JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

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11.1 メイン画面(案件状況)の見方

メイン画面(案件状況)では,案件の状況を一覧で確認したり,案件を集計したデータを基にレポートを出力したりできます。案件の状況を確認するには,対象となる案件の参照権限,または作業管理ロールへの所属が必要です。なお,削除した案件は,メイン画面(案件状況)で表示される案件の状況に反映されません。メイン画面(案件状況)を次の図に示します。

図11-1 メイン画面(案件状況)

[図データ]

メイン画面(案件状況)について説明します。

<この節の構成>
(1) ツールバー
(2) メニュー
(3) 状況確認
(4) 対象案件一覧

(1) ツールバー

メイン画面(案件状況)のツールバーは,次の四つのボタンから構成されます。

それぞれのボタンの詳細については,「10.2 メイン画面(案件一覧)の見方」を参照してください。

(2) メニュー

メイン画面(案件状況)のメニューは,次の三つの項目から構成されます。

三つの項目について説明します。

(a) 案件状況

案件状況に表示される項目について説明します。

表11-1 案件状況の表示項目

項目 説明
システム視点 案件の集計結果が,システム単位で状況確認に表示される。また,状況確認で選択した項目の対象案件が,対象案件一覧に表示される。
プロセス視点 案件の集計結果が,プロセス単位で状況確認に表示される。
プロセス視点の下位に表示された対象システム名をクリックすると,選択した対象システムの案件状況が表示される。また,状況確認で選択した項目の対象案件が,対象案件一覧に表示される。
(b) 集計データのファイル出力

[集計データのファイル出力]画面が表示され,案件の集計データをファイルに出力したり,集計データを基に,案件のレポートをマクロで自動作成したりできます。

(c) 関連リンク

表示された関連リンク名をクリックすると,関連するリンク先が表示されます。

関連リンクは,関連リンクプロパティファイルで設定します。詳細については,「14. 定義ファイル」の「関連リンクプロパティファイル(hptl_jp1_imss_link_setting.properties)」を参照してください。

(3) 状況確認

状況確認では,次の2種類の視点で案件の状況を確認できます。

システム視点およびプロセス視点の画面を次の図に示します。

図11-2 メイン画面(案件状況)の状況確認

[図データ]

状況確認で表示される項目について説明します。

表11-2 状況確認の表示項目

項目 説明
システム 登録されているプロセスワークボードに対し,案件参照権限を持つ対象システムが表示される。
種別 案件数の種別が表示される。種別は次の3種類がある。
  • 件数
    現在の案件数が表示される。アンカーをクリックすると,対象の案件が対象案件一覧に表示される。
  • 前週比
    今日と7日前との案件数の差分が表示される。
  • 前月比
    今日と30日前との案件数の差分が表示される。
プロセス プロセスが表示される。次の条件に当てはまる場合に,プロセス視点でプロセス名をクリックすると,[プロセスワークボード参照]画面が表示され,対象のプロセスワークボードの詳細情報が確認できる。
  • メニューで特定の対象システムを指定している。
  • 該当するプロセスのプロセスワークボードに対し,案件参照権限を持っている。
案件の集計単位 案件の集計単位が表示される。システム視点では次の3種類がある。
  • 未完了
    ステータスが,クローズ以外の案件数が表示される。
  • 長期化
    長期化した案件数が表示される。ステータスがクローズ以外の案件で,かつ案件の登録日と現在時刻の差が一定の日数を超えると,長期化案件としてカウントする。長期化案件と判断する日数のデフォルト値はプロセスによって異なる。デフォルト値は,インシデント管理は3日,問題管理は7日,変更管理およびリリース管理は20日である。
  • 最優先
    優先度が大至急で,かつステータスがクローズ以外の案件数が表示される。

プロセス視点では,システム視点で表示される3種類に加え,次の3種類がある。
  • 未処理
    ステータスが受付の案件数が表示される。
  • 審議中
    ステータスが審議中の案件数が表示される。
  • 当日期限
    作業期限が当日で,かつステータスがクローズ以外の案件数が表示される。なお,前月比および前週比は「−」で表示される。
注※
ここで説明しているステータスの名称はデフォルトのものです。ステータスのカスタマイズによって名称が異なる場合があります。

案件数が一定の数を超えると,該当のセルが赤く警告表示されます。また,メニューで「プロセス視点」を選択して,参照できる全対象システムの案件数を表示している場合は,案件数が一定の数を超えた対象システムが一つでもあると,赤く警告表示されます。警告表示される案件数のデフォルト値は,案件の集計単位によって異なります。デフォルト値は,未完了は30件,長期化,最優先,未処理,審議中および当日期限は10件です。

前週比および前月比では,案件数の増減を示す増減アイコンが表示されます。増減アイコンには次の3種類があります。

状況確認で表示される右クリックメニューを次に示します。

表11-3 状況確認の右クリックメニュー

項目 右クリック
メニュー
説明
プロセス視点でのプロセス名 プロセスワークボード参照 メニューで特定の対象システムを指定し,かつ該当するプロセスのプロセスワークボードに対し,案件参照権限を持っている場合,[プロセスワークボード参照]画面が表示され,プロセスワークボードの詳細情報を確認できる。

(4) 対象案件一覧

メイン画面(案件状況)で,集計対象となった案件を一覧で表示します。デフォルトでは,最優先の案件が表示されます。また,案件の並び順は作業期限の昇順で,案件は最大100件表示されます。対象案件一覧に表示される項目の詳細については,「10.2 メイン画面(案件一覧)の見方」を参照してください。なお,メイン画面(案件一覧)の案件一覧で表示される,「I」「P」「C」「R」の列は,メイン画面(案件状況)の対象案件一覧では表示されません。

101件目以降の案件を表示させたい場合
101件目以降の案件を表示させたい場合は,現在表示されている案件を処理し,ステータスをクローズにしてください。クローズになった案件の数だけ,表示できなかった案件が表示されるようになります。

対象案件一覧で表示される右クリックメニューを次に示します。

表11-4 対象案件一覧の右クリックメニュー

項目 右クリック
メニュー
説明
案件のタイトル 案件の参照 [案件参照]画面が表示され,案件の詳細情報を確認できる。
履歴の表示 [履歴の表示]画面が表示され,選択した案件の履歴を確認できる。
作業状況の表示 [作業状況の表示]画面が表示され,選択した案件の作業状況を確認できる。
担当者 詳細情報 [ユーザーの詳細情報]画面または[ロールの詳細情報]画面が表示され,担当者の詳細情報を確認できる。
ロール一覧 担当者がユーザー名の場合,[ロール一覧]画面が表示され,担当者が所属するロールを一覧で確認できる。
メンバー一覧 担当者がロール名の場合,[メンバー一覧]画面が表示され,担当者のロールに所属するメンバーを一覧で確認できる。