JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

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3.1.4 JP1イベントによるステータス変更の通知と自動アクション

案件のステータスが変更されたとき,JP1/IM - Service SupportはJP1イベントを発行して,JP1/IM - Managerにステータスの変更を通知します。JP1/IM - Managerはこの通知(JP1イベント)を受け取って,さまざまな自動アクションを実行できます。

どのような条件の案件がどのようなステータスに変更されたときに,どのような自動アクションを実行するかは,あらかじめユーザーが定義しておく必要があります。

JP1イベントを発行する契機となる案件のステータス(「調査中」,「承認済み」,「クローズ」など),およびJP1イベントに格納する案件情報(プロセスワークボード名,優先度,担当者の電話番号など)については,JP1/IM - Service Support側で指定します。それぞれのステータスに応じて実行する自動アクションについては,JP1/IM - Manager側で定義します。

案件のステータスが「承認済み」に変更されたときに,JP1/IM - Managerの自動アクションを利用して,案件の担当者へ電話で連絡するまでの処理を次の図に示します。

図3-4 ステータス変更通知による自動アクション

[図データ]

図中の番号に従って説明します。

  1. JP1/IM - Service Supportのオペレーターは,JP1/IM - Service Supportの案件が承認されると,ステータスを「承認済み」に変更します。
  2. JP1/IM - Service Supportは,JP1イベントに格納する案件を定義したステータス変更JP1イベント定義ファイルを読み込み,案件管理DBからJP1イベントに格納する案件情報を取得します。
  3. 案件情報を格納したJP1イベントが,統合マネージャーのJP1/BaseのイベントDBに発行されます。
  4. JP1/IM - Managerの自動アクション機能は,受け取ったJP1イベントが自動アクションの実行条件に合致するかを判定します。
  5. 合致する場合,実行内容に従って実行先ホストにコマンド(アクション)の実行要求を送信します。
  6. JP1/IM - TELstaffのteldialコマンドを実行して,案件の担当者に案件が承認されたことを電話で連絡します。