Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
JP1/Cm2/NCを使用して負荷分散機を制御する場合,JP1/Cm2/NC - Manager,およびJP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusの設定が必要になります。なお,JP1/Cm2/NCを使用して負荷分散機を制御する場合,BIG-IP 1500は使用できません。また,負荷分散機を冗長化したシステムは構築できません。
ここでは,運用管理サーバまたはJP1/Cm2/NC管理サーバにインストールされたJP1/Cm2/NC - Manager,およびJP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusの設定について説明します。Smart Composer機能で負荷分散機の設定や,実サーバポートの開始および閉塞を制御する場合に必要な設定です。
JP1/Cm2/NCを使用して負荷分散機を制御するための設定は,アプリケーションサーバ,および運用管理サーバの初期設定が終わったあとに実施します。Smart Composer機能でのシステム構築の流れについては,「6.1.2 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置する構成のシステムを構築する流れ」を参照してください。
なお,JP1/Cm2/NCの設定の詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Cm2/Network Element Configuration 機能・構築ガイド」またはマニュアル「JP1 Version 7i JP1/Cm2/Network Element Configuration」を参照してください。
JP1/Cm2/NC - Managerの設定について説明します。
JP1/Cm2/NC - Managerが接続するアダプタサーバを識別する名称を定義します。なお,アダプタサーバとは,JP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusアダプター部がインストールされたサーバです。ここでは,「AdpCosmi」を設定します。
ncmadpt.confファイルの編集内容を,次に示します。
[Adaptor List] adpt_name=AdpCosmi |
ncmadpt.confファイルは,次の場所に格納されています。
<JP1/Cm2/NCインストールディレクトリ>\manager\conf\
ncmuserコマンドを使用して,JP1/Cm2/NC - Managerのログインユーザを設定します。
ユーザID(ncm_admin),パスワード(ncm_admin_passwd)を設定する場合の例を示します。
次のコマンドを入力します。
<JP1/Cm2/NCインストールディレクトリ>\manager\bin\ncmuser -n -np ncm_admin_passwd ncm_admin |
JP1/Cm2/NC - Managerを自動起動する設定をします。
Windowsのサービス管理コンソールで,「JP1/Cm2/NC - Manager」を選択し,スタートアップの種類を「自動」に設定してください。
JP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusアダプター部の設定について説明します。
JP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusアダプター部をインストールしたサーバを識別する名称を定義します。ここでは,「AdpCosmi」を設定します。
nca.confファイルの編集内容を,次に示します。
[Adaptor] adpt_name=AdpCosmi ... |
nca.confファイルは,次の場所に格納されています。
<JP1/Cm2/NCインストールディレクトリ>\manager-co\conf\
Telnetパラメタ定義ファイルをコピーします。
Telnetに接続するユーザのログインIDやパスワードの入力を求めるメッセージ,ログイン完了後に表示するプロンプトを定義しているファイルです。ここでは,デフォルトのまま使用します。
<JP1/Cm2/NCインストールディレクトリ>\manager-co\newconfig\telnet_lf_sample.confを<JP1/Cm2/NCインストールディレクトリ>\manager-co\confにコピーします。
負荷分散機の基本情報(ホスト名またはIPアドレス,モデル名,TelnetのユーザID,Telnetのポート番号,Telnetパラメタ定義ファイル名)を設定します。
ncaswitch.confファイルの編集内容の例を次に示します。
[Switch] switch_name=192.168.100.10 model=BIG-IP telnet_id=lfuser telnet_port=23 telnet_param_file=telnet_lf_sample.conf |
[Login]login_string="login: " login_pw_string="Password:" login_prompt="# " |
[Switch] switch_name=192.168.100.10 model=Loadflowbal telnet_id=lfuser telnet_port=23 telnet_param_file=telnet_lf_sample.conf |
ncaswitch.confファイルは,次の場所に格納されています。
<JP1/Cm2/NCインストールディレクトリ>\manager-co\conf\
ncacopwdコマンドを使用して,Telnetローカルユーザアカウントのパスワードを登録します。JP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusが負荷分散機に接続するために必要です。
負荷分散機(IPアドレス=192.168.100.10)にパスワード(lfuser_passwd)を登録する場合の例を示します。
次のコマンドを入力します。
<JP1/Cm2/NCインストールディレクトリ>\manager-co\bin\ncacopwd -n -s 192.168.100.10 -nt lfuser_passwd |
JP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusを自動起動するための設定をします。
Windowsのサービス管理コンソールで,「JP1/Cm2/NC - Manager-CO」を選択し,スタートアップの種類を「自動」に設定してください。
JP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexusランタイム部をセットアップします。セットアップ方法をOSごとに示します。
# cd / # tar xvf <任意のディレクトリ>/ncmcoruntime_aix.tar . |
# cd / # tar xvf <任意のディレクトリ>/ncmcoruntime_hpux.tar . |
# cd / # tar xvpkf <任意のディレクトリ>/ncmcoruntime_rhl.tar . |
# cd / # tar xvf <任意のディレクトリ>/ncmcoruntime_solaris.tar . |
lb.propertiesファイル(負荷分散機定義プロパティファイル)に,負荷分散機へのアクセスに必要な接続情報を設定します。
lb.propertiesファイルは,次の場所に格納されています。
次のキーを設定します。
なお,設定するキーの詳細については,「13.6 lb.properties(負荷分散機定義プロパティファイル)」を参照してください。
lb.propertiesファイルの設定例を,次に示します。
ncm.host=192.168.100.100 #ncm.port=20344 ncm.user=ncm_admin ncm.passwd=ncm_admin_passwd lb.list=192.168.100.10 lb.enable_passwd.192.168.100.10=privileged_exec_passwd |
ここで,JP1/Cm2/NCのサービスを起動します。起動方法を示します。
netコマンドを使用してJP1/Cm2/NCのサービスを起動します。
<OSインストールディレクトリ>\system32\net start "JP1/Cm2/NC - Manager" <OSインストールディレクトリ>\system32\net start "JP1/Cm2/NC - Manager-CO" |
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