Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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7.1.3 消込SPP用インターフェース(国庫金の場合)

ここでは,国庫金の消込SPP用インターフェースの機能および通信形式について説明します。

<この項の構成>
(1) 消込SPPの機能
(2) RPC通信形式
(3) 引数

(1) 消込SPPの機能

消込SPPは,次の順序で国庫金消込依頼電文を処理します。

  1. MPNセンタから国庫金消込依頼電文を受信する
  2. 収納業務プログラムに国庫金消込依頼電文を送信する
  3. 収納業務プログラムで作成された応答電文を受信する
  4. 消込可能かどうかを判定する
  5. 受信した応答電文をMPNセンタに返送する

注※
収納業務プログラムから応答送信抑止要求があった場合は,メッセージKDMQBS106-IおよびKDMQBS405-Iを出力して電文を破棄します。

国庫金消込依頼電文の処理の流れを次に示します。

図7-7 国庫金消込依頼電文の処理の流れ

[図データ]

注※
更新または設定される項目を次に示します。

表7-9 DBに更新または設定される項目(消込SPP用インターフェース:国庫金の場合)

項目名 内容説明
消込カウンタ 該当する収納情報の消込回数です。DBで更新されます。
消込情報レコード 国庫金消込依頼電文の「納付番号」,「確認番号」,「納付区分」,「仕向センタコード」,「仕向処理年月日」および「仕向処理通番」によって特定し,DBへ設定されます。また,該当する収納情報が消込済みであっても,履歴情報として消込情報が設定されます。
結果応答の制御ヘッダー部のリターンコード DBで,該当する消込情報の項目として反映されます。

(2) RPC通信形式

通信形式を次に示します。

int dc_rpc_call_to(  struct  DCRPC_BINDING_TBL  *direction,
        char     *group,
        char     *service,
        char     *in,
        DCULONG  *in_len,
        char     *out,
        DCULONG  *out_len,
        DCLONG  flags )

(3) 引数

引数には,通信サーバfor Billerが設定する引数と,収納業務プログラムが設定する引数があります。

(a) 通信サーバfor Billerが設定する引数

通信サーバfor Billerが設定する引数を次に示します。

表7-10 通信サーバfor Billerが設定する引数(消込SPP用インターフェース:国庫金の場合)

引数 設定値
direction サービスの要求先を特定する検索キーを格納するDCRPC_BINDING_TBL構造体のアドレス
group 通信サーバシステム定義で指定したサービスグループ名
service 通信サーバシステム定義で指定したサービス名
in 下図の形式で電文を設定
in_len inの形式の電文長
out_len out領域の電文長(10,257バイトを設定)
flags DCNOFLAGS

図7-8 通信サーバが送信する電文の形式(消込SPP用インターフェース:国庫金の場合)

[図データ]

(b) 通信サーバfor Billerが設定するリターンコード

消込処理を正常に実行できなかった場合に,通信サーバfor Billerが設定するリターンコードを次に示します。

表7-11 通信サーバfor Billerが設定するリターンコード(国庫金の場合)

リターンコード 説明
HMPNA002 設定する場合を次に示します。
  • 歳入代理店金融機関コード,または店舗コードがDBの国庫金対象金融機関情報格納用テーブルに登録されているものと不一致の場合※1
  • 歳入代理店金融機関コード,店舗コード,およびチャネル区分は一致しているが,適用年月日は範囲外の場合※1
HMPNA003 MPN電文のデータ部の納付番号と,データ解析用のユーザーコールバックでOCR情報およびバーコード情報から取得した納付番号が不一致の場合,設定します。
HMPNA004 MPN電文のデータ部の確認番号と,データ解析用のユーザーコールバックでOCR情報およびバーコード情報から取得した確認番号が不一致の場合,設定します。
HMPNA010 歳入代理店金融機関コード,および店舗コードは一致しているが,チャネル区分が不一致の場合※1,設定します。
HMPNA013 歳入代理店金融機関コード,および店舗コードは一致しているが,納付区分※2が不一致の場合,設定します。※1
HMPNA101 入力区分が情報リンク以外で,収納情報がない場合,設定します。

注※1
対象金融機関チェックでエラーの場合です。対象金融機関チェックについては,「1.6.3(1) 対象金融機関チェック」を参照してください。

注※2
納付区分は,国庫金では収納機関コードが国税庁(00200000)の場合だけ設定しています。

(c) 収納業務プログラムが設定する引数

収納業務プログラムが設定する引数を次に示します。

表7-12 収納業務プログラムが設定する引数(消込SPP用インターフェース:国庫金の場合)

引数 設定値
out 下図の形式で電文を設定(通信サーバfor Billerの引数out_lenで設定した電文長(10,257バイト)以上の情報は設定できません)
out_len outの形式の電文長

図7-9 通信サーバが受信する電文の形式(消込SPP用インターフェース:国庫金の場合)

[図データ]