Javaプロパティ形式です。

• Windowsの場合
  <Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\config
  
• UNIXの場合
  /opt/Cosminexus/manager/config
  

負荷分散機へのアクセスに必要な接続情報を設定します。Cosminexusから負荷分散機を制御する場合に使用します。

指定できるキーとデフォルト値を次に示します。なお，負荷分散機の制御方法によって，設定できるキーが異なるので注意してください。

キー名称	内容	デフォルト値	負荷分散機の制御方法
			ssh	Telnet	JP1/Cm2/NC
lb.list	負荷分散機の管理IPアドレスをドット記法（xxx.xxx.xxx.xxx）で設定します。xxxには0〜255の整数を指定します。なお，複数の負荷分散機を使用する場合は，コンマで区切り，複数の管理IPアドレスを設定します。	なし	○	○	○
lb.connect_type.<IPアドレス>※1※2	負荷分散機への接続形態を次のように設定します。 sshコマンドを使用する場合 「ssh」 Telnetを直接使用する場合 「telnet」 JP1/Cm2/NCを使用する場合 「jp1_nc」，または指定なし 上記以外の場合はエラーになります。	なし	○	○	○
lb.ssh.port.<IPアドレス>※1	負荷分散機のポート番号を設定します。指定できる値は1〜65535の整数です。	22	○	×	×
lb.ssh.user.<IPアドレス>※1	負荷分散機にsshで接続するときのユーザ名を設定します。	なし	○	×	×
lb.ssh.passwd.<IPアドレス>※1	負荷分散機にsshで接続するときのユーザのパスワードを設定します。	なし	○	×	×
lb.ssh.timeout.<IPアドレス>※1※2	負荷分散機へのsshコマンド実行（接続処理）時のタイムアウト時間（秒）を設定します。 このキーで設定した時間内に，負荷分散機への接続処理が完了しない場合は，Smart Composer機能のコマンド（cmx_build_systemなど）がタイムアウトエラーで異常終了します。 なお，設定できる値は1〜2147483の整数です。	10	○	×	×
lb.telnet.port.<IPアドレス>※1※2	負荷分散機のポート番号を設定します。指定できる値は1〜65535の整数です。	23	×	○	×
lb.telnet.user.<IPアドレス>※1	負荷分散機にTelnetでログインするときのユーザ名を設定します。	なし	×	○	×
lb.telnet.passwd.<IPアドレス>※1	負荷分散機にTelnetでログインするときのユーザのパスワードを設定します。	なし	×	○	×
lb.telnet.login_timeout.<IPアドレス>※1	負荷分散機へ接続時のログイン処理時のタイムアウト時間（秒）を設定します。 このキーで設定した時間内に，負荷分散機へのログイン処理が完了しない場合は，Smart Composer機能のコマンド（cmx_build_systemなど）がタイムアウトエラーで異常終了します。 なお，設定できる値は1〜2147483の整数です。	10	×	○	×
lb.telnet.command_timeout.<IPアドレス>※1※2	負荷分散機へのコマンド送信時のタイムアウト時間(秒)を設定します。 このキーで設定した時間内に，負荷分散機に対して発行したCLIコマンドが完了しない場合は，Smart Composer機能のコマンド（cmx_build_systemなど）がタイムアウトエラーで異常終了します。 なお，設定できる値は1〜2147483の整数です。	10	×	○	×
lb.telnet.user_prompt.<IPアドレス>※1	負荷分散機への接続時の，ユーザ名入力プロンプトに表示される文字列を設定します。※3※4	なし	×	○	×
lb.telnet.passwd_prompt.<IPアドレス>※1	負荷分散機への接続時の，パスワード入力プロンプトに表示される文字列を設定します。※3※4	なし	×	○	×
lb.telnet.login_prompt.<IPアドレス>※1	負荷分散機への接続時の，ログイン完了後プロンプトに表示される文字列を設定します。※3※4	なし	×	○	×
lb.enable_passwd.<IPアドレス>※1	負荷分散機に設定したPrivileged EXECレベルに必要なパスワードを負荷分散機ごとに設定します。 Loadflowbalの場合に設定します。BIG-IP 1500およびBIG-IP 1000の場合はこのキーの設定は不要です。	なし	×	×	○
ncm.host	接続するJP1/Cm2/NC - Managerのホストをドット記法でのIPアドレス指定（xxx.xxx.xxx.xxx），または名前解決できるホスト名で設定します。なお，xxxには0〜255の整数を指定します。	なし	×	×	○
ncm.port	JP1/Cm2/NC - Managerに接続するためのポート番号を設定します。JP1/Cm2/NC - Manager動作条件定義ファイル（ncm.conf）のmgr_portに指定したポート番号を設定してください。なお，JP1/Cm2/NC - Manager動作条件定義ファイル（ncm.conf）については，マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Cm2/Network Element Configuration　機能・構築ガイド」またはマニュアル「JP1 Version 7i JP1/Cm2/Network Element Configuration」を参照してください。	20344	×	×	○
ncm.user	JP1/Cm2/NC - Managerにログインするためのログインユーザを設定します。JP1/Cm2/NC - Managerのncmuserコマンドで登録したログインユーザを設定してください。	なし	×	×	○
ncm.passwd	JP1/Cm2/NC - Managerにログインするためのログインユーザのパスワードを設定します。JP1/Cm2/NC - Managerのncmuserコマンドで登録したログインユーザのパスワードを設定してください。	なし	×	×	○

（凡例）

○：指定します。

×：指定しません。

ssh：sshコマンドを使用して負荷分散機を制御する場合を示します。

Telnet：Telnetを直接使用して負荷分散機を制御する場合を示します。

JP1/Cm2/NC：JP1/Cm2/NCを使用して負荷分散機を制御する場合を示します。

注※1

lb.listに指定した負荷分散機の管理IPアドレスを指定します。

注※2

指定できる値以外の値が指定された場合は，cmx_test_lbコマンド，cmx_build_systemコマンド，cmx_delete_systemコマンド，cmx_start_targetコマンド，およびcmx_stop_targetコマンドを実行したときにエラーになるので注意してください。

注※3

設定する文字列の先頭または最後の文字が空白文字の場合は，文字列全体を""で囲んでください。

注※4

実際に接続する負荷分散機にTelnetを使用してログインして，あらかじめ，設定する内容を確認しておいてください。

sshコマンドを使用してCosminexusから負荷分散機を制御する場合

 
# 192.168.100.10 ... BIG-IP 1500
 
lb.list=192.168.100.10
 
lb.connect_type.192.168.100.10=ssh
#lb.ssh.port.192.168.100.10=22
lb.ssh.user.192.168.100.10=user01
lb.ssh.passwd.192.168.100.10=user01pw
#lb.ssh.timeout.192.168.100.10=10
 

Telnetを直接使用してCosminexusから負荷分散機を制御する場合

 
# 192.168.1.20 ... Loadflowbal
# 192.168.1.21 ... BIG-IP 1000
 
lb.list=192.168.1.20,192.168.1.21
 
lb.enable_passwd.192.168.1.20=ServerIron
lb.connect_type.192.168.1.20=telnet
#lb.telnet.port.192.168.1.20=23
lb.telnet.user.192.168.1.20=user01
lb.telnet.passwd.192.168.1.20=user01
lb.telnet.user_prompt.192.168.1.20="Please Enter Login Name: "
lb.telnet.passwd_prompt.192.168.1.20="Please Enter Password: "
lb.telnet.login_prompt.192.168.1.20=>
#lb.telnet.login_timeout.192.168.1.20=10
#lb.telnet.command_timeout.192.168.1.20=10
 
lb.connect_type.192.168.1.21=telnet
#lb.telnet.port.192.168.1.21=23
lb.telnet.user.192.168.1.21=support
lb.telnet.passwd.192.168.1.21=support
lb.telnet.user_prompt.192.168.1.21="login: "
lb.telnet.passwd_prompt.192.168.1.21="Password:"
lb.telnet.login_prompt.192.168.1.21="# "
#lb.telnet.login_timeout.192.168.1.21=10
#lb.telnet.command_timeout.192.168.1.21=10
 

JP1/Cm2/NCを使用してCosminexusから負荷分散機を制御する場合

 
# 192.168.1.10 ... Loadflowbal
# 192.168.1.11 ... BIG-IP 1000
 
ncm.host=localhost
#ncm.port=20344
ncm.user=admin
ncm.passwd=user01
 
lb.list=192.168.1.10,192.168.1.11
lb.enable_passwd.192.168.1.10=ServerIron
　

• このファイルには，パスワードなどの情報が含まれているため，適切にファイルのアクセス権を設定してください。
• 各パラメタが存在しない，または誤っている場合はデフォルト値を仮定します。
• Management Server起動中に設定ファイルを更新した場合，Management Serverの再起動後に更新情報が反映されます。
• このファイルを更新した場合，またはManagement Serverマシンと負荷分散機との接続構成を変更した場合，cmx_test_lbコマンドを使用して，負荷分散機への接続を確認してください。cmx_test_lbコマンドの詳細については，「12.3　コマンドの詳細」を参照してください。負荷分散機へ接続できない場合は，cmx_test_lbコマンドが出力したメッセージを基に，次の設定内容を確認してください。
  
  • 負荷分散機の設定（「6.3　負荷分散機の設定」参照）
  • JP1/Cm2/NCの設定（「付録D.2　JP1/Cm2/NCを使用して負荷分散機を制御するための設定」参照）
  • 簡易構築定義ファイルの負荷分散機の定義（<load-balancer>タグの定義）（「6.8　システムの構成定義」参照）