの場合,1バイトのカナ文字は出力できません。
- [フォントの縦横比](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)
-
フォントの縦横比を変更するかしないかを設定します。変更しないを指定した場合は,[フォント幅]は指定できません。フォントの縦横比については,「7.2.6(3)(c) フォントの縦横比の詳細」を参照してください。
- デフォルト値
-
変更する
- [フォント長]
-
出力するときのフォントの高さをポイント数で指定します。HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタで,増設フォント1,増設フォント2,または増設フォント3を利用する場合は,「表7-22 増設フォント使用時のフォント長の推奨値」に示す増設フォントの推奨値を目安に指定してください。なお,0.0(デフォルト値)を指定した場合,文字ピッチによってフォントの高さを決定します。詳細については,「表7-20 デフォルトのフォント長およびフォント幅」を参照してください。
- デフォルト値
-
0.0
- [フォント幅]
-
出力するときのフォントの幅をポイント数で指定します。0.0(デフォルト値)を指定した場合,文字ピッチによってフォントの幅を決定します。デフォルトのフォント長およびフォント幅については,「表7-20 デフォルトのフォント長およびフォント幅」を参照してください。
- デフォルト値
-
0.0
- [横方向調整値]
-
出力位置を横方向にずらしたいとき,ずらす量をポイント数で指定します。負の値を指定すると左に,正の値を指定すると右にずらします。
- デフォルト値
-
0.0
- [縦方向調整値]
-
出力位置を縦方向にずらしたいとき,ずらす量をポイント数で指定します。負の値を指定すると上に,正の値を指定すると下にずらします。
- デフォルト値
-
0.0
(c) フォントの縦横比の詳細
- 変更しない
-
出力する文字の幅は,フォント長の指定値によって自動的に決まります。フォント幅は指定できません。また,文字の出力位置は文字ピッチの左端になります。文字の出力を文字ピッチの中央にする場合は,横方向調整値で出力位置を調整してください。
- 変更する
-
指定されたフォント長とフォント幅に従って描画します。文字の出力位置は,指定されたフォント幅を基に自動的に文字ピッチの左右中央になります。横方向調整値に0.0以外の値を指定すると,文字ピッチの中央から出力位置をずらして文字が出力されます。
(d) デフォルトのフォント長およびフォント幅
デフォルトのフォント長およびフォント幅を次に示します。
文字ピッチ |
フォント長 |
フォント幅 |
---|---|---|
10CPI |
8.4ポイント |
7.2ポイント |
12CPI |
7.2ポイント |
6.0ポイント |
13.3CPI |
6.6ポイント |
5.4ポイント |
15CPI |
6.0ポイント |
4.8ポイント |
(e) センタプリンタと同一の出力を得るためのフォント幅指定値の目安
PDE for Openのデフォルトのフォント幅は,文字ピッチと同一になっています。このため,デフォルトのフォントではセンタプリンタよりも文字の幅がやや広く出力されます。センタプリンタと同一の出力を得るためには,各文字ピッチのフォント幅を変更します。デフォルトのフォントでセンタプリンタと同一の出力を得るためのフォント幅指定値の目安を次に示します。
文字ピッチ |
フォント幅 |
---|---|
10CPI |
5.4ポイント |
12CPI |
4.8ポイント |
13.3CPI |
4.2ポイント |
15CPI |
3.6ポイント |
(f) 増設フォント使用時のフォント長の推奨値
HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタで,増設フォント1,増設フォント2,または増設フォント3を利用する場合は,[フォントの縦横比]に[変更しない]を指定し,フォント長には次に示す増設フォントの推奨値を目安に指定してください。
フォント |
文字ピッチ |
フォント長 |
フォントの縦横比 |
---|---|---|---|
増設フォント1 |
10CPI |
9.0ポイント |
変更しない |
12CPI |
7.5ポイント |
変更しない |
|
13.3CPI |
6.7ポイント |
変更しない |
|
15CPI |
6.0ポイント |
変更しない |
|
増設フォント2 |
10CPI |
9.4ポイント |
変更しない |
増設フォント3 |
10CPI |
9.4ポイント |
変更しない |
(g) Adobe Readerで文字列として検索できるフォント幅指定値の目安
PDF出力の場合フォント幅に小さな値を指定すると,文字と文字の間に空いた領域をAdobe Readerが1文字分のスペースとして認識するため,Adobe Readerで文字列の検索が正しくできなくなります。Adobe Readerで文字列として検索できるフォント幅指定値の目安を次に示します(Adobe Readerの仕様がバージョンなどによって変わるおそれがあるので必ず事前評価を行ってください)。
文字ピッチ |
フォント幅 |
---|---|
10CPI |
6.3ポイント以上 |
12CPI |
5.3ポイント以上 |
13.3CPI |
4.8ポイント以上 |
15CPI |
4.2ポイント以上 |
(4) 書体の設定例
書体の設定例を次に示します。書体を設定する前に環境設定ユティリティの[印刷ジョブ設定]タブの[プリンタモード],[CHARS指定の有効/無効]が正しく設定されているか確認してください。環境設定ユティリティの[印刷ジョブ設定]タブについては,「7.2.11 印刷ジョブの初期状態を設定する(印刷ジョブ設定)」を参照してください。
(a) 設定例1
メインフレーム側で書体番号1で出力していたKモード用の1バイト文字および2バイト文字を,1バイト文字は"GothicBBB-Medium.Hankaku"で,2バイト文字は"GothicBBB-Medium-90ms-RKSJ-H"でPostScript出力する場合。
-
環境設定ユティリティの[フォント設定]タブで[フォント番号]にフォント番号3を選択し,[1バイトフォント名称]には"GothicBBB-Medium.Hankaku"を,[2バイトフォント名称]には"GothicBBB-Medium-90ms-RKSJ-H"をそれぞれ設定してください。
-
環境設定ユティリティの[書体設定]タブで[書体番号]から書体番号1を選択し,[変更]をクリックします。
-
[書体番号1]画面で[2バイト書体]の[フォント番号]から3を選択します。[スタイル]は標準を選択します。
書体番号1で出力していた2バイト文字を,[フォント設定]タブのフォント番号3の2バイトフォント名称で指定したフォントで出力します。このとき,スタイルは標準となります。
-
[書体番号1]画面で[1バイト書体]の[フォント番号]から3を選択します。[スタイル]は標準を選択します。
書体番号1で出力していた1バイト文字を,[フォント設定]タブのフォント番号3の1バイトフォント名称で指定したフォントで出力します。このとき,スタイルは標準となります。
-
[書体番号1]画面の[OK]をクリックします。
(b) 設定例2
メインフレーム側で出力していたANモード用文字を,15CPIの"Courier"でGDI出力する場合。
-
環境設定ユティリティの[フォント設定]タブで[フォント番号]にフォント番号5を選択し,[1バイトフォント名称]には"Courier"を設定します。
-
環境設定ユティリティの[書体設定]タブで[文字順序番号・CHARSイメージ]から順序番号0を選択し,[変更]をクリックします。
-
[文字順序番号・CHARS]画面で[フォント番号]から5を,[スタイル]から標準を,[文字ピッチ]から15CPIを選択します。
-
[文字順序番号・CHARS]画面の[OK]をクリックします。
1バイト文字を,[フォント設定]タブのフォント番号5の1バイトフォント名称で指定したフォントで出力します。このとき,スタイルは標準,文字ピッチは15CPIとなります。
(c) 設定例3
メインフレーム側でCHARS=KN10で出力していたANモード用文字を,半角文字の"ゴシック"でPDF出力する場合。
-
環境設定ユティリティの[フォント設定]タブで[フォント番号]にフォント番号2を選択し,[1バイトフォント名称]には"ゴシック"を設定します。
-
環境設定ユティリティの[書体設定]タブで[文字順序番号・CHARSイメージ]の[追加]をクリックします。
-
[文字順序番号・CHARS]画面の[イメージ名]にKN10を入力します。
-
[文字順序番号・CHARS]画面の[フォント番号]から2を選択します。
-
[文字順序番号・CHARS]画面の[スタイル]から標準を選択します。
-
[文字順序番号・CHARS]画面の[文字ピッチ]から半角を選択します。
-
[文字順序番号・CHARS]画面の[OK]をクリックします。
CHARS=KN10で出力していた1バイト文字を半角文字の"ゴシック"で出力します。