Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
オブジェクトサーバのシステム管理者をOSに登録します。また,ネットワーク環境でオブジェクトサーバを使用する場合には,通信設定ファイルを設定してください。
- <この項の構成>
- (1) システム管理者の登録
- (2) 通信設定ファイルの設定
- (3) 共用メモリの最大値の指定(HI-UX/WE2及びHP-UXを御利用の場合)
- (4) UNIXカーネルパラメタの設定
オブジェクトサーバを管理・運用するのは,オブジェクトサーバのシステム管理者です。この管理者を,オブジェクトサーバをインストールする前にOSに登録します。登録のために必要な設定値を表2-1に示します。
表2-1 システム管理者を登録するときの設定値
登 録 項 目 説 明 登録ファイル ユーザID ユーザ名 名称は任意です。ただし,連携するプログラムの管理者を兼ねる場合は,そのプログラムで決められたユーザ名にしてください。 /etc/passwd ユーザID 名称は任意です。ただし,連携するプログラムによっては,制限があります。 グループID オブジェクトサーバのグループIDを登録します。グループIDは連携するプログラムに合わせて設定してください。 ホームディレクトリ 名称は任意です。 パスワード 必要であれば登録します。 グループ グループ名称 オブジェクトサーバのグループ名称を登録します。 /etc/group グループID オブジェクトサーバのグループIDを登録します。ユーザIDに登録したグループIDと同じにします。
- オブジェクトサーバを他のプログラムと共にネットワーク環境(日立CSMA/CDネットワークCD105(TCP/IP))で使用する場合には,/etc/servicesファイルを設定してください。
- /etc/hostsファイルに自ホストの情報を記述したエントリを設定してください。
DNSなど自ホストのアドレスをネームサーバで解決する環境において,ネットワーク障害が発生するなど自ホストのアドレスを解決できない時,オブジェクトサーバの起動や停止が失敗したり,連携するアプリケーションプログラムがオブジェクトサーバへ接続ができません。
(3) 共用メモリの最大値の指定(HI-UX/WE2及びHP-UXを御利用の場合)
必要に応じて,オブジェクトサーバで使用できる共用メモリの最大値を設定します。使用しているOSの,一つのプロセスで確保できる共用メモリの最大値が,システム共通定義ファイルで指定する最大量(dynamic_shmpool_size及びstatic_shmpool_sizeの指定値の合計)よりも小さい場合があります。この場合は,オブジェクトサーバの起動よりも前に,OSのshmmaxパラメタの値をシステム共通定義の最大量より大きい値に変更して,カーネルのコンフイギュレーションをやり直してください。
dynamic_shmpool_size及びstatic_shmpool_sizeについては,「7.2.2 システム共通定義の項目」を参照してください。
Groupmax運用時に,ユーザ数の増加やシステム構成の変更などによってUNIXカーネルパラメタの変更が必要な場合があります。値の見積もりにはGroupmaxサーバ環境設定コマンドまたは,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティを使用します。Groupmaxサーバ環境設定コマンドについては,「付録D Groupmaxサーバ環境設定コマンドによる環境設定(HI-UX/WE2及びHP-UXを御利用の場合)」を参照してください。また,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティについては,「付録E Groupmaxサーバ環境設定コマンドによる環境設定(AIXを御利用の場合)」を参照してください。
なお,Groupmax Version 5以前のバージョンから移行したときには,必ず見積もり直してください。
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