Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
バッチアプリケーションを実行するシステムでは次に示す運用作業を実施できます。
それぞれの運用作業について説明します。
システムの起動と停止で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表9-11 システムの起動と停止で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
サービスユニットを一括起動します。 | 不要 | − | 11.2 | cmx_start_target |
サービスユニットを一括停止します。 | 不要 | − | 11.2 | cmx_stop_target |
クラスタソフトウェアを使用したシステムを起動・停止します。 | 必要 | 構築 | 運用 | Cosminexusのコマンド,クラスタソフトウェアの機能 |
システムの運用監視で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表9-12 システムの運用監視で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
サービスユニットのステータス,およびWebシステムに関連づいていない論理サーバを確認します。 | 不要 | − | cmx_list_status | |
論理サーバのステータスを確認します。 | 不要 | 構築 | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
Webシステム内のサービスユニットの構成,およびWebシステムに関連づいていない論理サーバの一覧を確認します。 | 不要 | − | cmx_list_model | |
稼働情報ファイルを参照して,バッチサーバの稼働情報を監視します。 | 省略可 | 構築 | 運用 | − |
運用管理コマンドを使用して,バッチサーバの稼働情報を監視します。 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
リソースの使用率や使用数を監視して,しきい値を超えた場合に原因を調査します。 | 省略可 | 構築 | 運用 | − |
稼働情報ファイルに出力される稼働情報,またはリソースの枯渇状況に応じてメッセージが出力された場合の処理を自動化します(Managementアクション)。 | 必要 | 9.2.3(2),構築 | − | − |
システムの処理性能解析で実行できる作業について,次の表に示します。
表9-13 システムの処理性能解析で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
性能解析トレースファイルを収集します。 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
収集した性能解析トレースファイルを利用してシステムの処理性能を解析します。 | 不要 | − | 運用 | − |
リソースの管理で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表9-14 リソースの管理で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
コネクションプールの情報を表示します。 | 不要 | − | 解説 | サーバ管理コマンド(cjlistpool) |
コネクションプールをクリアします。 | 不要 | − | 解説 | サーバ管理コマンド(cjclearpool) |
クラスタ構成のデータベースをメンテナンスします。 | 不要 | − | 運用 | サーバ管理コマンド(cjlistrar,cjsuspendpool,cjresumepool) |
リソースの接続テストをします。 | 必要 | 構築 | 解説 | サーバ管理コマンド(cjtestres) |
監査ログを使用したシステムの監査,およびデータベース監査証跡と連携した運用で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表9-15 システムの監査で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
監査ログを出力して,管理します。 | 必要 | 構築 | 運用 | − |
監査ログを収集して調査します。 | 必要 | 構築 | 運用 | − |
データベース監査証跡に出力された情報を基に,データベースにアクセスしたリクエストの情報を特定します。 | 不要 | − | 運用 | − |
システムの変更で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表9-16 システムの変更で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | ||||
設定変更 | システム全体の設定を一括で変更します。 | 不要 | − | 11.3 | |
構成変更 | システムをスケールアウトします。 | 不要 | − | 11.4.1,11.5 | |
システムをスケールインします。 | 不要 | − | 11.4.2,11.5 | ||
削除 | システムを削除します。 | 不要 | − | 11.8 |
システム環境の移行で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表9-17 システム環境の移行で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
構築済みのシステムの環境を移行します。 | 不要 | − | 11.6 | cmx_export_model |
トラブルシューティングで実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表9-18 トラブルシューティングで実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
トラブルシューティングに必要な資料を収集します。 | 必要/省略可 | 9.2.3(1),構築 | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
論理サーバ(構成ソフトウェアのサーバプロセス)に異常が発生した場合の処理を自動化します。 | 省略可 | 構築 | 運用 | − |
トラブルシューティングに必要な資料を調査します。 | 不要 | − | 運用 | − |
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