JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

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10.2 メイン画面(案件一覧)の見方

メイン画面(案件一覧)を起点として,JP1/IM - Service Supportに登録された案件に対し,さまざまな操作ができます。メイン画面(案件一覧)を,次の図に示します。

図10-2 メイン画面(案件一覧)

[図データ]

メイン画面(案件一覧)について説明します。

<この節の構成>
(1) ツールバー
(2) メニュー
(3) プロセスワークボード一覧
(4) 案件一覧
(5) 案件プレビュー

(1) ツールバー

メイン画面(案件一覧)のツールバーは,次の四つのボタンから構成されます。

[図データ]:[再表示]
表示しているメイン画面を最新の状態に再表示します。
[図データ]:[メイン画面の切り替え]
表示している画面が,メイン画面(案件一覧)の場合はメイン画面(案件状況)に,メイン画面(案件状況)の場合はメイン画面(案件一覧)に切り替えます。
[図データ][ログアウト]
JP1/IM - Service Supportからログアウトします。
[図データ][ヘルプ]
マニュアルを表示します。マニュアルがJP1/IM - Service Supportに組み込まれていない場合は,エラーとなります。
マニュアルをJP1/IM - Service Supportに組み込む手順については,「5.6 マニュアルの組み込み手順」を参照してください。

(2) メニュー

メイン画面(案件一覧)のメニューは,次の四つのメニュー項目,ページめくりアンカーおよび簡易検索エリアから構成されます。

四つのメニュー項目,ページめくりアンカーおよび簡易検索エリアについて説明します。

(a) [新規作成]メニュー

[新規作成]メニューに表示される項目を,次の表に示します。

表10-1 [新規作成]メニューに表示される項目

項目 説明
プロセスワークボードの作成 [プロセスワークボード作成]画面が表示され,プロセスワークボードを作成できる。
案件の作成 [案件作成]画面が表示され,案件を作成できる。
(b) [アクション]メニュー

[アクション]メニューに表示される項目を,次の表に示します。

表10-2 [アクション]メニューに表示される項目

項目 説明
案件の編集※1 [案件編集]画面が表示され,選択した案件を編集できる。
編集の取り消し※1 案件の編集状態を解除する。
例えば,[案件編集]画面を,[閉じる]メニューからではなく,WWWブラウザーの[×]ボタンから閉じた場合,その案件が編集状態のままとなることがある。※2
この場合,[編集の取り消し]メニューを選択して編集状態を解除する。編集状態が解除されると,編集状態アイコンが編集中アイコンから案件アイコンに変わる。
なお,[編集の取り消し]は,案件を編集状態にしたユーザー,プロセスワークボード管理ロールに所属しているユーザー,およびプロセスワークボード管理者だけが行える。
エスカレーション※1 [エスカレーション先指定]画面が表示され,選択した案件をエスカレーションできる。
履歴の表示※1 [履歴の表示]画面が表示され,選択した案件の履歴を確認できる。
作業状況の表示※1 [作業状況の表示]画面が表示され,選択した案件の作業状況を確認できる。
案件の参照※1 [案件参照]画面が表示され,選択した案件の詳細情報を確認できる。
案件の検索 [案件検索条件指定]画面が表示される。
関連案件状態の表示※1 [関連案件状態]画面が表示され,選択した案件の関連案件を確認できる。
案件の削除※1 案件を削除できる。
プロセスワークボードの参照※3 [プロセスワークボード参照]画面が表示され,プロセスワークボードの詳細情報を確認できる。
プロセスワークボードの編集※3 [プロセスワークボード編集]画面が表示され,プロセスワークボードの詳細情報を編集できる。
アクセス権の編集※3 [アクセス権編集]画面が表示され,アクセス権を編集できる。
プロセスワークボードの削除 プロセスワークボードの状態が削除待ちとなる。なお,この操作は,状態が「停止中」のプロセスにだけ行える。
プロセスワークボードの削除取り消し 削除待ち状態のプロセスワークボードを,削除待ちとなる前の状態に復元できる。なお,この操作は,状態が「削除待ち」のプロセスにだけ行える。
注※1
メイン画面(案件一覧)の案件一覧で案件を選択しないと,この項目は選択できません。
注※2
デフォルトでは,案件の編集状態を解除する設定です。案件の編集状態を解除しない設定に変更することができます。
案件の編集状態を解除する設定の詳細については,「14. 定義ファイル」の「システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)」を参照してください。
注※3
メイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧でプロセスワークボードを選択しないと,この項目は選択できません。

(c) [表示]メニュー

[表示]メニューに表示される項目を,次の表に示します。

表10-3 [表示]メニューに表示される項目

項目 説明
自分が担当者の案件 自分が担当者の案件だけを,メイン画面(案件一覧)の案件一覧に表示する。
処理中の案件 クローズしていない案件だけを,メイン画面(案件一覧)の案件一覧に表示する。
(d) [オプション]メニュー

[オプション]メニューに表示される項目を,次の表に示します。

表10-4 [オプション]メニューに表示される項目

項目 説明
自分の詳細情報の編集 [ユーザー編集]画面が表示され,ユーザーの詳細情報を編集できる。
自分の詳細情報の参照 [ユーザーの詳細情報]画面が表示され,ユーザーの詳細情報を確認できる。
所属ロールの参照 [ロール一覧]画面が表示され,ユーザーが所属しているロールを一覧で確認できる。
ユーザーの管理 [ユーザー管理]画面が表示され,ユーザーの作成,編集,削除などができる。
ロールの管理 [ロール管理]画面が表示され,ロールの作成,編集,削除などができる。
対象システムの管理 [対象システム管理]画面が表示され,対象システムの作成,編集,削除などができる。
案件フォームの管理 [案件フォームの管理]画面が表示され,案件フォームの詳細情報の参照,削除などができる。
(e) ページめくりアンカー

メイン画面(案件一覧)の案件一覧では,案件を1ページにつき50件表示できます。例えば,「1-50/100」と表示されていた場合,登録されている案件100件のうち1〜50件が表示されていることになります。なお,登録されている案件が10,001件以上になると,表示は「1-50/10000+」の形で表示されます。

デフォルトでは,登録日時の降順から表示します。案件が51件以上ある場合,ページをめくることで51件目以降の案件を表示できます。ページをめくるには,ページめくりアンカーを使用します。ページめくりアンカーについて次に説明します。

[図データ]先頭
選択すると,先頭のページが表示されます。
[図データ]:前頁
選択すると,表示されているページの前のページが表示されます。
[図データ]次頁
選択すると,表示されているページの次のページが表示されます。
[図データ]最終
選択すると,最後のページが表示されます。
(f) 簡易検索エリア

検索条件を入力し,[検索]ボタンをクリックすることで簡易検索を行います。簡易検索エリアは,次の項目から構成されます。

図10-3 簡易検索エリア

[図データ]

簡易検索用テキストボックス
検索条件を入力するテキストボックスです。デフォルトでは,同時に最大三つの検索条件をスペースで区切って指定できます。同時に指定できる検索条件の数は,最大五つまで変更できます。
同時に指定できる検索条件の数の詳細については,「14. 定義ファイル」の「システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)」を参照してください。
[検索]ボタン
簡易検索用テキストボックスに検索条件を入力し,[検索]ボタンをクリックすると,[案件検索結果一覧]画面が表示され,検索条件に当てはまる案件が一覧表示されます。

(3) プロセスワークボード一覧

メイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧には,JP1/IM - Service Supportに登録されている対象システムおよびプロセスワークボードが一覧で表示されます。また,メールで案件を登録する場合には,一時受付プロセスワークボードについても表示されます。

最上位の[プロセスワークボード],対象システムおよびプロセスワークボードを右クリックすると,右クリックメニューが表示されます。プロセスワークボード一覧の右クリックメニューを,次の表に示します。

表10-5 プロセスワークボード一覧の右クリックメニュー

右クリックメニュー 説明
プロセスワークボードの作成 [プロセスワークボード作成]画面が表示され,プロセスワークボードを作成できる。
案件の作成 [案件作成]画面が表示され,案件を作成できる。
案件の検索 [案件検索条件指定]画面が表示され,選択したプロセスワークボードに登録された案件を検索できる。
プロセスワークボードの参照 [プロセスワークボード参照]画面が表示され,選択したプロセスワークボードの設定を確認できる。
プロセスワークボードの編集 [プロセスワークボード編集]画面が表示され,選択したプロセスワークボードの設定を編集できる。
アクセス権の編集 [アクセス権編集]画面が表示され,アクセス権を編集できる。
プロセスワークボードの削除 プロセスワークボードを選択して,このメニューを選択すると,プロセスワークボードの状態が削除待ちとなる。
プロセスワークボードの削除取り消し 削除待ち状態のプロセスワークボードを選択して,このメニューを選択すると,選択したプロセスワークボードが削除待ちとなる前の状態に復元される。

(4) 案件一覧

メイン画面(案件一覧)の案件一覧には,JP1/IM - Service Supportに登録されている案件が,登録日時の降順に一覧で表示されます。メイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧で何を選択するかによって,案件一覧に表示される案件が次のように異なります。

最上位の[プロセスワークボード]を選択した場合
運用中および停止中のプロセスワークボードに登録されたすべての案件が案件一覧に表示されます。
対象システムを選択した場合
選択した対象システムで運用中および停止中のプロセスワークボードの案件が,すべて案件一覧に表示されます。
プロセスワークボードを選択した場合
選択したプロセスワークボードに登録されているすべての案件が,案件一覧に表示されます。

なお,案件の並び順は,「I」「P」「C」「R」を除いて,表示項目名をクリックすることでその表示項目をキーにソートできます。ソートすると,並び順の基準となる項目に▲(昇順)または▼(降順)が表示されます。

また,作業期限を過ぎてもクローズしていない案件は,赤字で強調して表示されます。

案件一覧の表示項目について,次の表に示します。

表10-6 案件一覧の表示項目

項目 説明
優先度 案件の優先度。「標準」,「至急」,「大至急」の3種類がある。
ステータス 現在の案件の状態。ステータスの種類については,「2.6.2 ステータスの変更」を参照のこと。
編集状態アイコン 案件の編集状態を示すアイコン。次の2種類がある。なお,編集状態アイコンでソートすると,昇順では編集していない案件,降順では編集している案件から順に表示される。
  • [図データ]:案件アイコン
    案件が編集中でないことを示す。
  • 編集中アイコン
    案件が編集中であることを示す。編集中アイコンには次の2種類がある。
    [図データ]:自分が編集中の案件であることを示す。自分が編集中の案件は編集できる。
    [図データ]:ほかのユーザーが編集中の案件であることを示す。ほかのユーザーが編集中の案件は編集できない。
タイトル 案件のタイトル。タイトルをクリックすると,その案件の詳細が案件プレビューに表示される。タイトルをダブルクリックすると,その案件の[案件参照]画面が表示される。
担当者 案件を処理するユーザーまたはロール。担当者がユーザーの場合,クリックすると[ユーザーの詳細情報]画面が表示される。担当者がロールの場合,クリックすると[ロールの詳細情報]画面が表示される。
作業期限 案件の作業期限。
更新日時 案件の最終更新日時。
システム 案件が登録されている対象システム名。
プロセス 案件が登録されているプロセス名。
案件ID JP1/IM - Service Support内で,案件を一意に識別するためのID。プロセスワークボード作成時に設定したプロセスワークボードIDと,プロセスワークボード内での案件の通し番号を組み合わせた値。
登録日時 案件がJP1/IM - Service Supportに登録された日時。
I(Incident) 案件がインシデント管理で作成,またはインシデント管理にエスカレーションされている場合,「*」が表示される。「*」をクリックすると,その案件の[関連案件状態]画面が表示され,関連する案件を一覧で確認できる。
P(Problem) 案件が問題管理で作成,または問題管理にエスカレーションされている場合,「*」が表示される。「*」をクリックすると,その案件の[関連案件状態]画面が表示され,関連する案件を一覧で確認できる。
C(Change) 案件が変更管理で作成,または変更管理にエスカレーションされている場合,「*」が表示される。「*」をクリックすると,その案件の[関連案件状態]画面が表示され,関連する案件を一覧で確認できる。
R(Release) 案件がリリース管理で作成,またはリリース管理にエスカレーションされている場合,「*」が表示される。「*」をクリックすると,その案件の[関連案件状態]画面が表示され,関連する案件を一覧で確認できる。

更新日時が更新されるタイミングを次に示します。

また,特定の表示項目を右クリックすると,右クリックメニューが表示されます。右クリックメニューが表示される項目を次の表に示します。

表10-7 案件一覧の右クリックメニュー

項目 右クリック
メニュー
説明
案件のタイトル 案件の編集 [案件編集]画面が表示され,選択した案件を編集できる。
編集の取り消し 案件の編集状態を解除する。編集状態が解除されると,編集状態アイコンが,編集中アイコンから案件アイコンに変わる。
なお,[編集の取り消し]は,案件を編集状態にしたユーザー,プロセスワークボード管理ロールに所属しているユーザー,およびプロセスワークボード管理者だけが行える。
エスカレーション [エスカレーション先指定]画面が表示され,選択した案件をエスカレーションできる。
履歴の表示 [履歴の表示]画面が表示され,選択した案件の履歴を確認できる。
作業状況の表示 [作業状況の表示]画面が表示され,選択した案件の作業状況が確認できる。
案件の参照 [案件参照]画面が表示され,案件の詳細情報を確認できる。
関連案件状態の表示 [関連案件状態]画面が表示され,選択した案件の関連案件を確認できる。
案件の削除 案件を削除できる。
担当者 詳細情報 [ユーザーの詳細情報]画面または[ロールの詳細情報]画面が表示され,担当者の詳細情報を確認できる。
ロール一覧 担当者がユーザー名の場合,[ロール一覧]画面が表示され,担当者が所属するロールを一覧で確認できる。
メンバー一覧 担当者がロール名の場合,[メンバー一覧]画面が表示され,担当者のロールに所属するメンバーを一覧で確認できる。

(5) 案件プレビュー

メイン画面(案件一覧)の案件一覧で案件のタイトルをクリックすると,添付ファイルの内容を除くすべての内容が,案件プレビューに表示されます。また,案件プレビューには操作アイコンが表示され,選択した案件に対する操作ができます。次に操作アイコンについて説明します。

[図データ]案件の編集アイコン
このアイコンをクリックすると,選択した案件の[案件編集]画面が表示されます。なお,このアイコンは次に示す条件のどれかに当てはまる場合にだけ表示されます。
  • プロセスワークボード管理ロールに所属している。
  • プロセスワークボード管理者である。
  • 選択した案件がほかのユーザーによって編集されていない。
  • 選択した案件の参照権限および編集権限が設定されている。
  • 選択した案件の参照権限および現ステータスの操作権限が設定されている。
[図データ]案件の参照アイコン
このアイコンをクリックすると,選択した案件の[案件参照]画面が表示されます。
[図データ]エスカレーションアイコン
このアイコンをクリックすると,選択した案件の[エスカレーション先指定]画面が表示されます。なお,このアイコンは選択した案件がほかのユーザーによって編集中の場合は表示されません。