Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)
- <この項の構成>
- (1) クライアント登録時の注意事項
- (2) リカバリアーカイブ作成時の注意事項
- (3) システムリカバリ実施時の注意事項
(1) クライアント登録時の注意事項
Ignite-UXバージョン7.0より前のバージョンを使用して,Ignite-UXサーバからターミナルユーザーインタフェース(TUI)やIgnite-UXのGUIでクライアントを登録すると,HDLMデバイスのハードウェアパスに対してエラーメッセージが出力されます。
しかし,クライアント登録は正しく実行されていて,クライアントの登録後に実施する,リカバリアーカイブの作成やシステムリカバリの実行には影響ありません。最終的に,クライアント登録の完了を通知するメッセージが出力されたことも,あわせて確認してください。
(2) リカバリアーカイブ作成時の注意事項
- リカバリアーカイブを作成したとき,次に示すどちらかのメッセージが出力されることがあります。これらのメッセージが出力された場合でも,リカバリアーカイブイメージは正常に作成されています。
または
lssf : Don't know how to handle driver "dlmfdrv"
WARNING: Failed to find "/dev/dsk/chXtYdZ" in IOTree, will not be added to the _hp_hide_other_disks list- Ignite-UXのmake_net_recoveryコマンドおよびmake_tape_recoveryコマンドでは,HDLMデバイスを割り当てたボリュームグループ上のファイルシステムをバックアップできません。
HDLMデバイスを割り当てたボリュームグループ上のファイルシステムをバックアップする場合は,次に示すコマンドやソフトウェアなどを使用してください。
HDLMデバイスを割り当てたボリュームグループ「vgdlm」に,make_tape_recoveryコマンドを使ってバックアップすると,次のようなエラーが発生します。
- OS標準のコマンド(tarコマンド,fbackupコマンド,ddコマンドなど)
- HP OpenView OmniBack II,またはJP1/OmniBack II
- ストレージサブシステムの機能(TrueCopy,ShadowImage,MRCF-Liteなど)
# make_tape_recovery -a /dev/rmt/1mn -x inc_entire=vg00 -x inc_entire=vgdlm -v * Creating local directories for configuration files and archive. ======= mm/dd/yy hh:mm:ss JST Started /opt/ignite/bin/ make_tape_recovery. (date/time JST yyyy) @(#) Ignite-UX Revision B.4.1.55 @(#) net_recovery (opt) $Revision: 10.597 $ : : * Creating System Configuration. * /opt/ignite/bin/save_config -f /var/opt/ignite/recovery/yyyy-mm-dd,hh:mm/system_cfg vg00 vgdlm lssf: Don't know how to handle driver "dlmfdrv" save_config: error - unknown disk type for /dev/dsk/ch6t0d0, not SCSI or HPFL grep: can't open /var/tmp/vgdisplay.tmp cp: cannot access /var/tmp/config.tmp: No such file or directory ERROR: Cannot stat file: /var/opt/ignite/recovery/yyyy-mm-dd,hh:mm/system_cfg ERROR: System error, /opt/ignite/bin/instl_adm failed checking /var/opt/ignite/recovery/yyyy-mm-dd,hh:mm/system_cfg ======= mm/dd/yy hh:mm:ss JST make_tape_recovery completed unsuccessfully
(3) システムリカバリ実施時の注意事項
HDLMデバイスを物理ボリュームとして割り当てているボリュームグループがある場合,Ignite-UXのシステムリカバリ処理を実行すると「FAILURE」と出力されます。※
これは,HDLMデバイスを物理ボリュームとして割り当てている,ボリュームグループの回復処理でエラーとなっていて,ファイルのリストア処理までは正しく実行されています。
「FAILURE」が出力されたときは,リストアの終了後に「4.2.3 システムリカバリの手順」の操作を実施してください。
- 注※
- ただし,「4.2.2 リカバリアーカイブの作成手順」の「(1) HP-UX 11i V2.0でリカバリアーカイブを作成する(make_net_recoveryコマンド)」または「(2) HP-UX 11i V2.0でリカバリアーカイブを作成する(make_tape_recoveryコマンド)」に示した手順を実施した場合,「FAILURE」は出力されません。
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