付録D.2 文字の扱い
PDE for Openによる出力文字は,Windowsフォントやプリンタフォントを使用するため,センタプリンタと字形が異なります。
- 〈この項の構成〉
(1) 1バイトコードの扱い
センタプリンタのEBCDIKコードの「¬」や「∧」などに相当する文字は,一般的にはオープン環境にないため出力できません。また,「〜」などの文字についても,オープン環境のフォントによってデザインが異なる場合があります。
ただし,PostScript出力の場合,HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17またはH-6C26プリンタで,増設フォント1,増設フォント2,または増設フォント3を使用するとセンタ漢字プリンタと同等のデザインで出力できます。フォントの文字コードなど詳細については,各フォントのインストールマニュアルを参照してください。
(2) OCR-Bフォントの利用
OCR-Bを読み取りに使用する場合,事前に十分な読み取り評価を行ってください。
(a) GDI出力の場合
環境設定ユティリティの[フォント設定]タブで,OCR-Bフォントを指定します。センタ漢字プリンタ出力時と文字ピッチを合わせる場合は,10CPIを指定します。なお,実際に出力される文字は,プリンタドライバの設定でWindowsフォント,またはプリンタフォントとなります。
(b) PostScript出力の場合
HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17またはH-6C26プリンタに,増設フォント2か増設フォント3をインストールし,環境設定ユティリティの[フォント設定]タブおよび[書体設定]タブで設定します。
フォントのインストール方法については,フォントのインストールマニュアルを参照してください。また,環境設定ユティリティでの設定方法については,「7.2.5 フォント名称を設定する(フォント設定)」,および「7.2.6 文字の書体を設定する(書体設定)」を参照してください。
(c) PDF出力の場合
環境設定ユティリティの[フォント設定]タブで,フォント種別に[Windowsフォント]を指定し,OCR-Bフォントを選択します。センタ漢字プリンタ出力時と文字ピッチを合わせる場合は,10CPIを指定します。
(3) ANK書体の利用(PostScript変換の場合)
HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17またはH-6C26プリンタに増設フォント1をインストールし,環境設定ユティリティの[フォント設定]タブおよび[書体設定]タブで設定します。
フォントのインストール方法については,フォントのインストールマニュアルを参照してください。
また,環境設定ユティリティでの設定方法については,「7.2.5 フォント名称を設定する(フォント設定)」,および「7.2.6 文字の書体を設定する(書体設定)」を参照してください。
(4) けい線文字の扱い
センタ漢字プリンタではKEIS78の書式印刷文字((AFA1)16〜(AFC4)16),およびKEIS83/90のけい線素片((A8A1)16〜(A8C0)16)を全角文字ではなく,絵文字として扱います。センタ漢字プリンタでは,絵文字を行の高さに合わせて印字します。
PDE for Openでけい線文字を行の高さに合わせて印字したい場合は,環境設定ユティリティの[印刷データ設定]タブ−[けい線文字の扱い]で[行間値に合わせる]を指定してください。設定方法の詳細は,「7.2.10(6) けい線文字の扱い(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)」を参照してください。
なお,PDE for Openで行間値に合わせた出力が可能なけい線文字の文字コードは次のとおりです。
(5) システムユース文字の扱い
システムユース文字は,KEISコード(ADxx)16〜(AFxx)16(JIS X 0208-1990で未定義の領域)の一部に定義されている特殊文字のことですが,PDE for Openでは使用できません(内字としては出力できません)。システムユース文字が必要な場合は,外字として作成してください。