JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
ルールのテスト実行には,jrmtestruleコマンドを使用します。
- 注意
- 次に示すような場合には,テスト実行と本番運用の実行履歴およびJP1イベントが本番環境に混在します。
- 本番環境でテスト実行を実施して最終確認をしたあとに本番運用を継続する場合
- 本番環境の運用後にルールをテスト実行する場合
- 本番環境に,テスト実行のJP1イベントを混在させたくない場合は,JP1イベントの発行を抑止する必要があります。テスト実行時のJP1イベントの発行を抑止する方法については,「3.4.3(7) テスト実行時のJP1イベントの発行設定」を参照してください。
ルールをテスト実行する手順を次に示します。
- テスト実行するルールの起動条件を定義する。
テスト実行したいルールの起動条件となるJP1イベントの属性情報(イベントID,発生日時,発行元プロセスIDなど)をファイルに定義します。このファイルの記述方法については,「9. コマンド」の「jrmtestrule」を参照してください。
- jrmtestruleコマンドを実行して,ルールをテスト実行する。
JP1イベントの属性情報を定義したファイルを引数に指定して,jrmtestruleコマンドを実行します。これによって起動対象イベントが発生したときと同じようにルールが起動されます。
なお,テスト実行で起動できるルールは,メイン画面の[ルール運用]ページに登録されたルールです。[ルール編集]ページで作成,編集中のルールは起動できません。
また,-rオプションにルールパス名を指定することで,[ルール運用]ページに登録された特定のルールを指定して起動することもできます。
jrmtestruleコマンドの詳細については,「9. コマンド」の「jrmtestrule」を参照してください。
- テスト実行の結果を確認する。
テストしたルールが問題なく実行できたかどうかを[ルールモニタ]画面で確認します。ルールエレメントの実行結果が期待どおりに表示されたら,テスト実行は成功です。
- ポイント
- 本番環境で運用テストを実施すると,テスト実行と本番運用の実行履歴およびJP1イベントが混在します。これらを区別する方法は次のとおりです。
- メイン画面の[ルール運用]ページ,[ルール監視]画面および[ルール実行履歴]画面で,テスト実行による実行履歴にアイコンを表示できます。表示する方法については,「3.4.4(2) ルールオペレーション・ビューアーの通信動作の設定」を参照してください。
- テスト実行時にJP1/IM - RLが出力するJP1イベントの属性「オブジェクトタイプ」の末尾には「_TEST」が付与されます。
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