JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

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3.1.3 案件のステータス変更に応じたJP1イベントの対処状況の変更

JP1/IM - Service Supportでは,JP1/IM - Managerの自動アクションによって自動登録されたインシデント(案件)のステータスが「クローズ」に変更されたときに,JP1イベントを発行してJP1/IM - Managerに通知します。このJP1イベントを受け取ったJP1/IM - Managerは,自動アクションを実行して対処状況を「対処済」に変更します。

なお,JP1/IM - ManagerがJP1イベントを受け取ったり,対処状況を「対処済」に変更したりするには,あらかじめJP1/IM - Manager側で定義しておく必要があります。

案件のステータスが「クローズ」に変更されたときに,JP1/IM - Managerの自動アクションを利用して,JP1イベントの対処状況を「対処済」に変更するまでの処理を次の図に示します。

図3-3 自動アクションによる対処状況の変更

[図データ]

図中の番号に従って説明します。

  1. JP1/IM - Service Supportのオペレーターは,統合マネージャーからの要求を受けて自動登録された案件のステータスを「クローズ」に変更します。
    案件がJP1/IM - Managerから登録されたのか,JP1/IM - Service Supportの画面から登録されたのかを区別するためには,案件フォームをカスタマイズして「イベントDB内通し番号」と「JP1/IM - Managerのホスト名」を参照できるように設定しておく必要があります。案件フォームのカスタマイズについては,「14. 定義ファイル」の「案件フォーム定義ファイル(任意)」を参照してください。
  2. JP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行する設定がされている場合は,JP1イベント(JP1/IM - Managerのホスト名とイベントDB内通し番号)が,統合マネージャーのJP1/BaseのイベントDBに発行されます。
  3. JP1/IM - Managerの自動アクション機能は,受け取ったJP1イベントに対応するJP1イベントの対処状況を「対処済」に変更します。
注意事項
このJP1イベントは,JP1/IM - Managerから自動登録された元の案件のステータスが「クローズ」に変更されたときにだけ発行されます。エスカレーション先を指定して別のプロセスワークボードに登録した案件を「クローズ」に変更しても,JP1イベントは発行されないのでご注意ください。案件が,エスカレーションされていない元の案件かどうかは,プロセス間IDのハイフン(-)以降の値が「01」であるかどうかで確認できます。